表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
うちの悪役令嬢はヒロインよりも愛らしい  作者: らんか


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

17/43

15. 新たなる決意


「モニカ・ベルモート様。本当にこのままでいいのですか? このままでは、いずれ貴女は断罪されてしまいます。あのヒロ……いえ、アリア・フロースト男爵令嬢に対する数々の所業をお認めになるというのですか? 悔しくないのですか?」


「わたくしが殿下に断罪されるなど、有り得ませんわ! わたくしはあの娘に何もしていないのよ!? 貴女は一体何を言っているの!?」

 

 私の言葉にモニカ様は、怒りの形相で噛み付くように言ってくる。この場面だけを見ると、確かに悪役令嬢そのものだ。


「いいですか? モニカ様。貴女様はこのままでは身の破滅です。理由は説明出来ないけれど、私には分かるのです。だからモニカ様! 冤罪を晴らしましょう! そして貴女の良さを皆に知ってもらうのです! 貴女の良さを全面に出せるよう、私が貴女をサポート致します。断っても無駄ですからね? 私はもう決めたんです。モニカ様が幸せになれるよう、全力でモニカ様をサポートさせてもらいますね」


 私の一方的な言い分に、モニカ様は大きな目をさらに見開いて、パチパチさせている。

 あら、モニカ様ったら、そのお顔も可愛らしいわね。

 ハニーブロンドの縦巻きロングに、エメラルド色の大きな瞳。色白で桜色のほっぺが更に色白を際立たせている、スベスベの肌。

 羨ましいくらいに引き締まったウエストに豊かで形の良い胸。細長い手足もまるでモデル並みだわ。

 成績優秀、語学堪能、礼儀作法も完璧。

 こんなハイスペックな人、あんな王子には勿体ない。


 そもそも、納得いかなかったのよ。

 ヒロインだからって、簡単に王子様を手に入れていいの?  婚約者である悪役令嬢は、幼い頃から王子妃になる為に、厳しい淑女教育を受けて頑張ってきたのに。

 そりゃ、ゲーム内の悪役令嬢は高圧的で厳しい態度をとったり、ヒロインを敵視している場面があったけれど、断罪するほどの事はしていないでしょう。しかも、モニカ様はあのヒロインに関わってすらいない。

 なのに誰も彼女を助けようとしない。

 

「何故、貴女はいつもわたくしを気にするの? わたくしの味方をしても、何の得もないわよ?」


 不安そうに私を見ながら、モニカ様はそう聞いてくる。

 

「こんなにも素敵なモニカ様が、他の方々に変な誤解をされているのが我慢ならないのです。もうわたくしとモニカ様は友達でしょう?」

「友達……?」

「ええ、友達です。少なくともわたくしはそう思ってモニカ様に接してきました。……モニカ様は違うのですか?」

「貴女も殿下たちに目をつけられてしまいますわよ。それでも友達だと言い張れる?」


 やはり、私の身を案じてワザときつい口調で言ったのかと感じた。

 そんな不器用なモニカ様が更に愛おしくて。

「わたくしはモニカ様が大好きですのよ? 友達だと胸を張って言えますわ」


 笑顔で手を差し出し、そう言って握手を求めている私を見て、モニカ様は力が抜けたように肩を落とす。


「貴女の事を巻き込まないように、わたくしが何とかしますわ……」

 

 モニカ様はそう言って、ツンと顎を上げ、顔を真っ赤にして照れながら、私の差し出した手に、そっと握手で応じた。

 

 そんなモニカ様がますます可愛くて。

 友達だと認めてくれた事が素直に嬉しい。

 

「ふふっ、改めてよろしくお願い致しますね、モニカ様」


「貴女は本当に呆れるくらい、いつも真っ直ぐね……。ありがとう、アリッサ」


 照れながら、モゴモゴといった様子で私にそう言った。

 

 完全なツンデレ状態のモニカ様を見て、この人を守ろうと、改めて心に誓う。

 今までの冤罪全てを晴らし、モニカ様の悲惨な運命に抗ってやる。


 これが私とモニカ様の、断罪阻止に向けての戦いの始まりだった。

 

 

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ