第2話開く扉
旅館に来て2日たち帰る時が来た。旅館の料理は美味しく、温泉ではすごくゆったりとできた。帰るのが惜しいくらいだ。と心で思いながらと理解するのだった。
帰る準備が終わり、旅館の玄関にいた。ちょうど女将さんもお見送りに来てくれていた。
「あっ女将さんこの2日間ありがとうございます。」
「いえ、こちらこそこんなところまでお越しくださりありがとうございます。またのお越しを心からお待ちしております。」
「はい、絶対また来ます!」
私の言葉の後に先輩もお礼を言った。すると女将は心配したように話した。
「お帰りはお気をつけ下さい。ここら辺は事故が多いので…」
「大丈夫ですよ。そんなに気にしないてまください。それに僕はちゃんと安全運転で帰りますから」
先輩が自信満々に言うと女将はもうひとつ話をした。
「ええ、そこら辺は信じていますが、この村の周辺は事故や殺人が昔から多いんです。ですから心配で、こないだのお客様も事故に遭われて未だに目を覚まさないようですし…」
女将の話を聞いて正直怖かった。すると震えるまたしの手を先輩は手を握ってくれた。
「大丈夫、僕が着いてるからね」
ニコリと笑っていた先輩を見て私は落ち着いた。そうだよね事故なんて安全運転してたら大丈夫だよね。それから私たちは女将さんにさよならを言い車に乗った。
「じゃあ帰りますか〜」
「そうですね。帰りましょう。」
私は先輩の言葉を聞き楽しい時間が終わに近づいていることを感じた。
長いようで短い2日間はいい思い出になった。また来たいそう思いながら外を眺め時間が経って背景が森に変わり、山道に入ったのがわかった。山道に入って少しして先輩の様子がおかしいことに気づいた。
「先輩どうかしました?」
私がそう聞くと
「……ん?あーごめんごめん大丈夫だよ。少し考え事をしていたんだ。」
先輩はそう言って運転を続けた。私はそんなことないと思いながらもう一度聞こうとした時、先輩は大きくハンドルを切った。そして車は山の中へと入り、少しして何かに乗り上げが感覚がして車は左に傾いたと共に視界が大きく反転した。そして私たちが乗る車は横転して転がった。激しく揺れながらも出てきたエアバッグにより衝撃が緩和されていた。そして頭に強い衝撃が来たと共に私の意識は薄れて行った。薄れる意識の中、女の人の声が聞こえた。
「見つけた」
聞こえたその声は不気味でどこか嬉しそうな恐怖を感じるものだった。
(誰か、誰か助けて! )
暗い闇の中で意味もわからず、目を覚ました私は今感じている苦しみを終わらしたくただ助けを呼ぶために叫ぶしか許されなかった。そんな中体に何かが纒わり付いてくるのがわかった。私は本能的にそれが私を殺しに来ていると感じた。それを理解した瞬間私は暴れだした。ただ死にたくないという一心で。
何秒、何分?いや何時間とたったのかもしれない。そんな時間の感覚もなく、時が過ぎ去りながら、私はただまとわりついてくる何かを引き剥がすためと苦しみに耐えれず暴れ続ける。
(いつまでこの苦しみが続くの!?)
次第に体が動かなくなり、この空間に存続する何かは次第に私の体を覆った。
次第に絶望感が私を支配していった。そして諦めて目を閉じようとしたとき、私の前に光が現れた。そこで私に生まれた(どうせ死ぬなら)という感情が無意識に私の手を動かした。
手が光に触れたと同時に光は強く光った。そして気づいたら私は森の中にいた。私は疲労が限界まで達して疑問を抱く前に気絶した。
side out
side???
嫌な予感がする。
朝起きた時、1番にそう思った。予兆もなければ、見た訳でもない。しかしそう感じた。ならば行動したさなければならない。
現実ならばそんなことで行動することはないだろうけど、ここでは自分が感じたことには従った方が懸命だ。例えそれが感が当たらないないやつの予感だったとしてもだ。俺がこの世界に来て学んだことだ。ほとんど失ったが得られたものもある………。いやこれ以上考えても得ても埒が明かないな。
そう考えた俺は寝床からでて、準備を始めたた。準備することは簡単でリュックの中身を見て、必要なものがあるか確認する。幸い特に何も無く、着替えをするだけで良かった。全ての準備が終わると俺は靴を履いて隠れ家から出発した。