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瞳に映るAiの色  作者: 穂水美奈
3/24

Episode 02:恋愛3年縛り

 「あんたとウチの関係だけど、中学出たら終わりってことにしようね。」









 「…な、、、なんでだよ…!?!?」








 …静寂の青い海公園で、友加里から告げられた言葉に、隆太は驚愕するばかりであった。








 ---俯き、次に話す言葉を口に詰まらせているかのような友加里。そして隆太もまた、そんな彼女に、何と言葉をかけるべきかわからない…。











 やがて、友加里はおもむろに立ち上がり、隆太に少し背中を向けながらこう言った。











 「だから…、、、言ったでしょ。。。 ”アタシ達のため” だって…」





 隆太は続けざまに…





 「だから…、、、それがなぜかって聞きたいんじゃんか…!!」








 またも空白の時間が漂った。しかし、友加里も瞳に涙を浮かべていて、この時間が一触即発の状態であることを、十分に察知していた。








 「ウチ、以前にも隆太に話したことあったけど、将来、作曲家になりたいって、覚えてるよね…?」





 「う…うん…。何となく…」





 「それなんだよ…。。。」








 友加里は、やけに神妙な表情で隆太ににじり寄って、胸の内に秘めた思いを話し始めた。








 「私さ、、、小さい頃からピアノ習ってて、音楽が大好きだったんだよ。でも、ただ音楽奏でるだけじゃ何だか物足りなくなって、小6のあたりから、自分で音楽を作る人になりたいって思うようになったんだよ。自分で作った音楽を、世界中の人に聴いてもらえるなんて、すごいことだと思わない!?」








 「しかも、クラシックとかだけじゃなく、ロックとか、テクノとか、ガバとか、ハウスとか、ブレイクビーツとか、色んなジャンルを自分の気持ちで表現するの♪ 音楽って言葉以上にカラフルな表現できるから、めっちゃ作曲家って憧れてるんだよ!!!!」








 「---でも、そうなるためには、まず音楽を深く勉強できる学校行かなきゃならないんだよ…。まずは高校なんだけど、地元じゃそういうこと学べる高校ってないじゃん。一番近くても、仙台あたりまで引っ越すことになるんだよ…。もちろん、高校出たら音大とかにも行くつもりなんだけど、それだって選んだ学校によっては、さらに隆太と離れた場所で暮らすことになっちゃうじゃん…!!」








 「---私、私、、、それが、、、めっちゃ辛いんだよ。。。グスッ…。。。」











 隆太は、狐につままれたような感情だったが、至って淡々とした声で友加里に話した。











 「…そ、そんなの、遠距離恋愛ってことにすればいいじゃん! 毎日でもメールとか電話とかして、お互いにどうやって過ごしているとかを伝え-------」





 「------イヤイヤイヤ!!!! そんなのイヤなの!!絶対そんなのイヤなんだよぉぉぉぉ!!」











 隆太の台詞を強引に遮るように、友加里が悲鳴にも似た高い声を上げた。その顔には大粒の涙が溢れ、気丈な印象の友加里のそれは、失われていた。











 「隆太ぁ!!グスン…」





 「…ってか、何で遠距離恋愛じゃダメなんだよ!? いろんな人が普通にそうやってるじゃんかぁ…」








 隆太の言葉を聞いた瞬間、友加里の表情は今度、眉のつり上がったキリっとした形相に変化した。








 「考えてみてよ!! 大好きなカレシがいるのに、夏休みとかにしかリアルに会えないなんて淋しすぎるよ!! いくらメールとか電話とかでやりとりしてても、リアルにあんたと会えないなんて虚しすぎるよ!! …そ、それに、リアルに会える時間があれば、必ず離れる悲しさも味わうわけじゃん。。。 そんなことを何年も続けろとか、私には絶対イヤだもの…!!!!」








 肩で息をするかのように声を荒げる友加里。隆太はしどろもどろだが、彼女の言い分ももっともなので、上手く宥めるセリフが浮かんでこない。








 「隆太、それ以上に心配なのは…。。。 私と隆太で、リアルに会えないでいる間に、他に好きな相手出来たらどうするんだよぉ…? もし、遠距離恋愛してて、ある日突然、好きな人できたから別れてくれとかって言われたら、それってどんな気持ちになるんだよぉ。。。?」





 「そ…それは、、、・・・・・・」





 「隆太は人当たりがいいし、実際今だって愛莉とか他の女子にも気に入られているじゃん。 きっと高校行ったら、いっぱい他の女子に目を付けられるだろうし、部活とかやってるうちに、リアルに会える誰かと気が合っちゃって、好きになっちゃったらウチはどうしろっていうの!?」








 「・・・・・・・・。。。。。。」(言葉に詰まる隆太。胸の動悸が激しくなるが、何も話せず、友加里の方を向けない。)








 「ウチだって正直言うと、進学した先で他に好きな男子出来ちゃうかもしれないし…。…で、その時、遠距離恋愛してる隆太のこと思うと辛いよ…。 …ホント、ウチもわがままだって思ってるけど、隆太が好きでいながら、浮気しちゃうかもしれないもん…。 それで隆太を傷つけるようなこと、したくないから…」





 「---だから、私達の付き合いは、中学3年間限定にしようって言ってるの!! 中学にいるうちは、ガッツリと好き同士でいて、卒業したら、お互いの道を進んで、きっぱり関係切ろうって… 隆太のこと好きだけど、自分の夢を譲ってまで、付き合えるかって言われれば・・・・・・・」











 …隆太も複雑な心境だったが、思い切って心の中に浮かんで来た気持ちを曝け出した。











 「な、、、何だよそんな勝手な恋愛のルールなんて…!!!! ケータイの契約じゃあるまいし、カレシを3年縛りにするなんてどんな料簡なんだよ!! ぼ…僕だって友加里がそう思っているんだったら、、、っていうか、どうせ結ばれっこない関係だってわかっているんだったら、今すぐにでも僕達の関係、終わりにしちゃってもいいんじゃないの!?!?」





 「---そりゃ友加里の言う通り、僕だって友加里と離れたら、別な女子のこと好きになっちゃうかもしれないよ… だけど、夢と恋愛を両立させようとかって、少しも考えたことないの!?」








 「・・・・・・無理だよ。。。 何度も考えたよ・・・・・・。。。 作曲家になる夢が叶ってからまた付き合うとか…ってこともね。 でも、やっぱり無理だよ…。 そんな何年後になるかわからないことのために、隆太を予約済みみたいにできないし…、、、それ以前に、隆太はその頃、違うカノジョ選んでるに決まってるから…」











 隆太も本心が激しく揺れたが、彼もまた、瞳に涙を浮かべていた。











 「ゆ、、、友加里。。。 あのさ…。」





 「え、、、なに、、、?」











 「僕、友加里にフラれちゃったってことでいい…??」








 「ええっ…!?!?」





 黄昏ムードの青い海公園が、激しい嵐に見舞われているかのような雰囲気を感じる二人。












 隆太は、その嵐の中で友加里に叫ぶかのように、こう言った。








 「はじめから友達同士で良かったんじゃん…! 好きとか嫌いとか考えないほうが良かったんじゃん…! 僕だって友加里には、夢を叶えてもらいたいよ! でも、その夢叶えようとするのに、僕の存在が邪魔になっちゃうんだったら、元通り友達同士になったっていいじゃん。あ、、、いや、、、その、、、そもそも僕達、恋人同士だったのかwwって言われちゃいそうだけど…」








 …友加里は、混沌とする頭の中を整理しきれずにいた。やはり隆太を動揺させてしまった。しかし、将来に関わる話ゆえに、語らないわけにもいかなかった。友加里は、自分の未来に対し、不確かな見通しがあることが、不安でならなかったのだ。











 「友加里…、帰るよ。。。 早く帰らないと電車なくなっちゃうよ。。。」








 「あ、、、ああちょっと…、、、待って、、、待って!!」








 早足で駅の方へ歩こうとした隆太の右手を、友加里はグイっと手繰り寄せた。








 …そして、振り返った隆太に…














 Chu...-☆














 !!(//□//)!!""  隆太と友加里、二人にとって、初めてのキスの味だった。











 「ゆ、、、、、、、、、、、、、、、、、ゆか、、、、、り、、、、、、、、、、、、、、、」








 「りゅ、、、、、、、、、りゅ、、、、、、、、う、、、、、、、、、、た、、、、、、、、、」














 互いに胸の鼓動は最高潮に達していた。 夕陽の残照の中、二人はただ今の瞬間をどう受け止めるべきか、ひたすら己の心に問いただしていた。














 「隆太…っ…。。。 こ、、、これくらい、、、しておかないと、、、ウチ的に、気持ち済まないからさ・・・・・・」








 「ゆ、、、友加里ぃ…」











 「さ、早く駅行こ♪ 6時の電車遅れると最悪帰れなくなるよ♪」





 …今度は友加里の方が早足で歩いて行く。





 「ああ、ちょっと待てよぉ、友加里ぃ…」











 二人は電車に乗り込んだ。休日の夕方だったので、車内は空席だらけであった。隆太と友加里は、互いに手を繋いで、自分達の駅までの40分間を一緒に過ごしたのだが、その間、二人は何一つ言葉を交わすことはなかった。











 駅に着いた二人は、家がそれぞれ逆方向なのでこの場で別れた。








 「じゃあね。おやすみ、隆太。」








 「あ、ああ、おやすみ、友加里。」








 …二人は互いに手を振って別れたが、その様子は極めてぎこちないものであった。











 そして帰宅した隆太。家では既に家族が夕食をとっていた。勿論、コンビニで出くわしてしまった姉・流美も食卓にいた。








 目を合わせまいとする隆太だったが、食事が終わり、居間を出ようとすると流美に腕を掴まれた。








 「おい、隆太!! 後でアタシの部屋来いよなwww」











 わかってますって。どんな話があるかぐらい…。











 数十分後、覚悟の上で流美の部屋のドアをノックした。











 勿論、隆太は昼間の状況を事細かに聞き取られ、併せて、その後彼女から聞かされた「3年縛りの恋愛(仮)」についても語ることになった。








 流美は、一通りの話を聞いた後、どこか弟を嘲笑するかのようにこう言った。








 「ふんっ…、、、ばっかみたいwww 今からそんな青写真描いてるとかwww」








 「で…でも流美姉ちゃん…。僕だって、友加里のこと好きだって思ってたんだし、、、だからこそ、中学出たら関係終わりにしようとか、納得できないし… 僕も、好きでいたいし…」








 「うっせぇバカ!! 頭冷やせっつーの!! 大体にして、進路なんてそもそもそんな思い通りになるわけなんてないじゃん!! それに、あんたの話聞いてる分だと、下手すりゃ友加里ちゃんが進路とか恋愛とかで何かまずいことあったら、何かとあんたのせいにされちゃうじゃないの!!」








 「…そ、そうかな…??」








 「冷静に考えなよ。 本気で好きなんだとしたら、誰が3年限定なんて割り切った恋できると思って?」








 「う、、、うん…」











 「書面の契約みたいに、3年経ったら終わり!!ってことにできるわけないでしょ?? よっぽど派手なケンカでもしない限り、、、っつーか、そうやって関係終わりに導いちゃったとかでもなきゃ、あんたも友加里ちゃんも互いに想いを引きずるに決まってるじゃん・・・・・・」








 「・・・・・・そう、、、だよね・・・・・」











 「だから早いトコ、友達同士に戻らないと大変だよ? 好きな気持ちが昂れば昂るほど、引っ込みがつかなくなって、3年で終わりどころか、拗れるだけ拗れて、人生に傷つくかもしれないんだよ??」











 「だって僕、、、友加里が女子で一番話せる相手だから…」











 ”ドスッ!!!!” …流美は背中にあったクッションを、隆太目掛けて投げつけた。











 「---隆太っ!! そういうあやふやな気持ちだからダメなんだよ!! 男らしくねぇぞ!! それに、そんな状態じゃあ、クラス中の人に二人の関係知れるのも時間の問題じゃん。もしそうなったらアンタ、学校行けなくなっちゃうかもよww」








 「そ、、、それは困るよぉ… (クッション鼻に当たって痛かったなぁ…)」











 「ともかく、お姉ちゃん的にはきっぱりと、友達同士になることをお勧めするっ!! アタシだって去年、長いこと付き合ってた彼氏と…」








 「えっ…!? お、お姉ちゃんに彼氏いたの…?!」








 流美は失言を悟ったが…








 「ゴホッ!! ゴホッ!! んっ! んっ! と、、、と、、、とにかくそんな、タレントの事務所の契約みたいな恋愛の仕方なんて無理あるわよ…。 とりあえず今度友加里ちゃんと会ったら、自分のポリシーもちゃんと伝えて、友達同士でいようってちゃんと伝えなきゃ…」








 「で、、、でも、、、それでも実質なにも変わらないような気がするけど…」 











 「…そりゃ、すぐにはね…。 でも、アンタ達だってこれから、学校の行事とか勉強とか、進路の決め方とかで忙しくなるんだよ? ぶっちゃけ言うと、誰かを好きだ嫌いだとか言ってる余裕なんてなくなるんだよ??」











 「うん…、わかった。 近いうちに、友加里に話してみるよ。 期間限定の恋愛なんてやめようって…」








 「そうだよ。そうしないと色々きついって…」








 「あ、、、!!で、、、でも、、、」





 「でも、、、何よ?」











 「今日、友加里に、、、その、、、その、、、えと、、、  チュッって、されちゃったんだけど…」








 「はぁぁぁぁぁぁーーーーーー!?!?」











 流美の表情は硬直した。











 「ななな、、、何考えてんの…!? ふざけんじゃ---」





 「---だ、だ、だって友加里の方から、一方的にしてきたんだよぉ…」











 …頭を抱える流美。(弟が、、、もう私の手に負えない領域に足を踏み入れているのか…??)











 …だが流美もまた、姉としての威厳もあるので、ここは年上らしく声を上げた。











 「な、何をされた後だって構わないじゃないのwww と、、、とにもかくにも、将来の進路違えば恋愛続けるの無理だって、きっぱり言って来いっての!!!!」








 「わわわ、、、わかったよ…。。。 お、おやすみなさい…!! そろそろ寝ないと明日遅刻しちゃうから…」











 隆太は、居た堪れなくなって、流美の部屋から逃げ出した。











 後に残った流美は、そのままベッドにゴロンと横になり、ぶすっとした表情で天井を眺めていた。








 「何よアイツ…ww 中学入ったばっかりでそこまで仲良くなってるカノジョいるとかふざけすぎだよwww」














 その夜は、隆太も友加里も、眠れない夜を過ごしていた。








 隆太は、どうやって友加里を説得し、上手い方向へ話を持っていくか、悩むしかなかった。











 だが一方で、友加里もまた、自分の発言を思い返していた。








 「考えてみれば、一度好きになった相手を、時間(の経過)で関係切れるわけないよなぁ…」














 双方の想いは、それぞれの脳裏で激しい葛藤を演じていたが、この時点で二人に共通していたことは「3年限りの恋愛」宣言を、何とか破棄したいということだった…。











 ジリリリリリリ・・・・・・・・・ (隆太の部屋で目覚まし時計の音が鳴る。しかし起きない彼。)











 「隆太っ!!オラァ起きろっつーの!! 遅刻してもいいのかよっ!!」








 「うわぁぁぁ…!!流美姉ちゃん!! お、、、お早いお目覚めで…」








 「お早い…じゃねぇwww そんなこと、時計が何時を指してるか見てから言え!!」











 「うわぁぁぁ…!!遅れちゃうぅぅぅ…!!!!」








 慌てて着替えて、パンを口にくわえながら、通学路をダッシュした隆太。またも遅刻間際のランニングとなってしまった。











 「はぁーーー、、、はぁーーー、、、おはよーーー・・・」








 何とか始業チャイムのメロディには先行できたが、息を切らしての登校が2度目になるとは、赤っ恥である。








 「おめーはまったく何考えてんだよwww 小学校ん時は真面目な優等生だったのがどうしちゃったんだよ?」








 ニヤニヤ笑いながら語りかけて来たのは、クラスメイトの男子、あきらだった。 いや、まさか好きな女子のことで悩んでいて眠れなかっただなんて、親友の彼にだって話せるわけなどないので、適当にごまかしておいたのだが…。








 教室の窓際には、友加里と愛莉の姿もあった。だが勿論、二人きりの状況になれない限り、夕べ決めた話を切り出せるはずがなく、そのまま授業を受けることにした。








 今日からは本格的な中学校生活がスタートし、算数が数学という名前に変わったり、各教科ごとに担当の教師が違ったりするという環境の変化に、若干の戸惑いはあったが、その辺は意外とスムーズに溶け込んでいくことができたようだった。











 そして、水泳部の活動も今日から始まる。








 隆太たち新入部員は、まずは部室で、先輩後輩の挨拶や自己紹介を行った。








 「水泳部へようこそ。私は2年で、副部長の”真野杏奈”と申します。1年生のみなさんの入部を歓迎します。」








 …今日は部長は欠席らしい。そのため、副部長である杏奈が挨拶を行った。隆太たちも続けて挨拶と自己紹介を行い、この日はウォーミングアップということで、軽くプールで自由に泳いでみるだけで部活は終了した。











 …部活が終わり、隆太は着替えを済ませて部室の外で友加里を待った。








 やがて女子の部室から友加里が出て来たので、「やぁ…友加里…!」と声をかけたが、どういうわけか彼女は、プイっとそっぽを向き…








 「忙しいから話ナシね…」 …と、取り合ってくれなかった。








 隆太はこの時、後でメールでもしておこうかと考えたが、刹那、後ろから声をかける女子がいた。











 「隆太♪ ねぇ、私、今日初めて水泳したの。 隆太って、水泳上手いんだよね♪ いろいろと隆太から教えてほしいことあるんだ…。 お願い!もう一度プールに来て、ちょっと私に、基礎とか教えてほしいんだけど…」











 …その声の主は、愛莉であった。彼女は水泳初心者だとわかっていたので、隆太の人当たりの良さも手伝って、彼女の依頼を快諾したのだった。











 しかし実は愛莉は、水泳の技法などを教えてもらうことを口実に、隆太と話がしたかったのだ。








 …隆太は気が付かなかった。この一件が後に、友加里と隆太の間にあらぬ水を差すことになるとは…











 「なんで男子の僕に聞くの?いや、聞いてもいいんだけどさ…」











 「いや、そのね。。。 最初は友加里に聞こうとしたんだけど、隆太の話題出したら、その…、、、友加里と大ゲンカしちゃってさ…」














 「な…、、、何だってーーーーーー!?」














 …その頃、彼の家に置いてあるケータイの着信音が、けたたましく鳴り響いていた事実を、隆太は知らない。














-つづく-


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