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第10話 旅路

2人は消えたペルム一族とリーリエの両親を探すために情報収集をしようとしたが、チャーロ村から出たことの無いリーリエ達からするとどっちに進めばいいのかわからなかった。


「どうしようか、、」


リーリエ達は悩んでいた。するとサペンが1つ提案をしてきた。


「アベクさんに教えてもらうのはどうかな?」

「良いと思うけど、私が行ったらまた騒ぎになっちゃうし、、、」


サペンがニッコリ微笑んだ。


「夜僕が行って地図か地理を教えてもらってくるよ!」


羨ましそうにサペンを見たが、現状他に方法が無いと思ったのでお願いをすることにした。夜までは食べれそうな食料を集めておくことにした。

お昼ごはんを食べると村に向かった。村に着く頃にはすっかり辺りは暗くなっていた。

今の時間はお店を閉めて家にアベク達は帰っている時間帯だ。


「じゃあ、僕行ってくるね」


サペンが家に向かおうとするのをリーリエが呼び止めた。


「お父さんに伝えて欲しいの。私にはサペンがいるから心配しないでって」


サペンは頷き村人にばれないように家まで向かった。

家に着き部屋を覗くと、1人で頭を抱えているアベクが居た。きっとリーリエの事を心配しているのだろう。

窓を叩くとアベクは気付き目を丸くして素早く近づき窓を開けた。


「やぁーー」

「どうしてここに居るんだ。リーリエは大丈夫なのか?」


さっきは暗くてわからなかったアベクの顔はアザが何ヵ所かあった。きっとリーリエを逃がすために必死に抵抗したのだろう。


「あれから大丈夫でしたか?」

「あぁ。まぁ村に害を与えたわけじゃないから今回はなにもなかったよ。村の人も村長の決定に素直に従っていたよ」


顔のアザを撫でながら答える。


「それで、どうしてここに居るんだい?」


疑問をぶつけてみた。サペンはここまでのいきさつを話した。


「なるほど、、。話しはわかった。私もこの村だけで生活をしているので地図は持っていないんだよ。でもいつも山菜を採りに行ってもらってた山を越えたところに イネンザイデ という街がある。そこに行けばわかるかも知れないよ」

「わかりました!ありがとうございます!あと、」


サペンは一呼吸置き続けた。


「リーリエがこの村で【魔物の子】って言われてるのは何でなの?」


この質問にアベクの眉毛はピクリと動き、サペンに背中を向けた。


「ごめんね。それは私からは言えない。でもきっと、今からの旅で君たちは答えを知ることになると思う。その時はリーリエをよろしくね」

「?そっか。わかった。」


アベクは振り向きサペンの頭を撫でた。サペンはアベクの手を握ってからリーリエのところに戻ろうとすると1つ頼まれていたことを思い出し振り返った。


「リーリエから伝言を預かっていて、私にはサペンがいるから心配しないでって言ってました!」

「そうか。私もなにも罰とかは無いから心配しないでくれと伝えてくれ。あと、このアザは私と君との内緒で頼むよ」


わかったと頷いてサペンはその場を後にした。


リーリエは落ち着かない様子で帰りを待っていた。


(遅いな、、もしかして捕まえられてひどいこととかされてないよね、、)


そんなことを考えていたが、サペンは普通に帰ってきた。


「お待たせ!地図は無かったけど、次にどこに向かえば良いかわかったよ!」


サペンはアベクとの話しを一通り話した。


「なるほど。イネンザイデって街に行けば、何か手がかりがあるのかもしれないのね。」


「うん。まずはそこに行ってみよう!」


二人は次の目的地を決めることができ、出発しようとすると、サペンが


「あと、伝言の返事で、なにもされてないから心配しなくて大丈夫だよだってさ!」


とアベクさんの無事を教えた。その言葉を聞いてお父さんを心配していた気持ちが少し楽になった。


(いつか親孝行しに戻ってくるからね、お父さん)


この村に少しの間戻れないと思い、真っ暗だったが目に焼き付けてから出発をした。


夜の森を進んでいたのだが、よく周りを見ることができなかったので、山菜を採りに来ていたところで一夜を明かすことにした。村からまだ近いこともあり、夜ごはんは火を使わない木の実を食べた。


「ねぇリーリエ。そういえば、あの紫色の炎どうやって出したの?見たことも、聞いたこともない魔法だったけど?」


両手に木の実を持ちながら聞く。


「うーん。それは、、」


軽く考えていたが自分でもわかっていない様子だった。


「じゃあ、どんなことを考えていたの?」

「そうだな~。村を守りたくて、力が入らないなりに全身に力を入れたら、うまく言えないけどブワーーーって感じで全身に力が巡ってきたんだよね」


先程よりも深く思い出しているようだった。


「なるほどね。あれが完璧に使いこなせるようになったら、魔物に襲われても心配ないよね」

「まぁ、そうだけど、出す方法がわからないんだよね」


リーリエは申し訳なさそうに言った。結局食事中出す方法を考えていたが、わからなかった。悩んでいるリーリエを見てサペンから1つ提案をされた。


「それなら次の街に行くには山を越えないといけないわけだから、時間もあるし、出す練習をして進むのはどうかな?」


その提案にリーリエは目を輝かせた。


「私も同じことを言おうとしていたの!なんだかサペンと心が通じあってるみたいだね!」


満面の笑みで見つめられたサペンは目を少し逸らした。


「そ、そしたら、明日からは朝早く起きて、練習をしよう!」


笑顔で頷きリーリエは眠りについた。


次の日、山菜を採りに来るかもしれないジェラに会わないように夜明けと同時に出発をした。


「はぁ~。今日は寝る時間が少なかったからまだ眠いや。」


小さくアクビをして、眠そうに目を細めながら道を歩いていた。しばらく道を歩いていると、辺りを見渡しながら歩いていたサペンが急に話しかけてきた。


「ねぇリーリエ。僕魔物が村に来てからずーっと不思議に思っていた事があるんだよね」

「なに~?」


真剣な眼差しを向けられていることにリーリエは気がつく。


「僕はリーリエとほとんど毎日山菜を採りに行くためにこの森に入っていたけど、魔物は見たことがないんだよね。今も初めて来るところまで来てるけど、魔物に一匹も遭遇しないのは不思議じゃないかな?」

「確かに、、、私も何年もあの村に居るけど、あんな生き物初めて見たもん」


その会話をした後からリーリエも辺りを見ながら進んだが、ゴブリンのような生き物は見なかった。

太陽が真上に昇り丁度開けた場所に着いたので昼休みを採ることにした。

ペルム一族の村で拾った小さな鍋を使いスープを作って食べた。食べ終えた後は紫色の炎を出す練習をすることにした。


「全身に力を入れて出たんだったら1ヶ所ずつ色々なところに力をいれてみよう。そうすれば出てくるかもしれないし!」


リーリエはまず下半身に力を入れて魔法を出してみたが、出てこなかったので上半身に力を入れて魔法を出してみることにした。


「それじゃあやってるみるよ。フッ!」


リーリエが力を入れ魔法を出した瞬間、一瞬だけ後ろから紫色の炎が出てきた。


「「でた!!」」


二人の歓喜の混じった声が山に響く。


「ということは、上半身の後ろのどこかだね!」

「だけど、後ろってどうやって力をいれたら良いんだろう?」

「肩甲骨とか、背筋とかじゃないかな?」

「そっか!そしたらまず、肩甲骨を意識して魔法を出してみるよ!」


リーリエはサペンの提案通りに魔法を出してみた。


「こんな感じかな?ファイヤーボール」


すると、肩甲骨から腕に紫色の炎が螺旋状に巻かれ、掌に紫色のファイヤーボールを作ることができた。大きさはウォーターボールくらいで大きくは無かったが、エネルギーが圧縮されているのをリーリエは感じていた。


「これだ。」


自分から出ている魔法を目を輝かせて見ていた。


「この魔法を練習して使いこなせるようにしよう!」

「うん!」


その日の練習はいつもより長く続けられ、夜まで行われていた。

読んでいただきありがとうございます!

みなさん体調大丈夫でしょうか?

私は、、色々と大変でした(^^;)

そんなことより!

アベクさんがリーリエが魔物の子と言われていた理由を言えないのは何でなんですかね?

あと、魔物が居ないのも不思議だ、、、

う~ん、、難しい( ̄~ ̄;)


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