コンクリートジャングル・サバイバル
コンクリートジャングルを生き抜く戦士
果たして今日も、いや今日を生き延びることが出来るのか。
もう何年になるだろうか。
この空間にやって来て、というか放り出されて。
全くこの世界ときたら、一歩外のジャングルに出たら、象やライオンといった猛獣ばかりで息付く暇もありゃしねえ。
ジャングルは闇と不安で包まれている。深い闇が太陽の光を完全に遮ってしまい、視界はほとんどない。
頭上の木々は風で揺れ、その音がまるで何かが忍び寄ってくるかのように聞こえる。
遠くで聞こえる猛獣たちの唸り声や、近くで鳴く虫の音が、この場所の静寂を打ち破る。
足元は湿った落ち葉で滑りやすく、一歩一歩が恐怖で、見えない生物たちの気配が周囲に満ちており、それが心を不安でいっぱいにする。
ジャングルは未知と恐怖に満ちた場所であり、その中での一瞬一瞬が試練となる。
それでも生きていくにはそれらの猛獣たちと対峙しなければならない。
ん?
俺はそもそも何のために生きてるんだっけか。
そんなことを考えてる暇すらない。
生きること自体に意味なんてないのさ。ただ生きるために生きてる。
寝て、起きて、狩りに出て、食べて、飲んで、寝る。
この無限ループをずっと続けてる。
一体いつになったらこの無限ループから開放されるのか。
それは、この世から去る時が来た時なのだろう。
✼✼✼
さてと、今日も目が覚めたか。
コンクリートで塗り固められた密林は闇と不安に包まれている。深い闇が太陽の光を完全に遮ってしまい、良好な、健全な視界はほとんどない。
頭上のタスクは不安で揺れ、その期限という足音がまるで何かが忍び寄ってくるかのように耳元で囁く。
遠くで聞こえる上司たちの怒号や、近くから聞こえる部下たちの不満や溜息が、職場の静寂を打ち破る。
眼下の仕事は失敗や過誤に陥りやすく、一歩一歩が不安と恐怖で、見えない落とし穴の気配が辺りに満ちており、それが心をいっぱいにする。
コンクリートジャングルの職場は未知と恐怖に満ちた場所であり、その中では一瞬一瞬が試練となる。
それでも生きていくにはそれらの敵たちと対峙しなければならない。
✼✼✼
就職してからもう何年も経ち、職場というコンクリートジャングルに狩りに行き、上司や部下の飛び交う怒号、周囲の冷ややかな眼差し、カスタマーといった猛獣と対峙し、戦い、成果を上げなければ帰路には着けない。
この生活の無限ループ地獄。
何のために?
何のためでもないのさ。
ただ、生きるため。
では何のために生きてるのかって?
そんなことを考えてる暇はないのさ。
そんなこと考えてたら直ぐに猛獣に飲み込まれて、やられちまうのさ。
これも一種のプロレタリア文学と思っていただけると幸いです。
ところで、山川惣治先生の「少年ケニヤ」という絵物語の作品がありますが、本作はそれをモチーフに描いてみました。
この冒険活劇が戦後の傷付いた少年・少女達に、いかに勇気と希望を与えたか計り知れません。
先生の御冥福を心からお祈りいたします。




