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本日連続投稿です。

短いですが18話を投稿します。

投稿時間が20~22時付近に変わりそうなので、読んでくださっている方は申し訳ありませんがご了承ください。


今ウルメスに連れられて魔王のところに移動している。

やはり、というべきかウルメスも魔族なんだそうだ。

薄青色の肌に、紺色の髪、身長は160センチくらいで、とても胸の大きい女の子。

顔付きは笑えば可愛いのだと思うが、ほとんど無表情である。

そして着ているフリフリ服はメイド服というらしい。ここ重要だ。


と、まあなぜ俺がいきなりウルメスの容姿の説明を始めたかというと、緊張しているからだ。

魔王に会うんだぞ?王だ。緊張しない訳がない。


横を歩いているミーアは気楽そうにひょこひょこと歩いている。

ミーアは既に会っているらしいが、魔王の前でそんな感じでいいのだろうか?

あと、さっきモウラがいないのが気になってミーアに聞いてみたが、出かけてくると言っていなくなったそうだ。




「着きました。この先に魔王様がおられます。くれぐれも粗相のないようにお願いします。」


そう言って冷めたような、いや眠そうな?いや面倒くさそうな目で俺達を見るウルメス。

なんていうかこいつやる気ねーな、と思った。


目の前の大きな扉がゆっくりと開かれていく。

やはり魔王というべきか、扉の大きさは桁違いにデカい。

開かれた先には金色に輝く玉座があって、そこにはまさに魔王というべき威圧を放った者がいる。







ということはなく、玉座の前で横になって寝ている男がいた。


「さあ、こちらです。」


そんな男の様子も気にせずに俺達を玉座の前まで案内するウルメス。

そして、何故か玉座に座ると、目の前の男を踏みつけた。


「ぐへっ。」


踏まれた男から声が漏れる。


ええぇぇー?


何この扱い。

この男が魔王じゃないんですかー。


踏まれている男は苦しそうな顔をするが、うんうん唸っているだけでなかなか目は開かれない。


「早く起きてください。この愚図野郎。血反吐を吐きたいですか。」


「……もう少し寝かせてくれてもいいだろ?」


ウルメスの絶対零度の目に見降ろされて、渋々目を開く男。

男が起きたのに満足したのか、玉座に座りながら足を組むウルメス。


「さあ、自己紹介をしてください。」


「ああ、俺はカイト=トオツキ。まあなんというか魔王をやっている。よろしく。」


ウルメスに促され、横になったまま自己紹介を始めた魔王。

というか色々状況がおかしいだろ。


「本当にあなたが魔王ですか。」


わずかに覚えている敬語を使って話しかける。


「ああ、そうだ。俺が魔王だ。」


「じゃあ、ウルメスは?」


「私は魔王様にお仕えするメイドにございます。」


「……。」


足を組み玉座に座るメイドの前で、地面に横になる魔王。

どういう状況だ。

もはや粗相とかそういう問題じゃない気がした。


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