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短編  作者: さくらもち
19/22

5-2

5-2です。

さくらのピアノ1度は聞いてみたいです。


【さくら視点】


右、左手と分けて練習していく。

片手ずつ練習しても難しい。


…ん?よく見て聞いてみればこの曲…


『弾くのが最も困難な曲』の1つとして有名なやつじゃない?


通りで今まで弾けたことがなかったの?確かに楽譜見るだけで弾く気失せて、まともに練習してこなかったってのが1番あるけど……


今までこの曲を弾いていた精霊は正直母しか知らない。


…なんちゅー曲弾こうとしてたんだ私…。


でも、これを明日皆の前で弾いたら盛り上がるのでは?

ワァァ!ってなるかな?

…よし、やろう。頑張ろう。


右、左がようやく形になってきても、両手になるとすぐ崩れる。両手でようやく形になってきても、いつも同じところで崩れる。そこを練習してようやくスムーズに弾けるようになってきても、今度は違うところで崩れる。そしていつもの所も崩れていく。


そんなことをしていたら、すっかり夜になっていた。夕飯を食べて、お風呂に入って、直ぐにまたここに戻ってきた。


夜は迷惑になるので、防音の魔法をかけてずっと練習した。

深夜にはようやく弾けるようになってきた。強弱も表現の工夫にも意識しながら…。


夜明け前にとうとうマスターする事が出来た。


既に指は炎症を起こしていた。赤い…熱い…上手く力が入らない…。

特に手首の関節は最悪だった。


こういうのは継続的に何日もやるもんなんだろうけど…


私は性格上やると決めたら直ぐにでもマスターしたくなってしまう。


はあ…明日ぶっ倒れ無いように、魔法かけとくか…日の出を見ながら部屋に戻り布団に潜った_。



蘭夜「おっ、おはよー。昨日は1日何してたんだ?」


さく「おはよ……ピアノー」


蘭夜「なんだー俺も呼べよー。聞きたかった」


さく「練習してただけだから」


蘭夜「そうなのか?まあ、また聞かせてくれよ」


さく「うん」


上手く会話が続かないまま私はピアノの部屋に向かった。


最終確認…


…うん。…完璧!


私は満足気に出かける用意をした。


…のは良いものの、ピアノ以外では指がヘロヘロであった。力が入らないしなんか感覚おかしいし…。昔はあんなの日常だったはずなんだけど……もしかして歳?


私はブランの家へ向かった。


ブ「よ!さくら。もうみんな揃ってんぜ」


さく「ごめん…支度遅くなった」


ブ「あのお前が珍しーな。…てか、さくらさ、お前俺ん家来んの何回目だっけ?」


さく「さあ…でも、2、3回くらいしか来たことないかも…」


ブ「だよな?俺も全然さくらんこと呼んだことねーなーって思って」


そんな話をしながら、部屋に案内してもらった。

弾きすぎると本当に腱鞘炎になるので気をつけましょうね。

ブランの家はおっきいです。王宮ほどではありませんが。


ここまでご覧頂きありがとうございました。

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