第15話 ミアの過去(幸)
今回は少し短いかもです。
ミアちゃんの過去の話がスタートします!ミアファンの人必見ですね!
ぜひ楽しんでいってください!
「えっ、、?」
リーリエはミアの言った"生け贄"という言葉を理解できなかった。
「私はあの出来事があったせいで、ある時から年を取らなくなり、今から何年前、いや何十年前に生まれたのかわからないわ。でも、少しは昔の記憶はあるの。名前は思い出せないけど、父と母、兄弟と過ごした記憶もね。全然裕福でもなかったし、生活もきっときつかったと思うけど、でも笑いが絶えない仲の良い家族だったわ」
ミアは遠い空を見上げ、昔を思い出すように話し始めた。
X年前 ミアの生まれた街
「ねぇねぇお母さん!どうして蝶々さんは空を自由に飛べるのかな?不思議だね!!」
ミア(4才)は目を輝かせてお母さんの顔を見た。
そんなミアを見た母は嬉しそうに微笑んだ。
「ミアは本当に色んなことに興味があるのね」
「不思議なことがいっぱいあるから楽しいんだよ!」
ミアも笑顔で答えた。
「そろそろ帰りましょうか」
「やーだ!もう少し遊ぶの!」
ミアは母の言葉に駄々をこねた。
「じゃあ、あと少しだけ遊んだら帰りますよ。約束ね」
「うん!約束!」
母は、ミアと約束をして、もう少しだけ遊ぶことにした。少しするとミアが満足そうに母に近づき、2人は手を繋ぎ家に帰った。
「「ただいま」」
「「おかえりなさい!!」」
2人の帰りを家族が迎えてくれた。ミアの家族は父と母、あと姉(7才)と兄(8才)、弟(2才)がいた。家はボロボロで今にも崩れそうな状態だった。
「今日は父さんが猪を狩ってきたぞ!」
「わーい!お肉だ!!!!」
「いっぱい食べるぞ!!」
いつもは食べられなかったり雑草や小さな虫を食べていたアサール家は、父の一声に家族が沸いた。
「お母さん。お肉だね!」
ミアも笑顔になる。それに答える母。
「父さん、今日の猪を狩った時の話をしてよ!」
食事中に兄が父にお願いをする。
「よし!いいだろう!」
そう言うと父は立ち上がり話に合わせて実際に動いてみせた。
「父さんが山のなかに行くと木にはまだ新しい猪の当たった痕跡があった。ここで父さんは今夜は猪の肉にしようって思ったんだ」
兄が身を乗り出して聞く。
「山の奥にもっと進んでいくと、そこにそいつはいたんだ。猪は父さんの隠しきれない存在感に気付き父さんの方を振り向こうとした。それを先に察した父さんは身を隠すために急いで寝転んで草に隠れたんだ。そしたら、そこに猪の罠があったんだ、、」
話と同じように勢いよく床に倒れ、父はゆっくりと静かに話した。
「罠って何があったの?」
兄は唾を飲んだ。
「そこには、、」
「そこには、、」
「ウンコがあったんだー!!」
「うんこ!?!?」
父が勢いよく言うと、それに負けないくらいの大きな声で兄はうんこをリピートした。
「そうだ、急いで隠れたために父さんは罠に気がつかず、上半身に攻撃を食らってしまったんだ、、」
「やだ~、汚い~」
父の話に姉は苦い顔をした。ミアは鼻をつまんでクチャいクチャいとジェスチャーをした。
「だが、そんな攻撃にも怯まずほふく前進をして、猪に近づいていったんだ。ある程度近づいたら木の影に隠れながら立ち上がり銃を構えた。そこでも、父さんの存在感は消すことが出かなかった、、、。猪は父さんに気がつき突進してきたんだ。」
「そ、それで、、?」
兄は身をもっと乗り出す。
「父さんは引き金を引いたんだ。そしたら、銃弾は猪の脳天に当たり、一発KOだった!」
「おぉ!!!!父さんかっけーー!!!」
兄は目を輝かせ父を褒めた。
「いやー、父さんの技術力があったらこんなの朝飯前だぞ!」
父は高笑いをした。それを聞いた母は、
「あ~ら、朝飯前ならこれから毎日猪のお肉が食べられるのね。嬉しいね!」
と目を細目頷きながら意地悪く言う。子ども達は母の言葉を聞き嬉しそうにはしゃいだ。
「あっ、いや、、、」
そう言われた父はたじたじになった。
「猪よりもお父さんの方が強いけど、お父さんよりもお母さんの方が強いんだね!」
姉にそう言われた父は、照れくさそうに頭を掻いた。アサール家はいつものように笑顔でいっぱいになった
ご飯を食べ終わり、就寝の時間になった。
「お母さん。明日も外にお散歩しに行こうね」
「そうね。また、明日ね」
そう言うとミアのおでこにキスをして部屋から出ていった。
次の日、ミアは母と一緒に2人でお散歩に出掛けた。
「ねぇねぇお母さん。あれはなーに?」
ミアが指を指した方向には忌々しい雰囲気の置物が、2つにわかれている道の片方に終わりが見えないくらい奥まで並べられていた。
木々が風によって囁き、2人を招いているようだった。
「ミア、ここから先は今日は行ってはダメよ」
「えっ?なんで、気になるー!!いこいこ!!」
「ダメです!!!!!!!!!」
「っ!!!!」
ミアは母の勢いに押された。母の必死な姿に子どもながらここから先は本当に行ってはいけないところだと理解した。
「もうそんな時期なのね、、、」
「えっ、、?」
母はボソッと言い、ミアの反応を聞こえないふりをした。
前を向くとそこには、全身を黒いマントで覆い顔にはお面をかぶった人がいた。ミアはその人に対して興味をもつのを辞めざるを得なかった。
それからの散歩はいつもの楽しい散歩だった。
「ねぇねぇお母さん。鳥さんはどうやって飛んでいるのかな?空を飛ぶってどんな感じなのかな?」
ミアは母に不思議そうに質問をした。
「空を飛ぶってのは多分だけど、風を感じられて気持ちが良いんじゃないかな?」
「そうなのかな?いつか私も風を感じてみたいな」
ミアは両手を広げて風を感じれるように走り回った。その光景を母は微笑ましく見ていた。
日も傾き家2人は家に帰ることした。
「ねぇねぇお母さん」
「ん?どうしたのミア?」
ミアは手を優しく振りほどき、少し走った後、母の方を振り返った。
「また明日もお散歩行こうね」
ミアは満面の笑みを母に向けた。ミアの影は夕日に照らされて大きく延びていた。その影の中に隠れる形で黒猫がじーっと見ていた。
2人が家に着く頃には辺りは真っ暗になっていた。
「お母さん。遅くなっちゃったね」
「そうね。あっ、ちょっと待ってね」
家に着くと扉の前でミアを待たせた。家の中を確認し終わった母は、ニコッと笑いミアを家の中に優しく呼んだ。
「ミア、入っておいで」
ミアはトコトコっと入ると、
「お誕生日おめでとう!!!」
家族から大きな声で誕生日を祝われた。ミアは嬉しさから目を大きく開き、特に部屋に飾りつけは無いが、いつもの家がきらびやかに見えた。
「うわーーー!!今日は私の誕生日か!」
「そうだぞミア!昨日は猪のお肉だったけど、今日は鹿の肉が取れたんだ!こんなことめったに無いぞ!きっと普段ミアが良い子にしているからだな!」
父に頭をくしゃくしゃに撫でられた。ミアはエヘッと嬉しそうに笑った。
「ほらミア、早く座ってごはんにしよう!」
ミアは兄に手を引かれ席に着いた。
テーブルの中心には山盛りの鹿肉が置かれた。
「こんなにあるの!?!?」
「今日もいっぱい食べるぞ!!」
「こら、今日はミアの誕生日だからミアの分残さないとダメだよ、、ジュル」
そんなやり取りをしていたが子ども達は鹿肉に目を輝かせよだれが垂れそうになっていた。
「たくさんあるからみんないっぱい食べなさいよ」
母はいつも通りニコッとした。
「「「いただきます!!!!」」」
3人の兄弟は勢いよく食べ始めた。
「おいしい!!!」
「鹿のお肉ってこんなに美味しいんだ!」
3人はほっぺが落ちそうなくらいのこの味を堪能していた。
「これだけ美味しそうに食べてくれると取ってきた甲斐があるな」
「ふふっ、そうね。いつもありがとうね」
夫婦は3人の食べっぷりを見て幸せを感じていた。
「お父さん、お母さん。食べないの?」
ミアが不思議そうに尋ねる。
「父さんたちもこれから食べるぞ!!っとその前に今日の鹿との激闘について話そう!」
その言葉を聞き兄は耳をピクピクっとさせ、待ってましたっと言わんばかりに目を輝かせた。
その日もアサール家では笑顔の絶えない食卓となった。
夜も深くなりお腹いっぱいになった子ども達は毛布をかけ眠りについた。夫婦はその光景を幸せそうに見つめていた。
すると、家の扉を叩く音が聞こえ、父が対応をし、終わると話を母に伝えた。また、夫婦は3人の子ども達の寝顔をさっきとは全く違う顔で見つめていた。
第15話どうだったでしょうか?
ミアの家族は仲がとても良いですね!
最後に父さんが会った人は誰だったんでしょうねσ(^_^;)?
次の話をお待ちください!
次の話ですが、投稿が少し遅くなるかもしれませんがご了承くださいm(__)m
いいね、評価、感想などお待ちしています!
この間感想が書かれていて感動しました(T0T)
これからもよろしくお願いします!
それでは次の話で会いましょう!




