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ロスト・ライフ~女の子に食べられる前夜~【ロールプレイングゲーム型小説】  作者: 空超未来一
【ステージ0】: 始まりの森はありのままの姿で
6/56

ステージ0(B)

 永遠と森は続く

 人の気配もない


コ:も、もうだめえ……足が棒になって動けないぃぃぃ


 ドサっ


コ:んおおおおお‼ どれだけ歩けばいいって言うのさ、そもそもこの道で合ってるわけ⁉ この道を選んだ人はちゃんと根拠を持って選んだんですかね、まったく。――――あ、選んだのはボクか。てへっ


レ:控え目に言ってもキモイな、お前


コ:自覚はある


 仰向けになって空を見上げる

 雲がかかっているのか、木漏れ日の一つすらない


コ:ボクはいったい何者で、どうして洞窟なんかにいたんだろう


レ:なんだよ。急にカッコつけ始めて


コ:カッコつけとかじゃなくて、純粋な疑問なんだよ。ボクはいったい何者で、記憶をなくすほどのきっかけでもあったのかなって


レ:よほどショックなことでもあったんじゃないか


コ:記憶をなくすほどの出来事、ね……


レ:こわいか?


コ:え?


レ:記憶をなくしたのは精神を保つための自己防衛本能が働いたからかもしれない。それを思い出すってことは……よっぽど恐ろしいことだろう


コ:本音を言うと……よくわからない。実感がないんだよね。ただ……


レ:ただ?


コ:……ボクを心配してくれる人がいたのだとしたらすごく、申し訳ないな……


レ:…………


 静寂

 風すらそこを通ろうとはしなかった


 ザザザザザザザザザザザッ


 しかし一転して、かが木陰を通り過ぎる



コ:な、なに⁉ 誰か、いるの?


 飛び跳ねて身体を起こす

 コクメはひそかに二人目の出会いを期待したが――――飛び出してきたのは"バケモノ"だった


コ:く、く、クワガタ……にしては大きすぎない⁉


レ:――――獣人だ


コ:じゅ、獣人っ?


レ:人が未知のウイルスに侵された成れの果て。生きるのに莫大なエネルギーを消費することから人を喰らって生き長らえる。忌み嫌われた存在だ


コ:冷静に解説してくれてどうも! それで、獣人と出会った時の対処法は? 死んだふりでもすればいいのかな!


レ:全力で逃げろ!


コ:言うのが遅いよ‼


 人型をしたクワガタがコクメを襲う


ク:ガタガタガタ……ッ!


コ:ちょっ、あぶなッ⁉


 両腕から生える鎌のような刃で切りつけられる。

 なんとか護身用の剣でさばくが、


コ:こ、こいつ……素早い……ッ!


ク:ガタガタガタ!


コ:真冬の中全裸で外に出た人みたいになってますけど自覚ある⁉


 ツノをはじき、剣で胴体に傷をつける

 距離がひらく


コ:すごい……身体が戦い方を知ってるみたいだ。これなら、どうにかなるかもしれない……っ!


レ:お前強いんだな!


コ:遠すぎてなんて言ったか聞こえんわ逃げ足早すぎだろ!



ク:ガタガタガタッ


コ:どこのどいつか知らないけど、ボクを襲った時点で倒される覚悟ができてるってことだよね



コ:ボクは甘くないぞ?



 主人公が――――、

 クリティカル型の場合、ステージ0(B1)へ

 スピード型の場合、ステージ0(B2)へ


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