ステージ1(A1)
皮膚のただれた足に気合いを入れ
彼は再び立ち上がった
コ:こいつを倒すには脳天を突き刺すほかにないよね。身体を切り刻んでたらボクのほ体力がもたないだろうし……
じんわりと透明な液体が腕を流れる
これは命の源だ
悠長に戦っている余裕はない
コ:脳天を突き刺すには高さが必要になる。この足じゃジャンプしても届かない――――けど見えたんだよね、さっき。君が家明るい電撃を放ったくれたおかげでさ!
蜘:ギギギ……ッ!
コ:こっちだよー! 追いつけるもんなら追いついてみな!
だらしのないお尻をつきだし挑発する
彼が目指すのは……
コ:よしっ、やっぱり二本分の足がないから動きがぎこちない! これなら十分に待ち伏せする時間がある!
足の痛みがひどくなるがここで立ち止まるわけにはいかない
彼が目指すのは雪で覆われた穴倉だ
コ:あいつが来るのにはまだ時間がある。……うん、やっぱりボクの思った通りだ
穴倉と呼ぶには十分な高さがあった
この地域の特質なのか、色鮮やかな結晶がところどころに見られる
コ:綺麗だなあ。これ、町で売ったら……うえっへっへっ、じゅるり。おいらの生活は薔薇色だあい!
などと言ってる場合ではない
コ:まずはあいつを倒して生き延びないとね。奥の方に行けば上からでも攻撃できそうかな……?
穴倉は見かけよりもずいぶん奥行きがあった
結晶の数も増えていく
そして、見知った背中が見えた
コ:おいレンゲ! お前よくもボクも見捨て――――
言葉をつぐむ
コ:――――え?
コクメが目にしたの光景は奇跡そのものだった
二メートル以上の虹彩を放つ結晶に
隻翼の少女が眠っていた
コ:――――天、使……
無意識の行動だった
まるで運命の糸に手繰り寄せられるように
一歩ずつ近づいていく
手が触れるまでにそう時間はかからなかった
コ:…………
レ:お、おいコクメ
冷たい結晶に、あたたかな彼の手が重なる
次の瞬間
パキパキ……っ
瞬く間に亀裂が走り
少女が生まれる
コ:わっ……!
?:……んっ
コ:あ、え、だ、大丈夫……?
?:…………あなた、は
コ:ぼ、ボク? ボクは…………
ズドンっ
重い衝撃が走る
コ:まずい……っ! あいつが来たッ!
?:あいつ?
コ:とりあえず君はレンゲと一緒に奥の方に隠れてて! 頼んだよ、レンゲ
レ:おーけー。レディのエスコートは紳士のオレに任せときな
コ:うん、心強くない!
?:あなた……ケガ、してる
コ:ボク? このくらい平気さ! 君みたいな可愛い女の子を守れるならね! ……きゃっ、言っちゃった
?:どっちがいい?
コ:へ?
?:腕の傷と足の火傷、どっちを治したほうがいい?
コ:な、治せるの……?
?:片方だけなら。本当ならどっちも治せるんだけど、目覚めたばかりで力が出せなくて……ごめんね
コ:いやいや! 治してくれるだけでありがたいよ!
?:優しいんだね。それで、どっちのほうがいい?
コ:うーん……
足を治してもらう
クリティカル型……ステージ1(C1)へ
スピード型……ステージ1(C2)へ
腕を治してもらう
クリティカル型……ステージ1(C3)へ
スピード型……ステージ1(C4)へ