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ロスト・ライフ~女の子に食べられる前夜~【ロールプレイングゲーム型小説】  作者: 空超未来一
【ステージ0】: 始まりの森はありのままの姿で
5/56

ステージ0(A2)

 砂ぼこりが舞い

 火花が散る


コ:背中は堅いか! まるで鎧みたいだね!


カ:クカカカカッ!


コ:えっちい鳴き声をやめてくれたおかげで戦いに集中できるよ!


 ギギギギンッ


コ:ボクはただ額のツノ一本に集中していればいい。サイみたいに突進することでしか戦えないようで助かったよ


カ:クカカッカ……


コ:まあバケモノに言葉は不要だよね


 深く呼吸を整え

 全身の神経をたたき起こす


コ:……この一撃で決める


カ:クカカカカカッッ‼


コ:速い……ッ⁉


 獣人の速度が急激に上昇する

 不意を突かれた形になるが


コ:……見えた‼


 力のベクトルを流すイメージだ

 ツノの勢いに抗うことなく、横へと受け流す

 それと同時に


コ:とどめだあああああああああッ‼‼


 柔らかい獣人の腹部を狙い

 絶命の一撃を与える



 ブシュアアアアアっ



 血液を彷彿させる透明な液体が体内から溢れ出す

 勝敗は明らかだった


 カブトの獣人は両腕・・から二本の槍を伸ばし

 コクメがいたはずの空間を突き刺していた

 それでは彼は串刺しにされたのか?

 否――――獣人の背後にいる



コ:まさか頭のツノだけじゃなく腕からも武器を出せるなんてね。少し遅かったら不意打ちにやられてたよ


カ:――――っ


コ:じゃあどうして背後に回ったかって? 君の背中は鎧みたいに硬いからがボクの攻撃は通じない、それはそうだとも。じゃあ、背後から背中以外・・・・の部分を斬ればいい



コ:――――たとえば君のとかね?



 ズシュリっ



カ:


コ:ううん、もう首のない君に話しかけても仕方ないか。ごめん、ボクってば意外とおしゃべりらしくてさ


 ドサっ


 首のない身体が地面に倒れる。


コ:言ったでしょ、ボクは甘くないって


 刃に付着した体液をぬぐい、


コ:君の敗因は一つ


 つるぎをしまう


コ:一瞬でも勝ったつもりでいたから、だよ



 一歩、もとの自分へと近づく



 ステージ0(C)へ


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