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キャラメイク

一日一回更新を目指して、がんばろうー。

「よし! 今日は私の初!VRゲームプレイ日だー! 楽しむぞー!!」

 朝の九時から、パソコンを寝室に引っ張り込んで、購入したVRゴーグル延長ケーブルも使用しながら、蘭は布団に横になった。

 この後、キャラメイクを始めるので、蘭はわくわくしている。ゲーム開始は十時からだが、キャラメイクはその一時間前からできるようになっているのだ。蘭はドキドキしながら、サイトにアクセスをし、キャラメイクを始めるボタンを押したのだった。


『Make another life on YUCARIAの世界へようこそ! これから、あなたの分身となるアバターを作成していきます。まず最初にあなたのプレイヤー名を決めてください』

「名前があいらん、と」

『次に、どんな姿にするかを決めてください』

「お。二つ目でもう姿を決めるんだ。ここで外部からのデータ参照、と」

 蘭が使うデータはあいちゃんのものだった。そのため、ジャンガリアンハムスター姿のアバターとなる。身長156cmの巨大ハムスターだ。

「くう! やっぱりあいちゃんの姿、可愛いなぁ。うちの子最高!」

『警告!! この姿では、器用さに大幅な減衰が付きます! それでもよろしいですか?』

「もちろん、OK、と。と、いうか、そもそもあいちゃんの姿でゲームしたいだけだからなぁ」

『次に、ステータスと職業を選択してください』

「ステータスかぁ。ひとまず、どんな感じだろう?」


初期ステータス


Name あいらん

BP 18

職業 無職


HP 15/15

MP 5/5


攻撃力   5

防御力   5

魔法攻撃力 5

魔法防御力 5

器用    2

敏捷    5

運     5


「なるほどなぁ。この職業欄をタップすればいいのかな?」

 蘭が職業欄をタップすると、さまざまな職業が出てくる。ざっと目を通していくと、おもしろい職業を見つけた。

「愛玩動物? って、まんまな職業過ぎる!」

試しに、愛玩動物に変えてみるとステータスが変動した。


Name あいらん

BP 18

職業 愛玩動物


HP 20/20

MP 8/8


攻撃力   5

防御力   3

魔法攻撃力 7

魔法防御力 5

器用    2

敏捷    7

運     15


スキル 魅了Lv1


「もう、これで良くないかな? スキルも覚えるし、運も上がってるし。なにより、あいちゃんっぽい職業だし」

 そのため、蘭は職業をこれにすることを決め、BPーボーナスポイントをざっと割り振った。

「最後に覚えたいスキルを選択してください。また、やり直したい場合は、一つ戻るで戻ってください」

「覚えたいスキル、か。SPスキルポイントを使用して、覚えるみたいね」

 使用できるSPが20あり、武器術などの初期スキルは取得に5ポイント使用するみたいだ。

 どんなものがあるかを眺めながら、蘭はそのスキルを見た瞬間、「ああーっ!?」と、大声を出した。


 ふわもこ ふわふわもこもこになる。

取得SP20(一部、取得SP半減)


「こ、これ取得するだけでSP全部持ってかれちゃう。うぅ、でも取得してみたい・・・」


 最終決定しなければ、ひとまず大丈夫だろうと、ふわもこスキルを取得してみた状態でキャラメイクしてみる。すると、警告文が出た。


『SPが残っています! このまま終了すると残ったSPが消失します。よろしいですか?』

「え? SP残ってるの? え、えーっと、じゃあ、一回キャンセルして・・・」

その後、蘭は再びスキルを選択して、決定した。

最終的に、蘭のアバターはこうなった。


Name あいらん

BP 0

職業 愛玩動物


HP 20/20

MP 8/8


ATK 5

DEF 3

INT 13

MDF 5

DEX 5

AGL 11

LUK 25


スキル 魅了 ふわもこ 風魔法 幸運


『こちらでよろしいですか?』

「よし決定、と。多分、どこかで回復魔法取らないとだなぁ」

 初期だと、そこまで死なないでいられるか、自信がない。だが、攻撃手段がなさ過ぎるのも困るため、風魔法を取ったのだ。土魔法と少し悩みもしたが。

「ハムスターに火と水はちょっと・・・ね」

 ハムスターは、水が苦手だ。ハムスターはお風呂に浸かるとショック死するぐらい、水で全身が濡れるのは苦手なのだ。そして、動物は火も恐れる。なので、魔法を覚えるなら、風魔法か土魔法のどちらか二択になってしまったのだ。

「うわ、気づけばいい時間になってる」

 色々と試行錯誤していたからか、ゲーム開始まで後二十分ほどになっていた。そこで、蘭ははたと気づく。

「すいません! 服とか、装備ってどうなりますか?」

『服や装備は初期装備となります』

「初期装備を外すことはできますか?」

『基本的に外すことはできないようになっています』

「ですよねー。でも、でも! あいちゃんの可愛いらしさの中には、まんまるもふもふな背中に黒い線が綺麗に入ってるのも入ってると思うんだよねぇ」

 ジャンガリアンハムスター特有の、背中の模様が初期装備などで見られないのは、残念過ぎる・・・。

『装備のスケルトン化機能のオンオフ追加の申請をしますか?』

「え!? できるの!?」

『本来ならば、初期段階ではほぼ申請しない機能なのですが』

「なんでもいいよ! お願いします!!」

『かしこまりました。これで、装備スケルトン機能の申請が完了しました。許可が降りましたので、あちらでは装備のスケルトン化が可能です』

「これで、あいちゃんの可愛さを全面に出せる!! 本当にありがとう!!」

『いいえ。それと、予約キャンペーンのシリアルコード入力をしておきますか?』

「忘れてた! うん、やる!」

 蘭はぽちぽちとシリアルコードを入力すると、さらに選択肢が出てきた。

『予約キャンペーンのシリアルコードを確認しました。条件を満たしていることを確認しました。秘匿シークレットスキルを取得しますか? 取得しなかった場合、BP5とSP5を取得します』

「?? 秘匿スキル? なんか、凄そうだけど。秘匿スキルの確認はできるの?」

『できません。ただ、秘匿スキルは基本スキルよりも強力なスキルが多いです』

「ん〜。おもしろそうだし! 秘匿スキル取得で!」

『かしこまりました。今からチュートリアルを受けることができます。チュートリアルを開始しますか?』

「はい! お願いします」

 チュートリアルは、スキル上げの方法や基本的な操作方法についてだった。さらに、冒険者ギルドでも再度チュートリアルを受けることができる、開始時、装備は初心者用装備を身につけた状態となる、など説明を受けた。


『以上で、チュートリアルを終了します。時間になりましたので、ゲームを開始できます』

「よし! レッツ!! ふわもこハムハムライフ!!」

『Make another life on YUCARIAに接続します』

 

お読みくださりありがとうございました(^^)

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