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2. 満月 【詩】
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夜道を歩く
星空輝く夜道を歩く
心が痛くてうつむけば 色濃く映るボクの影
落ちた水滴見送って 拳を固めて見上げれば
そこにあるのは白い星 まあるいまあるいお月様
ほほえむようなその姿 やさしく地上を包み込む
たくさんあなたが映るのは 拭えど湧き出る水のせい――
つらいことがあったはずなのに……
いつもより多くのあなたが視界を占めている
張っている心が少し弛み、一瞬だけ
“ちょっぴり得したかも”
そう思った自分が可笑しくて、あなたへ微笑み返していたのです。
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読んでくださり、ありがとうございます。
これはかなりの大昔、片想いしていた女の子にフラれた時の帰り道であった実話ですね。こういった事に関しては、私は泣き虫なのかもしれません(笑)
「なろう」に投稿した初めての詩になります。読み返してみると懐かしくもあり恥ずかしくもある作品ですな(/ω\)