悪霊の世界
口下手で何を書けばいいのか分からないのですが……
文才のないものですが楽しんで行ってください!
私が目を覚まして最初に目に入ったのは見慣れた自分の部屋の天井ではなく知らない天井だった。あれ、ここは何処?
何も分からなかったので状況を整理していた私は窓から入る光を浴びながら今が朝ということを認識しつつ少しずつ昨日の出来事を思い出していた。
そして少しずつと思い出し、完全に昨日のことを思い出すと、急いで起き上がり辺りを見渡した。するとそこは古びていたが綺麗にされた部屋だった。
私が寝ていたベッドから立ち上がり部屋のドアへと向かい開けた。扉を開けた先にはリビングでいわゆるコテージと言われる家になっていた。
少しして何かいい匂いがして来て私のお腹がなった。思わず周りを見て誰もいないことを確認すると私は安堵した。
誰かに聞かれていたら恥ずかしくて赤くなって、慌ててたと思う。
体が完全に回復していないからなのかふらついたために近くのソファーに座り込んだ。すると背後から足音がしてきたために 振り向いた。
「おや、もう起きてたのかい。お腹が減っただろ?聞きたいこともあるだろうがまずは食事をしようか」
私が口を開く前に話しだし、私は取り敢えず出された食事を食べることにした。
「頂きます」
手を合わしてご飯を食べ始めた。お腹が減っていたのもあったのだろうが出された食事は美味しかった。出しの効いた味噌汁や山菜焼き、もちもちのご飯。どれもこんな山奥で食べられるとは思っても見なかった。
「美味しい!」
「おっそうか?それなら良かったよ」
私の呟きに嬉しそうに返す彼は嬉しそうだった。そんな彼を横目に見ながら私は食事を食べ終わった。美味しかった食事に名残惜しさを感じながらも私は質問をするために名前を呼んでいた。
「光永さん?」
昨日の朧気な記憶の中から何とか名前を引っ張り出し、呼んでみた。
「ん?どうした?」
どうやら合っていたようでホットした。流石に名前を間違えたら気まずかっただろう。
「まず、初めてあったのにも関わらずこのように食事を出し、昨日も助けて頂きありがとうございます。」
私は昨日と食事の件も全て感謝してもしきれず頭を下げてお礼を言った。
「あーそのなんだ。余り堅苦しいのは苦手なんだ。持っと柔らかくお願いしたいんだが?」
「そ、それでも」
「いいから。お願いだ」
困ったように言う光永さんに私も折れるしかなく取り敢えず平常通りで行くことにした。
「んーそれじゃあ気を取り直して、まずひとつ聞きたいことがあります!」
平常通りに元気に私は言った。
「この世界はなんですか?」
「どうしてそう思ったんだ?」
質問を質問で返されたが私は正直に答えた。
「あんな化け物がいたら現実では大騒ぎになっていたと思うんです。でも私はそんなこと噂ですら聞いたことがなかったんです。最近現れたにしては光永さんが冷静過ぎると思ったのも1つです」
「なるほど、確かにそうだな。君は中々に賢いんだな」
「えへへ、それほどでもないですよぉー」
私はさっきの冷静さから一変照れて顔が緩んでいた。
「…………」
光永さんが何か言った気がするが聞こえなかった。
「何か言いました?」
「いや、何でもないよ。そうだな。君の言った通りここは現実世界ではない。かと言って全くの異世界と言う訳でわない」
彼の言ったことはよくわからなかった。私は自分の頭を精一杯使って考えた。
「んー?異界とかですかね?」
私はアニメとかの知識を使って答えた。
「正解だ。この世界は現世で言う常世。魔界、とかかな?そういうのに近いんだよ。完全に違う世界ではないけど全くの同じ世界でもない。世界の狭間にあるような場所だよ」
光永さんが言ったことは何となく分かったけど完全に分かったわけではなかった。
「まぁこんな話はただの前置きだ。本題のこの世界はなんなのかってことだが、ここは人や動物、神様などの中でも負の感情を宿して死んでしまったものが最後に行き着く場所。つまり悪霊の世界だ」
私はその言葉を聞いて怖くなった。悪霊と言えばホラー映画だ。私はホラー映画はものすごく苦手だ。というか怖いものは全て苦手だ。めちゃくちゃ怖くなってきた。
「悪霊ってあの?ホラー映画とかに出てくる?」
「あぁそうだ」
「じゃあ昨日のあれも?」
「あぁ元はこの世界に迷い込んだ人間だが恨みをもってこの世界で死んでしまった奴らの末路だよ」
それを聞いて私はどこまでも恐ろしくなった。あぁ昨日のあれが悪霊?化け物の間違いですよ!ん?そういえば私はこんなとこに?
「あのこの世界に来るのには理由があったりするんですか?」
「そうだな。この世界に迷い込むものには2種類いる。それは生身か魂かだ 」
生身は理解できるが魂とはどういうことなんでしょうか?
「生身は分かるな?そのままの体でこの世界に迷い込んだ奴らだ。逆に魂で来る奴らは何かがあって死にかけて魂が体から離れてしまった奴らだ」
「そうなんですね。なら私は体があるので生身ですか?」
「違うぞ。お前は魂で来た方だ」
えっ?どういうことですか?私はこの通り体があって、ものにも触れますし……
「慌てているようだが説明は最後まで聞け。この世界ではな肉体が無いやつには仮初の体が用意される。その体のどこかには紋様が刻まれる」
彼がそう言ったとき、私は自分の体を見ていた。すると私の肩に黒い線のようなものが刻まれていた。それを見て私は自分が事故に合っていたことを思い出した。
「そ、それじゃあ私はもう死んでいるんですか?」
「違うぞ、死んでいたらまず未練があったら死んだ周辺に留まり、逆に自分の死に向き合えたり、未練がなかったりするとあの世に行くそうだ。多分お前の肉体は死にかけているんだろうな」
そのことを聞いてゾッとした。なぜなら私の体はいつ死んでもおかしくないということだったからだ。けれど私の考えは段々と達哉さんのの心配をするようになった。そう考えればいても立っていられず私は質問をした。
「あの!私以外にも男の人が近くにいませんでしたか?」
「居なかったぞ。そういえば建築街でそれらしい痕跡があったな」
「本当ですか?!なら早く行かなくちゃ!」
私はそう聞くと急いで立ち上がり、ドアに向かった。
「ちょっと待ちなさい!一人で行く気かい?また昨日のようなことになるぞ!」
そう言われて私は止まってしまった。
「じゃあどうすれば良いんですか?!」
私は速く達哉さんを差助けないと行けない思って興奮してしまっていた。
「落ち着けと言ってるんだ。君の彼氏くん?かな捜索を手伝ってあげるよ。せっかく助けた命が散るのも目覚めが悪いしね。それに君は道わかるのかい?」
そう言われて私は恥ずかしかった。何も考えずに飛び出そうとして、しかも道すら知らないというのに。このまま止められずに向かっていたら迷子になってどうなっていたか分からない。
「取り敢えず準備をしよう。君のそのままの格好だと怪我しやすいしね」
確かに山の中を歩いたりするのにスカートは危ない。私は率直に光永さんの言うことを聞いて着替えたり、地図を見せられたりと準備を進めて行った。
楽しんでくれました?
最近どんなふうに書くかよく悩むんですよね〜