第五話 迷宮国家グランムーン
遅れてしまって申し訳ない。
次もなるべく早く投稿できるように頑張ります。
それでは、よろしくお願いします。
「おはよう。テル。」
〈おはようございます。マスター〉
うん、いい朝。さてこれから2時間ほど歩けば迷宮国家に着くらしいので、向こうに着くころにはお昼近いかな?朝食食べてから行きますか。
「ご馳走様でした。」
朝食も食べたし、それではこれから異世界を満喫しますか。適度な刺激と適度な休み!そしてハーレム!!夢が広がりますなぁ。迷宮国家までは体の具合を確かめながら軽い運動がてら走りますか。
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やってきました迷宮国家!いやーすごい壁ですね。3、40Mぐらいあるのかなこれ?これ見ると異世界に来た感じが増しますね。まあ感動してないで入口の列に並びますか。
「・・・。次!」
お?俺の番か。
「身分証を出してくれ」
「すまない。身分証は持ってないんだ」
「わかった。ではあそこの小屋に行ってくれ。・・・次」
門の近くには小屋があった。あそこが門番の言う場所だろう。
「すまない。門番からこちらに来るように言われたんだが・・・」
「こちらで仮身分証の発行をいたします。」
小屋の中はカウンターがありそこに門番と同じような人物が2人いた。
「ではこの紙に名前の記入とこの水晶に触れてください。」
「了解した」
カイトが水晶に触れると、白く輝きだした。
「白と。・・・はい、大丈夫です。これが仮身分証になります。有効期限は2週間になります。それを過ぎた場合は即刻牢獄行きとなりますので、それまでに出るか身分証を作ってください。それでは今回の通行料は仮身分証も併せて銀貨2枚になります。」
「ありがとう。」
俺は銀貨2枚を支払って仮身分証をもらった。
ちなみにこのお金はどこから来たかというと、あの森では人がちょくちょく来るらしく死体だったり積み荷だったり落とし物が多かったのだ。その中にはお金もあり今出せているってわけだ。
ついでにこの世界通貨について説明しよう。
鉄貨 100円
↓10
銅貨 1000円
↓10
銀貨 1万円
↓10
金貨 10万円
ミスリル硬貨 1億円
となる。ミスリル硬貨は国同士や大商人クラスでないと扱わない。現在俺が手にしている硬貨は金貨17枚、銀貨43枚、銅貨167枚、鉄貨121枚である。今考えると結構拾えたな。
「では、門まで行きましょう。」
今回対応してくれた門番兵に案内され、カイトは迷宮国家グランムーンに入国することができたのであった。
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おお!やっぱり異世界だな!地球とは全然違う。
入口から見た光景は不思議な光景だった。コンクリートではないはずなのに、固く、滑らかな道であった。また各建物は木や石でできているのだが、そこそこ頑丈であり見た目もそこまで明治や昭和当たりの古さぐらいの建物だった。魔法がある世界なのだ、おそらくそういった建築技術が発展したのだろうとカイトは考えていた。
「さて、まずは身分証を作りに行きますか」
何をするにもここが最初の出発点になるため、身分証を作成しないと何も始まらないため先ほど門番に聞いた冒険者ギルドに向かった。
「えーっと・・・。剣と斧が交差している看板はっと。・・・・・ああ、あったあった。これだな」
冒険者ギルドの入り口は西部劇の入り口みたくなっていた。カイトは臆することなくギルドに入っていった。
ギルドに入ると一斉に見られたが、すぐに興味がなくなったのか通常に戻っていった。
結構少ないな。まあ昼に近い時間帯だから少ないのも納得だな。受付も少ないし並ばないでいいのは楽でいいな。
とっとと済ませて昼やら宿とか取らないとな。
「冒険者ギルドへようこそ。依頼でしょうか?登録でしょうか?」
カイトが受付のところへいくと亜獣人、それも猫の亜獣人が対応した。
「ああ。登録のほうだ。手続きをお願いする。」
やっぱり受付の人はキレイどころが多いな。しかも猫耳だ。尻尾もふりふり動いていてかわいい。
「わかりました!登録ですね。ではこちらに名前と職業を書いてください。」
名前はカイトだけでいいか。職業もそのままで隠さなくても大丈夫かな。
「はい。ではこちらの魔道具に手を当ててください。」
受付嬢がそう言って、四角い物体を取り出してきた。そこに手を乗せると若干魔力が吸われ受付嬢側にカードが出てきた。
「こちらがカイト様のギルドカードになります。ギルドについて説明いたしますか?」
「頼む。」
「冒険者ギルドにはF~Sランクまであります。S以上もあるのですがその話はSランクになれた方だけが知ればいいことなので省きます。ランクはギルドカードの右下に書いてあります。F~Bに関しましてはそれぞれ依頼を一定期間に成功させなければ剥奪されますので注意してください。FとEは2週間以内に1回、D~Cは1か月に1回、Bは2か月に1回になります。
ギルドは世界各地にある独立組織になります。検問所でこのカードを見せれば通れるようになります。その際の通行料は免除されます。ギルド員同士の争いにギルドは関与しませんが、そこの法には従ってもらいます。
ここまでで何かわからないことはありますか?」
あの本に書いてあったものと変わらないようだな。
「ああ。大丈夫だ。」
「では次に依頼とダンジョンについてです。
依頼についてですが自分のランクの一つ上と一つ下の依頼のみ受注できます。ただ一つ上のランクにつきましては、こちらの承認が必要なのでご了承ください。同ランク帯でも強さや難しさが違うためこの様な処置をとらせていただいています。また依頼の失敗は違約金として報酬の半分を支払ってもらいます。
ダンジョンに関することですが、ダンジョンにもランクがあり制限がありますので注意してください。ダンジョン内でもいざこざには国もギルドも関与いたしませんのでご注意ください。ただし、わかっているとは思いますが悪意ある犯罪に関してはステータスにも乗るので気を付けてください。
ダンジョン等で得た魔石やアイテム、素材の買取は裏手の買取所にて取り扱っていますのでそちらをご利用ください。
」
「わかった。」
「説明はこれで終了となります。ギルドカードの発行には銀貨2枚掛かります。依頼からの天引きもできますがいいかがなさいますか?」
「今払おう。」
「確かに。ではこれでカイト様はギルドの一員となりました。今日、カイト様は依頼をお受けになりますか?」
「いや、また明日頼むよ。」
「そうですか。ではまた明日。」
「ああ。ありがとう。」
さて、これから本当の異世界生活が始まるな!!
腹減ったから飯食いに行こ。
見ていただきありがとうございました。