ホワイトロード
ホワイトロード
作 渋谷 孝保
私の名前は、咲田 香 家族は、夫の純也 そして娘の留美の三人の家族で
暮らしている、夫は、三年前に独立開業をして会社を立ち上げていたのだが
経営は、苦しく私たち家族の生活まで影響も出ていたため私も働くことにした
派遣会社に登録をし今は、普通の会社のデスクワークをしているのだった、
そして、仕事もひと段落となり上司に本日の仕事の報告をし帰宅をしようと
していたのだった、
「課長、本日は、お先に失礼します」
「そうかい、ご苦労様、咲田さん、あなたそろそろ我が社の正社員になること
も考えないかい?」
そんなことを話されていたが、その話を聞いていた同僚の女性正社員にこう
言われていた、
「咲田さん、課長の正社員誘いは、気をつけな、そうやって近づくことを
する上司だから、前にも何人もいたのよ、しかもみんな人妻の派遣社員
を狙ってね、関係を持とうとするの、でも正社員にするもりなんてない
から、そして関係がバレそうだと派遣切りするからさ」
「そうなの、でも私は、夫の会社が軌道に乗ればここをやめて夫の会社を
手伝うつもりだからさ、気にしないでいいわよ、」
「そう言う派遣の女の人を沢山と見てきたわ、みんな旦那さんが会社や
お店をやっているとか、でもみんな上手くいかず課長の派遣狙いの的に
されていった、正社員にしてくださいてね、」
「でもそれなら訴えられないの?セクハラだし、?」
「そこがあの課長の上手いところなの、相手の女性も不倫をしたことになる
だから表ざたで訴えたり出来ないのよ、ずるいのよ、」
「なるほどね、ご助言ありがとう、気をつけることにする、さて娘のことを
迎えに行かないと、保育園、そして夕飯の買い出し、まだ忙しい」
そして帰宅への帰路となり鉄道に乗っていた、比較的に空いていて座席へ
と座りそして列車の窓を眺め、都市再開発の街並みを見ていたのだった、
そして駅へとつくとなぜか娘の留美の声がした、「ママ」と、、
そして夫の純也もいた、
「ママ、パパが迎えに来てくれたの、それでね、一緒にママのことを
お迎えしようと駅まで来たのよ」
「お帰り香、お仕事お疲れ様でした」
いつもとは、違うことで少し驚く香、そして純也に尋ねることにした、
「どうしたの?あなた?いつもは、夜遅いのに?営業で深夜までお得意様の
接待とかで、酔っ払いで帰って来るあなたがさ?」
そして、純也は、笑顔になりこう応えたのだった、
「大きな取引が成立した、やったよ、香、ここら鉄道沿線の再開発が進み
狙っていたビル管理センサーの受注が決まったよ、約50億ともなる契約
だよ、その会社まだまだ建設を促進している、来年には、倍の契約までも
約束を取り付けた、俺の仲介業がようやくと起動したよ、やったよ、香」
そして香も喜んだ、笑顔になり応えたのだった、
「やったね、あなた、この仕事は、100の営業をしてやっと一つの契約で
そして利益は、ほんのわずかで、毎日毎日その繰り返しだったのに」
「ああ、でもその努力が身を結んだのか、やはりあの小さなメーカーの製品
に賭けて正解だった、これで会社も大きく出来る、第一都市開発地区まで
営業も広げられる、だから今夜は、祝杯をしよう、銀行も大口融資を約束
もしてくれた、製品開発会社も生産アップも約束もしてくれた、だからさ」
「なら行こう、私たちこの街に来て立ち食いソバとか安いものばかりだったし
私もそれなら贅沢したい、行こう、私前から行きたかったレストランがある
のよ、あのね、駅からちょっと歩いたところなのよ」
モバイル端末を取り出し、そのレストランを説明した香だった、
そして家族三人で笑顔で街並みを歩く幸せそうな家族の光景となったのだ、
そして、レストランに入り、笑顔いっぱいの三人、好きなものを選びそして
会話を楽しんでいたのだが純也のモバイルにメールが入り、今すぐ会いたいと
の急な連絡だった、相手は、かつて純也と共に働いてた同僚だったのだった、
夫、純也の前の仕事は、バイクのライダーだった、しかしレーサーでは、なく
ホワイトロードと言われる場所で、私は、そのホワイトロードのことは、よくは
理解していなかった、ある特殊空間とだけ夫からは、聞いては、いたのだが?、
そこの防衛部隊のバイク警備をしていたとだけ、聞いては、いたのだった、
私と純也は、お互いバイクが好きだったことから知り合った仲でもあったのだ、
その時は、もうこの仕事を辞めてもいた、その時は、もう実業も始めていた、
そして私が妊娠をして結婚をすることにもなったのだった、、
そして、こちらでは、かつての同僚、秋庭 徹と純也が話をしていたのだった
「もう一度、ホワイトロードで働かないか?今なら契約で年三億を出してもいい
やっとホワイトロードの運営を任されることになれた、だから咲田?君が必要
なんだよ、事業は、上手くいっていないと噂にも聞いている、もう、そろそろ
あのころホワイトロードで稼いだ金も底をついているんじゃないか?」
「秋庭、その誘い受けたいところだが、今日になって大口契約が舞い込んだのさ
俺も考えていた、ホワイトロードの復帰も、かなり借金もしていたしな、それ
に生活費は、ほとんど妻の稼ぎでここ一年は、成り立っていた、でもその必要
もなくなった、悪いな秋庭、君の誘いを断ることになり」
そして秋庭は、一瞬下を見て、純也を見つめこう言った
「そうだったか、なら忘れてくれ、また一緒にやれたらとこちらが勝手に考えて
いただけだ、あのころが懐かしくてな、すまなかった咲田」
「秋庭?ご出世ついでだ、名刺だけくれよ、同僚がホワイトロードの運営会社の
CEOになったのうれしい限りだ、おめでとう秋庭」
そして秋庭は、少し微笑んで名刺を渡した、ホワイトロード運営会社CEOと
しての名刺を純也に渡したのだった、
そして、妻と娘の待つ座席へと戻った純也、
「あなた?何の話だったの?」
「ああ、いいんだ、いい話でもあるが、もういいんだ、ホワイトロードは、とても
危険な場所でもある、何度も命がけもしたこともある、香と留美がいる今では、
この仕事の選択は、軍隊に入るより危険だ、消防士よりも警察官よりもなだから
いいんだ、やればそれは、金には、なる、それなりにライダーとしてやる自信も
あるけどさ、それに自分で会社やりたかったから、それもあるしさ」
そして香は、応えた
「あなたが納得する仕事をすればいいのよ、私は、今の仕事のことしか聞いてない
し、とても夢のある人だと思ったし、それで結婚も決めたんだし」
「ありがとう香、でももう苦労は、させないよ、これでも先見の明には、自信が
あった、この仲介業は、俺にしか出来ないと考えてもいた、そしてようやくと
実ってくれた、だからしばらくしたら今の仕事を辞めてくれるか」
「いいわよ、手伝うわ、そのつもりだったし、」
そして、夜は、更けていき、三人の家族は、幸せとなる一歩目を確かめるかの
様に過ごしていた、しかし、これが三人の最後の幸せとなるとは、予測は、して
は、いなかった、どん底に落とされる運命が待っていたのだった、、、
そして、その夜のことの街に異変が起こる、非常警報が発令され街から住民は、
避難を勧告される、謎の放射能汚染されていた、突然の発令に街は、パニックと
なる、そして香と純也の家族も巻き込まれたのだった、
「あなた?どういうことなの?これは、なんなの?」
香は、純也に問いかける?そして応えたのだった、
「やはりまた起きてしまった、これは、俺たちが生まれる前から起こってしまった
真実なんだ、かつてここら一体は、謎の放射能汚染をされ全て街は、解体もされ
ていたんだ、このことは、一切と国側は、国民にも伝えていないことなんだよ、
人類が造り出してしまった謎の空間が原因なんだ、多分ここらもホワイトロード
に包まれることだろう、ホワイトロードとは、その汚染空間を閉鎖する方法でも
あるんだ、とにかく香は、留美を連れて逃げろ、俺は、監視センサーをとにかく
積めるだけ積んで逃げる、このことでは、何の保証もされない、もう買い上げと
してしまっているんだ、必ず行くから、いいな、香」
「待ってあなた、あなたも一緒になら逃げるのよ」
「これじゃ事業の倒産と同じだ、大量発注も水の泡だ、しかし製品されあればまた
他で売れる、俺の人生を賭けんだ、やるしかないんだ」
止める香を振りほどき焦る顔をして走り出し純也、そして自宅にあるバイクに乗り
猛スピードで走り出す、純也が扱う製品倉庫へと向かってしまったのだった、
そして香は、娘の留美を抱きかかえ避難を進める警備隊の車へと乗ったのだ、
何事が起きたかも分からず街を離れることとなったのだった、
そして街が離れる景色から薄白い雲のような物が広がるのを見たのだった、
これは、放射能を防ぐホワイトロードと言われる物質をまいていたのだった、
そして数日が経ち街の放射能汚染は、回避とされたのだったが、家屋一切の物は
汚染となり廃棄処分されることになった、そして純也も一応は、避難もしたのだが
放射能被ばくともなり、病院に運ばれていた、状況は、ほぼ死に向かっていたのだ
香は、医師からの説明を聞いていたのだった、
「もう数時間で心臓は、停止するでしょう、残念ですが」
「そうですか、もうダメなんですか」
そのまま黙って夫の側で困惑をする香、突然のことでどうすることも出来ない
何かも失い、夫さえ死んでいく運命をただ受け止めるしかなかったのだった、
そして純也の心臓は、止まり、遺体となり、人生が終わってしまったのだった、
そして数日後に香の避難先に訪ね人が来た、まずは、取り引き先の銀行だった
負債額約三億の勧告を受けた、そして製品製造メーカーからの支払いの要請など
夫の死んで間もないのに容赦なしの請求要請とされてしまったのだった、
顔が青ざめる香、現実を知り何をしていいか分からなくなり困り果てていた
そこに娘の留美が近づき、そして香は、抱きしめたのだった
「留美、、、パパ死んだ、ママどうしていいか分からない」
しばらくしてから落ち着きを取り戻した香は、純也の遺品を見ていたのだ
わずかに残された純也の衣類に入っていた財布や時計などだった、そしてそこ
には、写真が入っていた、家族三人の写真そして二人が出会ったころの思い出
の写真など、香は、目が潤み涙を浮かべてもいたのだった、しかし夫の残した
負債も何とかしなければならない、そして遺品から出てきたのがあの秋庭、徹
からもらった名刺だった、香は、とにかく秋庭に電話をしてみたのだった、
「はい、ホワイトロードCEOの秋庭ですが」
「もしもし、私は、咲田の妻の香です、夫がこないだのことで実は、死んで
しましまして」
「そうでしたか、それは、残念です、お悔やみ申します、ならば近々お訪ねを
しますので、奥様、気を落としていることでしょう」
「はい、もうすでに負債の請求もされました、とても困ってまして」
「お力になれることは、しましょう、ご相談には、応じますので」
そして秋庭が訪ねてきた、純也の慰霊にただ手を合わせ祈っていた、そして
振り向き香に話しかけて来たのだった
「彼は、優秀なライダーでした、自分の命も助けてくれたこともあります、
その御恩は、忘れていません、とても悔しいです、そんなに事業に命を
懸けていたとは、また彼らしいくもありますが」
「あの?ホワイトロードとは、いったいどんな仕事なんですか?」
「かなりの機密事項があるので話しにくいことなのですが、ある出来事があり
いわいる人類が造り出した高性能AI人工知能が時空間を超えることを発見
してしまいそれを開けてしまい反乱を起こしたのです、今でもそれは、あり
それを封じ込めるために造られたのがホワイトロードでして」
「それで夫は、どんな仕事をしていたのですか?」
「ホワイトロードの中に入りバイクで移動警備をしていました、自分もその
一員でもありました、一応の武装もします、反乱AIロボットなどが出る
こともありそれが街などに出ない様にする仕事をしていましてね」
「それは、とてもお金になる仕事なのですか?」
「かつては、国家運営でしたがしかしそれでは、人が集まらずそれで民間の
委託へとなったのです、人件費を上げるために、咲田は、そのころすでに
年二億の報酬のトップライダーともなっていました」
「そうでしたか、それでしばらく事業が上手くいかなくてもいられたんだ」
「負債損額がかなりあるのですか?」
「はい、破産申請しかない状態でもあり、私の稼ぎでは、生活をするので
精一杯です、しかしこの時代に申請は、難しいと弁護士に聞きました」
「そうでしょうね、自分の推測ですが負債は、五億を超えているのでしょう
そして彼の生命保険でも一億を切る金額の支払いしかないでしょう」
「その通りです、どうしたらいいかと思い?」
「事業計画的には、かなり博打的でもあったのかとも思えます、いわいる
ハイリスクハイリターン、そして保証人も付けず事業を推進してしまった
今の時代によくある負け組パターンでしょう、ホワイトロードに来る人材
にもこの手が多いです、危険を承諾して研修からやってましてね」
「あの女には、無理でしょうか?私は、一応バイクレーサーの資格があり」
「自分は、そちらの結婚式には、スケジュールの都合で行けませんでしたが
奥様がバイクがかなり好きなことは、聞いてます、、、、、香さん、、
やれますよ、女性でもホワイトロードで活躍している人材は、います、
あなたの年齢から始めた人も結構いましてね、、」
そして香は、考えた、香自身もバイクの腕なら多少は、自信もあるのだ、
やるしかないと、そして一人で育てなければならない娘の留美のためにも
立ち上がる決意をした、ホワイトロードを選択することを、、、
そして一ヵ月後、娘の留美を連れホワイトロードの訓練センターへと
出向いたのだった、この訓練所では、子連れのための保育施設もある、
まずそこに娘を預けることにしたのだった、
「留美、ママとは、しばらく会えないけど、いいわね」
「うん、分かった、もうパパがいないから、ママが頑張るしかないと
聞いたから、留美も頑張る、大丈夫よ、ママ」
そして留美を抱きしめ決意を再認識する香、もう引き戻せないと
前を向きひたすら訓練に耐えるしかないと、そして娘を保育士へと
引き渡しのだった、
そして訓練センターで渡せられた制服に着替え、新人たちが並ぶ列へと
入った、多くは、若者で香の年齢の人は、ほぼいなかった、そしてまた
女性も少ない、多少の緊張感は、隠せなかった香、
まず訓練の前に教官が立ち声を上げたのだった、
「まず諸君、このホワイトロードは、とにかく金は、稼げる、しかし
厳しい世界でもある、特に諸君たちが選んだバイク警備隊の仕事は
細かな配慮も必要だ、そして体力もいる、勤務は、48時間体制とも
なるその覚悟をまずしてもらう、よろしいかな」
そして訓練開始となる、まずは、ランニングからだった、
「体力の基礎は、まず足腰だ、しっかり走りこめ、」
多くの若い男性にまじり走りこむ香、徐々に意気が上がり集団から
離れ始めた、遅れを取る香、そこに教官からのことは、声が飛ぶ
「遅れてもいい走れ、息を整えることだ、前へ向いて走れ」
その声に勇気をもらいひたすら走る香だった、
そして次は、腕立て伏せと腹筋運動だった、これもやはり遅れる
香でもあった、しかしまた教官は、こう言った、
「指示された回数は、やれ、鍛えることでまず自分を守ることが
出来る、自分のためにやれ、自分のことは、自分で守るんだ」
汗だくになり必死にやる香、厳しい世界に飛び込んだと認識をし
やるしかないやるしかないんだと必死に自分の心に訴えたのだった、
そして次は、いよいよバイクへと乗る講習となり、そこに現役の
ライダーが登場もした、香にも運命の出会いともなる女性でもある
「私の名前は、河合 亜紀、もういい年したおばさんでもあるけど
結構これでもやれるのよ、この世界では、トップクラスでもある
本日は、たまたまライダー講習の教官が休日なので代わりにやる
ことになったのでよろしく、それでは、まずバイクに乗り周回を
してみて、そして次は、私のやることをまねしてくれればいい」
バイクに対しては自信もある香、しかしその自信は、簡単に覆す
まずアスファルトでの走行だったので楽々出来たが、次にやる所は
やわらかめのゴムみたいな道でもあった、そこを楽々ライディング
する亜紀、細目なコーナーも見事に曲がってみせたのだった、
そして一人一人新人が走り始める、誰も思ったようにならない、
そこに亜紀がマイクで大声で叫ぶ
「これがホワイトロードに近い感覚、柔らかくコーナーとかでも
難しいの、そしてホワイトロードは、真っ白い世界だから曲がり
の見分けも視覚でも難しい、走行先読みセンサーがそうなると
頼りなの、それに慣れないとこの世界では、やっていけない」
そして香も挑戦する、そして曲がり角で転倒してしまった、
そこに亜紀が駆けつけ大声で叫んだ、
「慌てない、ゆっくり立って、どこか痛めた?」
「大丈夫です、すみません、慌ててしまいました」
香の前に立つ亜紀、急ぎ再開しようとする香を止めるかの様に
してそこで助言もしたのだった、
「慌てない、これもホワイトロードで生き残るための秘訣でも
あるの、こういう時は、自分の体を確認してそしてバイクに
異常がないか確認して再発進をする、いいわね」
その力強い口調に共感を感じた香でもあった、
「ありがとうございます、お教え通りにします」
「女でもやれるから大丈夫よ、あなた筋は、いい、かなりの
バイクの経験があると観た、でもこれになれるには、どんな
経験者でも時間は、必要、私もそうだった、これでも訓練生
では、最初は、劣等生だった、自信は、すぐ打ち砕かれたわ
でもそんなときに大切なのは、初心よ、」
そして銃を使う狙撃訓練となり、亜紀が説明することなり
「あなた銃は、初めて?」とそして香が応え
「はい、これは、とても必要なのですか?」
「反乱ロボットがたまに出たりするのよ、そのための武装なの
視力は、いいみたいだし、落ち着いてやってみて」
「はい、ご指導願います」
「まずは、小銃で、ライフルも使うこともあるけどまずは
至近距離での対応が必要だから、しっかり狙って」
香は、真剣に訓練と向き合い必死にこなそうとしていた、
その後訓練は、続き三か月となり、香は、ライダーとして
適正テストに合格し、いよいよホワイトロードへと入ること
になるのだった、そして一人一人にバイクが与えられ、
「入るホワイトロードは、練習や訓練のために造られた物
だが本番のとほぼ同じだ、そして無線での連絡で君たち
は、行動してもらう、指令センターの指示でライダーは
警備そして戦闘処理などもする、いいかね、」
そして香もバイクに乗りエンジンをかけた、いよいよだと
「よし全員ホワイトロードへ入れ、順次挿入開始、」
ホワイトロードへの扉が開く、まずは、鉄の扉が開きそして
空気を吸い込むかのような威圧にまかれそしてライダーたち
は、ホワイトロードへと突入していった、
そしてホワイトロードへ入った香、一面は、霧状になって
いて白い霧が筒状になっておりそれが一本道になっている、
その中をバイクで加速する香、そこに指示の無線が入る
「咲田訓練生、時速60kmで真っすぐ進め」
「了解です、スピードをあげます」
「センサーをしっかり見ながら操作するよう、」
「了解です、誘導センサー監視了解です」
バイクのハンドルに設置させてるモニターで道筋を見る香、
一面真っ白で道が曲がるのは、見いない世界、センサーがだけ
が頼りともまずなる、そして曲がるとモニターで確認する、
「うわ、もっとカーブがある、」そこに監視センターから
「気を付けて、ホワイトロードのカーブは、時間間隔でよく
曲がりを変えることがあります、油断しない様に」
とても厳しい世界と感じた香、しかし手応えもある香でも
あった、何とかやれそうだとも思ってもいたのだった、
そして、ホワイトロードが何なのか何が起きやすいのかなど
の講義も受けた、一人一人ノートを取り受講もしていのだった、
そして、正式採用となり、採用者一人一人の専用バイクを
与えられることとなったのだった、そしてそこには、CEOの
秋庭もいたのだった、そして合格者に弁を述べたのだった、
「諸君合格おめでとう、だからこそのバイク選びともして欲しい
新人のために新車も用意している、選択複合の場合は、抽選で
の決定とする、まあじっくり選ぶといい、では、開始で」
新人ライダーたちは、バイクを見回りどれにするか選んでいた、
そこに香もいた、元々バイク好きな香には、楽しみでもあった、
どれも最新モデル、しかし香をふと向こうの方を見つめていた
片隅に置いてあるバイクを、真っ赤なボディーのバイクをだ、
そして近づきじっくり見ていた、そこに秋庭が近づいた、
「総排気量1200ccのバイクが気になりますか?香さん」
「はい、これも選んでいいんですか?」
「どうぞ、それは、あなたの旦那さんのために用意していた
バイクです、咲田ならこれを選ぶと思いましてね」
「そうでしたか、なら私これを選びますので」
「馬力があるのが必要なことも多いです、香さん、この仕事を
選んだ以上覚悟してください、このバイクと共に」
そして一年後となり香は、正式ライダーとして働いていた、
ホワイトロードへ入りライダーの職務を果たしていた、
そして香は、ホワイトロードの中で止まりバイクを降りた、
「指令センター到着しました、今から目視での隙間探しを
始めます、今のところ確認できてません」
「こちら指令センター、かなり小さな穴だと思われますので
じっくり確認してください」
「了解しました、」と細かく周りを見る香そして見つけたのだ
「ありました、今からホワイトロードの修復スプレーをかけます」
「発見了解で、あとは、何もないですか?」
「目視するところ一つだけです、何も現れては、いません」
修復スプレーをかける香、ホワイトロードの穴を塞いだのだった、
「監視走行に戻ります、発進します」再び走行を始めたのだった、
そして、途中でホワイトロードを出る、警備員のために休憩所へと
入り、そしてバイクを降りヘルメットを取った香だった、そして中へ
進み休憩を取ることとなり、そこに先輩のあの河合 亜紀がいた、
「お疲れ、修復あって休憩遅れたわね」
「はい、先輩、でもそれほどでもなく開いていると聞いて驚きました
が、こんな小さな穴でほっとしましたよ」
「私たちの勤務時間では、そういったことここのところ少なかった
けど結構多いみたいで、昨日なんて50ヵ所あったそうで」
「聴きましたよ、大変だったて、さてランチにしますか」
「香?この仕事どうよ?一年経つけど慣れた?」
「何とかで、でも運がいいのか、今のところ銃器を使う仕事は、なく
過ごせましたけど、でも同期入隊は、もう六人も辞めてしまい」
「彼らいきなり危険な目にあったしね、この仕事結構な運も必要なのよ」
「運ですか?なるほど」
「でもそろそろ覚悟しな、現れるころよ、そんな感じがするのよ、まあ
それよりこないだの相談は、どうなったのよ?」
「娘のことですか、まあ近くの保育園が空いてたのでそこに入れたのです
が嫌だと言ったことですか、もう何とかひねくれずいてくれまして」
「そう、それは、よかった一安心ね」
「亜紀さんも一人娘さんがいましたよね」
「別れた旦那との間にね、それこないだ話したっけ?」
「はい、もう高校生になると」
「それがさ、養育権は、元旦那にあるんだけど、どういう訳が家を飛び
出して私のところに来てさ、理由も何も言わなくってさ」
「元の旦那さんは、再婚とかしているのですか?」
「やはり聴くかな元旦那に?まあ私は、いいんだけど娘のためにもさ
突然来てしばらくいさせてだけで、あとは、何も言わないし」
「亜紀さんは、何でホワイトロードで働くことにしたんですか?」
「やはりお金よ、女一人でもリッチな生活がしたかった、意地もあってね
このまま人生が終わってたまるかってね、」
そんな会話をしながらランチを取る二人、しかしそこに緊急要請が入る
「指令センターです、反乱AIが出現、そちらから近く、出れますか」
「こちら河合、行けます、咲田もいます、いいわね、香」
「はい、分かりました、用意をします」
残されたランチを大急ぎでほおばる香、そしてグイっと水を飲んだのだ
そして亜紀がまず確認事項を香に言う
「銃器点検、装弾確認、いいわね、初めてだろうけど慌てないで」
「確認OKです、訓練では、やってます、大丈夫です」
そしてバイクに乗り二人は、ホワイトロードへ突入する、
「香、もう近くよ、こっちにAIは、向かっている、ここで待つわよ」
「分かりました、私もセンサーで確認しました」
バイクを止め待ち構えることにした、
「来るわよ、銃器を構え、いいわね」と叫ぶ亜紀そして応える香、
しかし何の音もしない、嫌な間が二人を包んでいた、真っ白な中
何も見えない、しかしそこに反乱AIロボットが多数現れたのだ、
そして発砲する亜紀と香、何体かに当たり打倒してもいた、
しかし二人の上を飛び越え逃げるロボット、二人は、バイクに乗り
追いかけることにした、
「指令センサー、何体か逃走中、応援要請をします」
「了解、そちらとにかく追いかけてください」
「了解、香なんとか挟み撃ちにするわよ」
「分かりました、結構な速度を出しますね」
「こんなの遅い方、まだ速度出すからね」
そしてバイクから発砲する亜紀、一体のロボットを倒したのだ、
しかしまだ逃げる反乱ロボット、それをまたバイクで追う二人、
ロボットまた30cmほどで小さくそして素早い、そして動きも
速い、これがホワイトロードのまた真実でもあるのだ、そして、
応援部隊が向こう側にいた、そして亜紀が香を止める、
「よし追い詰めた、香、ストップよ、私たちは、ここで止まる」
「はい、分かりました」とバイクを止めた二人、
そして応援部隊がロボットたちに発砲し一体一体破壊する、
しかしそこから反転してまた香と亜紀の方へと来るのがいた、
そして機銃を構える二人、向かってくるロボットへと発砲をする
そして何発か発砲をし当たり、何とかことは、食い止めたのだ、
そして亜紀がまた香に話しかけたのだった、
「何とかなったわ、しかし今まで見たことないロボットだわ」
「そうなんですか?反撃をするとか聞きましたが?」
「たまに襲い掛かるのよ、それをされて嫌になって辞めていく
ライダーもいるほどよ、中には、死ぬ思いもしている」
異次元とされる世界から現れるとされる反乱AIロボットは、
未だよくは、解読されていないのだ、しかし現実には、現れて
来るのだ、それをホワイトロードで食い止めてもいるのだった、
そして、今回の一件の報告をすることになり、まず秋庭が話し、
「また新型が現れるとわな、やはり見たことないのか?」
この問答に応える亜紀は?
「私も初めてです、CEO?また違う次元がここと繋がってと
考えられませんか?相手も進化もしてるのでしょう」
「そうかもしれないな、こちらの予測を超えている可能性は、
ある、こちらもAIを使って予測は、させては、いるがでも
想定は、難しくもなっている、これらどこから出て来たかも
まだ推測も出来ていないのかな?」
この質問に部下の総合統括部長の木下が応える、
「本日に発見した穴から出た可能性は、とてもあり得ません
それは、確実です、今のところホワイトロード内で隙間は
確認されてません、ホワイトロード物質の放出も増やして
いますし、放射能もまったくありませんし」
そして秋庭は、上を見て少し考えそして発言をする、
「とにかく対応するしかない、想定予測も変更ともしよう、
ロボットがホワイトロードを潜り抜け現世界に出てしまう
ことは、考えられる、しかしそれは、阻止しなければなら
ない、それが我々の役目でもある」
これら出来事があるのは、かつての時代に予測を超えた発明を
人類がしてしまったからだ、異次元の扉を開いてしまい、そこ
に人類では、なく人類が造り出した人工知能が入ったために、
起きているのだ、そしていくつも街も破壊されてしまったのだ
そして人類は、考えホワイトロードで異空間を封鎖したのだ
それしか方法がなかったのだった、
そして数日が経ち、ホワイトロード警備隊ライダーたちの
契約更改となっていたのだった、そして亜紀が契約を終えた
ライダーたちに話をしていたのだった、
「真中?どうだった?やはり厳しかったの?」
ライダーの一人若手の真中が話だし
「厳しいです、三回も隙間を見逃したことが査定に響きました
でも何とか1000万アップの7400万で契約しました」
「よしよし二年目で上出来よ、上がるのは、これからだから
よし次は、私ね、何とか三億まで届きますように」
ライダーたちの年俸を表にしてあってそこにみな集まっていた
そして香も初の更改なので緊張もしていた、
「私は、まだ最低年俸の1500万、どれだけ上がるのかな?」
そこに亜紀が話しかける、
「あなたCEOとの直接交渉だったわね、いくらあれば一応は
乗り越えられそうなの?」
「4000万あれば借金の利息だけは、払えるのですが」
「一年目で五千万は、あり得るわよ、こないだの対応だって
適切だったし、とにかく要求しなさいよ」
「はい、分かりました、しかしトップライダーたちは、まあ
なんて夢の様な金額か?一億以上が25人もいるなんて」
「その一人が私、10年やればこれぐらいは、もらえるのよ
そこまで粘れればだけどね、まあ契約更改に行ってくるわ」
そして、河合 亜紀の契約更改が終わり、
「やったわよ、三億突破、トップのトップ入りよ、」
亜紀は、喜びそして周りも拍手喝采をしていた、
そしていよいよ香の番となり、秋庭との直接交渉となった、
「まあ座ってください、CEOとは、いえ査定委員の一人でも
あります、契約は、言いたいことは、言ってくださいね」
そして座席に座り一息つく香でもあった、
「はい、とにかくよろしくお願いします」
そして、秋庭は、テーブルを挟み話しかけてきた、
「ここ一年で40人新入隊した警備ライダーは、半分以下に
なっています、そこは、よく耐えてきたと思いますが」
その質問に対し応える香、
「運が良かったところもあります、銃を使用したのは、一回
だけでしたし、しかし評価をいただけるならありがたいと
思います、とにかくやれるだけやれました」
「そこで5200万でどうでしょう?バイクの技術も考慮も
しています、まあ一年目では、これは、それほどのアップ
でもありませんが、最高で7000万の契約をした人材も
いましてね、こちらは、こう評価しましたが」
香は、考えた、そしてうれしかった、こんなに稼げるなら
と契約することをここで決めたのだった、
「その額でお願いします、できれば長くやりたいので何せ
夫の借金もあります、早く返したいと思いますので」
「では、契約書にサインを、そしてこちらは、もしもの時の
生活保障の新契約書です、こちらも目を通してください」
「はい、ありがとうございます」
「よくやってくれてます、こちらも戦力として期待もして
います、娘さんは、お元気ですか」
「はい、おかげ様で、元気に過ごしています」
「何かあれば何でも相談してくださいね、働きやすい環境は
なるべく整えます、セクハラなどは、ないですね?」
「はい、それは、大丈夫です、周りは、気遣いもしてくれて
私は、慣れましたし、今後もよろしくお願いします」
そして、香がライダーが集まるところへと行き、
「やりました、5200万で更改しました」
「よくやった咲田、なら行くわよ、今夜は、付き合いな」
と、亜紀に誘われたのだが、
「いや私は、娘を迎えに行かないとならないので」
「そういうことも任せなさい、人生は、楽しめるときは、
楽しむことよ、みんな行くわよ、いいわね」
そして、繁華街へと出かけることとなり、まずは、
ショッピングをすることになり、
「そのスーツ似合うじゃない、思い切って買いなよ」
亜紀にそう言われ憂いくなり高価な買い物に踏み切る香、
「そうします、留美?ママどう?」
「格好いいママ、これからこれ着てお仕事行くの」
「うん、留美の保育園にもね、そうだ、留美も欲しかった
のがあったね、なんだったけ」
「なら亜紀さんが買ってあげる、何が欲しいの?」
と亜紀が留美を抱きかかえて言い放った、
「いいんですよ、そこまでしていただかなくっても」
「いいのよ、三億の女よ、私たちの仕事は、税金も安いし
まだまだ10年は、頑張るつもりだから、香、いつかね
あなたも後輩が出来たらこれやってあげな、きっとね、
あなたと同じ様な立場の女性もこれから来ると思える、
努力次第でこの仕事は、女でも十分に通用さえするのよ」
「はい、分かりました、」と香が言いそして亜紀がまた話す
「今夜は、とことん付き合って、はしゃぐだけはしゃごう、
私たちには、その権利もある、いいわね」
「はい、少し生きがいが出来ました、私でもやれるんだと
自信もつきました、今日は、本当にうれしいです」
そして、食事会となり、
「え?真中くんてもう結婚して子供が五人もいるの?」
「そうなんですよ、香さん、その上に親も年金がなくって
頼られてて、そして親の親もいて」
「それは、大変ね、それでホワイトロードを選んだの?」
「子供は、みんな私立の学校に行かせて、そしていい道を
進んで欲しいので、親がこういう親だったから僕自身は
学歴もなくって、子供たちには、そんな思いさせたくは
ないので、それなら稼げる仕事と思い」
「偉いわね、その若さでしっかりしてて」
「僕は、咲田さんの旦那さんのことは、いろいろ先輩から
聞いてます、まさに伝説のホワイトロードのライダーと
すごかったそうで」
「そうなのよ、私も二年だけ一緒にやれた、レーサーでも
通用するほどの腕前だったわ、今の訓練生の教官だって
咲田さんから学んだ側よ、私もそうだったし」
「私は、そのころの純也のことは、まったく知りませんで」
「今よりもっと大変なころよ、ホワイトロード初期のころ
だったしね、そのころは、過激派組織とかも入り込んで
相当すごかったそうなの、今は、またなくなったけどさ
それよりも食べてクラブ行こう、会員制の特別クラブよ
有名人もうようよいるところよ、私の顔で入れるから」
そして飲んで踊れる最高級会員制クラブへと足を運び、
「まずは、乾杯で、香、留美ちゃん大丈夫みたい?」
「はい、預ける施設まであるんですね」
「そうなのよ、同じように子供たちにもここは、ダンスを
させたりしててね、いいところなのよ、結構な会費だけ
ど、こういうところは、苦手?」
「いや、純也と付き合ってたころは、よく行きましたし、
バイク仲間で地方の有名クラブ回りとかもしてました」
「それいいわね、そういうグループだったんだ」
「はい、そういうところは、道の駅みたいになってまして
宿泊施設もあったり、だから安心してお酒も飲めまして」
「長期休暇にそれやろうかな、私は、ホワイトロードに入る
までまったくバイクなんて興味もなかったのよ」
「それで入ったのですか?以前は、何してたのですか?」
「それ話してなかったか、一応女優を目指していてね」
「なるほど、亜紀さんのルックスならやれたでしょうね」
「でも売れなくってね、気づいたらいい年齢だった、それで
前の旦那と結婚してね、私のいたプロダクションの社長で」
「そうだったんですか、」
「でも子供ができて10年目で別れた、お互いいろいろと
あってね、合わないというか、そういうことなのか、
お互い同時に離婚を申し入れた、そこは、気が合ってね」
「いろいろあったんですね、亜紀さんも」
「芸能界復帰も考えたけどそんなに甘くは、なかったそれなら
と思い飛び込んだのよ、体力には、自信は、あったしとにか
くじっとしてられなかった、離婚の慰謝料でそれは、生活は
できたけど、それじゃダメな女だしさ、まあそれより踊ろう
みんなフロウァに行くわよ、とことん楽しむわよ」
そして皆でダンスフロウァへ向かう、香も笑顔で乗り込む
派手なリズムと爆音が響く、それに体を任せ楽しんでいた、
何もかも吹き飛ばすかのように生きているリズムを感じていた、
私にもいろいろあったと香は、考えならがら、汗をかくかの様
に踊り続けた、激しいカラーライトに照らされ自分自身が自分
でありたいと思いとことん楽しんでもいたのだった、
そして、次の日の朝となり、亜紀の自宅で、娘の聖子がいた、
「ママ、頭がボサボサ、遊んで来るのは、いいけど、」
「分かったわよ、直すわよ、まだ起きたばかりよ、もう学校なの」
「今日は、日曜日、もう亜紀さんすみません、朝食まで」
「いいのよ、泊めてもらったんだし、気にしないで」
「悪いわね、留美ちゃんおいで、おはよう」
「アハハハおはようございます、亜紀さん」
「よし、いい子だ、それより聖子?何で家を出たのよ?」
「今その話なの?お客さんがいるのにしないとダメなの?」
「何かあったの?ここでいいならずっといてもいいけどさ?
養育権は、あちらだし、それだと話し合いとなるしさ」
「パパ再婚するんだって、私と五歳しか違わない21歳の人よ」
「あらあら、それでやりにくいか、なるほど」
「プロダクションのまた売れない女優志望の子よ、またパパが
手を出してさ、子供が出来たんだって」
「分かった、なら好きにしなさい、それで学校は、どうなのよ?」
「きちんと行っている、それは、大丈夫」
「まだ高校一年だけど行く大学は、もう決めたの?」
「決めてない、学校には、推薦枠もあるから決めろだけどさねえ?
ママ?私もホワイトロードで働こうかな?」
「お勧めは、しない、ママは、反対、それは、女でも稼げるわよ、
でもね、聖子の人生は、これからなの、一応は、大学へ行くこと
を勧める、それここに住むための条件ともするけどいい?」
「分かった、ならいい?ママと住んでも?」
「いいけどこんな仕事だからそうかまっては、あげられないから
覚悟してね、48時間の勤務だし、仕事のことは、理解してね」
「自分のことは、自分でやる、昨日だって掃除もしたし」
「だらしない女でごめんね、掃除は、週一回来るヘルパーさんだし
洗濯もしてくれたの、悪いわね」
「これぐらいは、やるわよ、ママが大変なの分かるし」
「一応あちらとは、会ってくるから、話し合いは、要請してみる、
電話は、したのね?ここにいると」
「パパには、話した、帰っても私の居所がないだろうし」
「よしよし、そんな自分を追い込まない」
「だって留学しないかとか、そんな話するし、追い出そうとするし」
「そうだったか、それは、パパも悪いわね」
そして、出勤日となり、香は、亜紀に誘われモーニングを食べに
行くことになったのだった、そして亜紀が話しかけたのだった、
「ここにたまに来てね、それでいろいろ集まるのよ、この人が私の
付き合っている人なの、歯医者やっている崎本さんでね」
「この近くで開業しています、どうかよろしく、それでこちらが
僕の友人で寺本で、」
「どうも寺本で、初めまして、よろしく」
「初めまして、なるほど、こういうことしてたのですか?」
「まあね、みんな訳あり独身で、寺本さんも奥さん先立たれて
娘さん三人かかえててね」
「そうでしたか、それは、大変でしたね」
「はい、僕は、建築の設計士をしています、」
そして亜紀がそそそのかすのだった、
「どう、なかなかの人でしょう、それでこちら女性たちは、
芸能関係だったりファッション関係とかデザイナーとか
でね、それでみんなで集合して朝ごはんを食べているのよ
それでここは、バイキングだしとても気楽でいいのよ」
「なるほど、留美、よかったね、朝から楽しいね」
「ママ、ワッフル食べたい、メイプルシロップかけてね」
「なら私がやってあげる、ほらこっちおいで」
「うん、聖子ちゃんもなの、これおいしいよね」
「ハハハ聖子も留美ちゃん気に行ったみたいで」
「なりよりですよ、亜紀さん人生を楽しんでますね」
「そうじゃないとダメよ、この関係は、これからもっと広げたい
とも思っているの、これでも今日は、人数も半分ぐらいなのよ」
「素晴らしいですね、どうやって知り合ったのですか?」
「ここに来てたから声をかけたの、そしたら友達になってくれた
こうやって大人て友達を作り続けないとダメだからさ」
「さすが亜紀さん、勉強になりました」
亜紀の積極性に共感した香、さすがホワイトロードトップの
ライダーだと尊敬をした、そしていろいろ紹介された人たちと
香も会話を楽しんだ、娘の留美も楽しく過ごしていたのだった、
そしてホワイトロードへとなり、仕事は、かなり忙しくもなって
いたのだった、
「真中?聴こえて、無線で応えて?そんなに大きな穴なの?」
「こちら真中、人が一人通れる大きさです、修復スプレーじゃ無理
です、大型ガスボンベをお願いします」
「分かった用意する、香それよ、持てる?」
「はい、結構な重さですが、これで足りますかね?」
「とにかく行ってみよう、木下部長、我々で行きますが」
「とにかく頼むよ、本日は、ライダーの休暇も多く、人手不足なんだ
咲田も頼むよ、こんな穴が昨日から増えててさ」
「入れ替えで前日の出勤ライダーたちからも聞きました、仮眠さえ
取れないほどだったと、それほど大変だったのですか?」
「自分も三日も家に帰ってないよ、秋庭CEOも徹夜でさっきまで
いたほどだよ、CEO自らバイクに乗って応援に出たほどでね」
「それは、大変でしたね、武装の使用もあったのですか?」
「幸いそれは、なかったよ、でも非常事態でもある、気を引き締めて
くれたまえ、こちらもまだ予測もし切れていないとは、伝えておく」
そしてホワイトロードへ出る香と亜紀、目的地に到着して修復作業を
することとなった、ガスをまき穴を塞いでいたのだった、
「亜紀さん、また向こうでもとの情報でして」
「空いたり開いたり忙しいわね、またボンベが必要ね」
「なら私が取ってきます、今日は、大変そうですね」
「ならお願いよ、香、私は、真中と先に行っているから」
こんなことを繰り返していた本日の仕事、まさに休む間もなく続く
次々穴が開くホワイトロード、これも現実の一つでもあった、
「就業15時間でやっと休憩、香?大丈夫」
「とにかくお腹が空きました、こんなことよくあるんですか?」
「私もこれ初めてよ、本部のホワイトロードのガスを出す量が少ない
じゃないの?真中?指令室に聞いてみてよ」
「とにかく先に食わしてくださいよ、そうしましょうよ」
「そうだね、何が起きているのかな?困ったものね」
そして本部では、トップの秋庭を中心に会議が行われていた、
「とにかく原因を追究だ、ホワイトロードのガス物質の放出量は
もう限界点まで達している、木下?見解は、ないのか?」
「CEO?私が思うに外部からの妨害では、ないかと考えてます
いわいる嫌がらせです、それが最も考えられることです」
「つまり人がやっている、それに付き合わされているのか?」
「国家のある諜報室からの報告書で気になる事項がありましてね
ホワイトロードの利権を狙っている組織があると」
「なるほど、そして自らAIなどを利用してここに来ているのか」
「次元空間を開くのは、もう現実的に可能です、そしてここに
やってくるのです、次は、反撃できるロボットも出すでしょう」
「人の仕業とわな、その組織は、暴けるのか?」
「国家公安委員会は、家宅捜索も予定してます、これでしょう
間違いなく、我々は、本来の敵以外と戦いも求められてます」
そして秋庭は、下を向き少し考えて皆に発言する、
「この妨害にも負けられない、やっとある程度の封鎖が出来た
ホワイトロードだ、安定もし始めたというのに妨害する人間
が出るとは、許せぬ限りだ、警備ライダーたちの勤務を変更
ともする、とにかく単独の走行は、させない方針とする」
しかしそんな中ホワイトロードの現場では、香が単独の走行をして
いたのだった、またボンベを積み現場まで急いでいたのだった、
そしてそこに現れたのが多数のロボット、一人で対応するしか
ない香、香のバイクを追いかけて来たのだった、
「ロボット出現、こちら追われています」そこに亜紀が返事をする
「香、とにかくこっちで待ち構える、かなりいるの?」
「30は、います、もうかなり接近しています」
「スピードを上げなさい、あとこちらまで2km、こちらも応援を
要請してライダーたちを集める、待っているわよ、香」
「分かりました、とにかくお願いします」
加速し時速100kmでホワイトロードを走る香、そこへ追いかけ
てくる多数のAIロボット、これは、今までの相手とは、違う、、、
ホワイトロードの利権を奪おうとする一団が築いたことでもあった、
自ら人工知能を造りそれに異次元形成をさせホワイトロードへと繋げ
そしてこれらロボットを送り込んでいたのでもあった、
そしてバイクで走る香にロボットが襲い掛かって来た、それを振り
払う香、そしてまたスピードを上げる香、ホワイトロードの中を進み
逃げる、横から飛び込んで来るロボットをバイク技術で振りほどく、
その腕前は、まさに見事でもあるのだった、そしてそこに急カーブが
待ち構えていた、そこへ香は、壁側へと乗り出しカーブを曲がったの
だった、そこにぶち当たるロボットたちは、衝撃で転がり始めた、
そして急ブレーキをかけて止まり転がるロボットへ機銃を向け狙撃を
した香、数体に当て破壊をししかしまた追いかけるロボットも現れて
そしてまた急いで走り出す香でもあった、
そして亜紀たちが待ち構える場所までたどり着き
「香よくやった、後ろへ回りなさい、全員で構え射撃開始」
亜紀の指令で狙撃するライダーたち、しかし予想を超え数がまた増えて
もいたのだった、集まったライダーの数は、10名、それでも対応する
のが難しい状況下でもあった、そしてライダーの真中が発言をした、
「河合さん、とてもじゃないけど対応できない、どうしますか?」
「私も考えていたのよ、これは、今までのとは、違うわ、困ったわ?」
そして少し考えた亜紀は、香のバイクにあったボンベを目にして思い
付いたのだった、
「真中、香のバイクからボンベを降ろして、そしてあちらへ投げて
それでボンベに射撃で爆発させる、いいわね」
「了解です、なら全員バイクに乗って下がって、いいですね」
香のバイクからボンベを降ろし投げ捨てた真中、そしてライダーたちは
バイクに乗り一斉に下がる、そして少し距離を置いてまた立ち止まって
「よし、撃て、ボンベ狙って、かなり爆発するからそのつもりで」
そしてボンベに銃弾が当たり爆発をする、その勢いでロボットたちは
大破をした、爆発の火花を散りそして白い煙を大量に出し前が見えぬほど
ともなり、しかし事なきは、とりあえず乗り越えたのだった、
そして指令室でロボットの破片など回収し緊急の解析をしていたのだった
ます秋庭が発言をし始めたのだった、
「あったのか?これが人工知能だ、そうだ木下、それだ」
「はい、早速仕組みなど調べてみます、かなりの計画性があると考えられ
ます、急に数が増えるとかとても不思議でしたし」
「成長するAIだ、彼らは、異次元空間から巧みに物質を取組めてそして
物質として現れるのさ、まさに我々が塞いだはずの異空間の悪用だ」
そしてライダー代表として亜紀が発言する、
「敵は、今までと違うということですか?そういうことですか」
少し下を向き考えて秋庭は、応えたのだった、
「そのとおりだ、悪用する組織が現れた、やっと今までこちらも調べに調べ
たはずのすべての異空間を塞げたというのにその予測を超えたの造ったの
が出てきた、こちらの利権を狙うためだ、我々が撤退するのを待っている
のだ、そうしたらどうなる?まず君たちの人件費を削るだろうよ」
目を鋭くして言う秋庭に亜紀も目をそらさず言葉を返したのだった、
「冗談じゃない、今までホワイトロードを守ってきたのは、私たちライダー
よ、それでも反乱は、出るというのに」
「そのとおりだ、河合、だから君たちには、十分な報酬も必要なはずだ、
しかしリスクは、下げられるだけ下げられたはず、」
「負けないわよ、私たち、秋庭CEO、私は、それでも逃げないから」
「ありがとう、河合、自分も出来ることなら何でもする、とにかく対応だ
君たち警備隊ライダーも単独での走行は、とにかくしばらくしない方針
とする、ホワイトロードの穴が開くことでの対応は、大変ともなるがで
もしかたない、現に咲田が単独走行で起きてもしまった、戦いは、もう
始まっている、ある程度は、予測もしていたことだが思っているよりも
早く出現してしまった、こんな戦いは、したくは、ないがやるしかない
みんなも頼む、このとおりだ、この戦いをするしかないんだ」
頭を下げライダーたちに頼んだ秋庭だった、追い詰められた表情しながら
こうするしかなかったのも今のホワイトロードのトップの現状でもあった、
そして出勤を終え、亜紀の部屋で香と留美も夕食を取ることにしたのだ、
「聖子?やるじゃない、おいしいわこのビーフシチューさ」
「本当に大変だっでしょう、おいしいね、留美」
「うん、聖子ちゃんありがとうね」
「いえいえどういたしまして、ねえ?お母さん?ちょっと新聞とかで
観たんだけど、大丈夫なの?ホワイトロードて?」
「国会とかで情報開示の要請が出たみたいね、まあ確かにいろいろあるわ
でも心配しなくていい、あなたたちには、心配させないから」
「分かった、ママ信用するわ、」
「聖子、元々が危険な仕事なの、現実に死亡した警備ライダーもいたほどよ
しかも女性だったわ、今でもその人のこと忘れられなくってね、とてもね
優秀だったの、みんなに尊敬されていたわ、私も憧れるほどでもあったわ
香?あなたどうする?やめるなら今よ、それは、借金とかの理由もあるか
もしれないけど、留美ちゃんも小さいし、正直現実は、より厳しいわよ」
「分かってます、でもやります、私は、もう夫の借金だけのために働く女では
ありませんよ、この仕事に生きがいも感じているほどです、とても緊張感も
あり人生を懸けるだけの価値は、あると感じてます」
「そう、でも秋庭CEOがあの表情をしたことが私には、引っ掛かってね
しょうがないのよ、弱音なんてはかないあの人があの顔をしたのよ」
「亜紀さん、秋庭さんてどんな人なんですか?」
「国家運営時代からホワイトロードで活躍した一人よ、経験ならあの人が今は
NO1よ、そしてここまで成果もさせたのあの人の功績でもあるのも事実よ
バイクでの警備運営を考えたのもあの人らしいのよ」
「そうなんですか、そこまで貢献もしていたのですか」
「頭脳明晰でそれは、卓越な人、ホワイトロードのために築いた人脈とかは
それは、半端じゃない、ここまで予算をもらえるのもあの人のおかげでも
あるのよ、しかしひがまれたみたいね、この様子わ」
そしてこちらでは、秋庭が国やらの大物によばれご接待となっていたのだった
相手は、国家政権主要幹部の一人、金高だった、
「秋庭、まあ一杯飲みたまえ、いろいろ聞いた、大変みたいだな」
「はい、金高副主席、想定を超え早く妨害組織が現れました」
「公安には、頼んどいた、近日中に家宅に踏み込むとのことだ」
「組織は、我々のことをよく知っている人物だと思われるのですが」
「さすが勘のいい君だな、竹野、秋庭に資料を渡せ」
金高の秘書の竹野が秋庭に資料を渡し話したのだった、
「秋庭さん、戸部という人物をご存知ですね」
「戸部ですか?彼は、国家運営時代にホワイトロードの警備の考案委員会にいた
一人です、そして近づいて来たのですか?竹野さんにも?」
「二か月ほど前にこういう席に呼ばれて会いました、」
「なるほど、彼は、ドローンでの警備にとにかくこだわったのですよ、それが
最もいいと、しかしそれは、失敗したのです、確かに無人での方法は、安全
でもありますが、ドローンの動きは、反乱AIに読まれてしまうんですよ」
「改善したとこの資料を出して来て、予算は、半分で運営可能だともそれで
あちこちの政治関係やらとこのごろ接待も広げてましてね」
「なるほど、それで一回テストさせろですか、そしてあちらが自ら開いた次元
で出すロボットを相手にやらせをするつもりですか」
そこに大物の金高が発言する、
「秋庭、この戦いは、政局ともなってしまった、戸部の逮捕までは、難しいの
が公安委員会からの見解だ、それと異次元のことまで含まれているなどある
のでそれら証拠も押さえにくいとのことだ、分かるな?」
「はい、何とかします、そちらにご迷惑は、させませんので」
「防衛省にも一応は、頼んどいたから、いざというときの突撃部隊の結成も
してもらっている、しかしその場合は、分かるな?」
「はい、つまり反乱ロボットが現世界の街に出たということですね」
「近々関係を行かせる、これは、大ごとになる、その前に食い止めて欲しい
でなければ君が築いた運営方法は、否定され全面撤退を要請させるだろう
そうしたらこの世界は、異次元から来たAIに支配される世の中になるの
だろう、今でも誰もが情報は、手に取るようにすぐに手に入る世の中だ、
洗脳なんて簡単さ、それをこの戸部と組んで仕組む奴らがいるんだよ」
そして、秋庭は、考えた、ならあえて相手をまずおびき出そうとすること
にしたのだ、急きょホワイトロードは、関係者を交えた交流のパーティーを
企画した、そこに戸部のことも招待したのだった、
そしてパーティーが開催されることになり、香も亜紀も家族や友人なども
誘い会場へとおもむいたのだった、
「ママ?私もいいの?こんなパーティーに来てさ」
「CEOの秋庭さんが自ら企画したからいいのよ、まあ確かにいろいろと
企みは、あるけどね、聖子たちは、気にせず楽しんで」
「なら行こう、留美ちゃんおいで、今日は、かわいいね」
「かわいいお洋服をね、ママが買ってくれたの、ママありがとうね」
「どういたしまして、なら寺本さん、私のエスコートを願います」
「よろこんで、こんな場にご招待していただきありがたく」
「こちらこそ、こんな場は、私の結婚式以来でもあり」
「そうでしたか、僕は、妻とは、よくいろいろダンスパーティーなど
行きましてね、この辺りの街では、よく開催されてまして」
「いいご趣味ですね、社交ダンスとは、またいいですね」
そこに亜紀が二人の会話に割って話しだした、
「寺本さんは、社交ダンスの元選手でもあるのよ、世界大会にも出た
そうなのよ、それでパートナーと結ばれたそうでね」
「そうでしたか、それは、強い絆だったでしょうね」
そこに寺物と友人の崎本が話だし、
「香さん、寺本は、僕のライバルだったんです、そういう関係でしてね
つまりパートナーを取られた側でして」
「あらそれでもご友人で今もいられるとは、すごいですね」
「再会したのは、彼の妻の葬儀でです、これも人の持つ縁なのか」
「なるほど、だからこそ友達になれたのですね」
「僕は、崎本に感謝してます、そして再び会って彼も連れ添いを亡くし
たとも、だから君の気持が分かると言われ、胸が熱くなり、、」
そして再びこの仲に亜紀が話し出したのだ
「いい人たちでしょう、こういう男の友情てとてもうらやましかった、
だからこの人たちのこと好きにもなれたわ」
「私なぜかうれしいです、こんな人たちに囲まれてとても幸せで」
そして、秋庭がパーティー中に頼み事をして、
「いいかな、聖子さんだったけ?悪いけどこんなことお願いして」
「あの人の近くにいればいいんですね、分かりました、やります」
「よし盗聴器OKよ、あまり無理に近づくんじゃないわよ」
「心配しないでママ、ママたちの敵なら私も許せないし」
そして聖子は、戸部へと接近した、心配そうにする香でもあった
「あの人は、どんな人物なんですか?CEO」
「元我々の仲間でもあったエンジニアだった、ホワイトロードに入る前は
IT系の進出企業を立ち上げていた、しかし買収に合い会社ごと奪われ
た経験もあるちょっとすねた厄介者でもあってね」
それを背中に目がある様にして亜紀が話し出した、
「私も元先輩ライダーなどにあの戸部の評判は、聞いたことがあります
ホワイトロードの警備ライダーなどすぐ必要がなくなると言い放った
とも、相当にライダーたちを見下したそうですね」
そこに統括部長が発言する、
「そうなんだよ、亜紀くん、だけど彼の考案は、大失敗をしてしまった
今でもドローンでの定期的なホワイトロードの撮影などは、してるが
やはり警備までは、無理だった、いくら優秀な人工知能を搭載しても
通用しなかった、むしろ逆にハッキングをされてしまってね」
いわく付き人物の戸部は、いろいろ関係者に挨拶をしまわっていた、
今の立場は、自社でもあるCEOの名目でもあった、宇宙ロケットなどの
開発などもしていて、いろいろ話題の人物でもあるのだった、
そして、戸部がこちらへと近づき話しかけて来た、
「秋庭さん、したしぶりで、どうですか?運営状況とかは?」
「戸部、ご招待に来てくれたことは、感謝する、ようこそだ、」
「秋庭さん、そろそろ運営方針を変えませんか?我が社と提携しませんか
すればますますあなたは、CEOとして称えられます」
「そうかい、いろいろ出回って忙しそうだね」
「咲田て死んだそうですね、いきなりぶん殴った彼が死ぬとは、ね」
「その件に関しては、お互い始末した話だ、昔のことだろう」
「あなた咲田の奥さんだったそうだね、それは、残念で」
そして強い目をして香は、戸部に発言した、
「夫とは、どんな関係だったかは、知りませんが、あの人が殴るほど
怒るとは、相当なことでしょうね、そんな短気な人じゃないですし」
「この恨みは、忘れてない、そしてこちらもどん底へと落とされた、、、
咲田の妻が今は、ホワイトロードの警備ライダーとは、これは、お笑い
だよ、アハハハハ、アハハハハ、どうなるか考えろ、アハハハ」
そこに我慢できず亜紀が割り込んできたのだった、
「咲田さんと香をバカにするなら許せない、なめるんじゃないわよ、、
現役の私たちを、どんな技術を持ち込んだのかは、知らないけどね、
ここまでホワイトロードを守ってきたのは、秋庭CEOをトップと
するこちらよ、負けないわよ、あなたなんかにさ」
「いい目をしているね、さすがトップライダーとここは、褒めておこう、
でもな、時代は、変る、我らなら半額の予算で運営できるからだ、、、
お前たちにバカ高い報酬を与える必要もなくなるのだ」
そして冷静に秋庭が亜紀を止め話したのだった、
「まあまあ、こんな場だ、戸部、本音が聞けてよかったよ」
「秋庭さん、あなたもう終わる、それだけは、通告しておく」
「こちらは、まだ始まったばかりだ、いつもそうだからだ、この世界に
もう終わりは、ない、ホワイトロードは、これからも繋ぎ止めなければ
ならないからだ、ライダーたちの報酬は、特段に高額だとは、思わない
それは、我々も経験したからだ、君の未だしている技術開発がそうだか
らだ、いくらやっても追いかけっこのいたちごっこだったじゃないか、
あれもダメこれもダメでどれだけ国家が予算をさばくだけさばいたこと
か、あのままだったら、今の数百倍の予算が必要だったのは、明確だった
思い出せ、戸部、君もまたその一人になるだけぞ」
「うまみのあることをわざわざ引き裂いてしまうとは、あなた経営のプロと
して失格だ、その方が政治家だって喜んでいたというのに」
「何を企んでいるか知らないが、一応は、忠告しとく、我々が全面撤退と
なっても君ら技術屋が苦労する、それを咲田たちとも目にしてきた我々
だ、そしてバイクで突入して銃器で対応した方がやはり早かったじゃな
いか、そして君らは、撤退した、すぐ消えたのは、戸部、君だったろう
すぐ姿をくらまして責任も取らず君が雇った弁護士だけがやって来た」
「法的には、問題ないこと、こちらも諸事情でやった権利の執行なだけで、
いいですか、秋庭さん、もう一度言う、あなた終わる、、」
そして戸部が会場を去り 皆は、やきもきしていた、
「CEO、戸部は、かなり自信がありそうでしたよ、あの態度でしたし」
「分かっているよ、河合、木下?どう思える?」
「近々やるでしょう、本気での警告なんでしょうね」
「木下、戦いは、始まった、自分は、国家予算委員会に予算の増額を要請
して来る、防衛省からかなりの武器も借りたい」
「分かりました、なら自分は、関係と話して着ます」
「いや今日は、いい、やめよう、せっかく開催した我々のパーティーだ、
こんなのは、したしぶりだった、木下、それにみんな、ここわだ、、、
楽しもう、自分も踊りたい、河合?いいかな?まず君と踊りたい?」
「お誘い喜んで、よし、楽しもう、香、踊ろう」
「はい、悔しいですが、こんなこと吹き飛ばしましょう、そうですよ、
楽しむときに楽しまないとやってられないじゃないですか、私だって
夫に先立てれ借金は、残されどうしたらいいか分からず飛び込んだ側
ですよ、何?先のことばかり気にしているのですか、そうですよ、、
なら私も、木下部長、シャルウィーダンスで」
「ならお手をどうぞ、貴婦人様、今日は、すてきだよ、香くん」
「ありがとうございます、ならダンスダンスで」
そして曲に合わせて踊る男女ペアたち、カップルを曲が変わるごとに
入れ替えていた、そして香は、寺本と踊ることになり、
「そうですよ、いいステップです、上手になりましたよ」
「ありがとう寺本さん、お子さんたちみんなかわいいですね」
「はい、長女は、将来女優になりたいと言い出しましてね」
「大変な夢ですね、天国の奥様もそれは、応援したいでしょうね」
「時は、早い物で、あの子たちの方が妻のことを振り切って生きてる
様で、来週大きなオーデションに挑戦するんですよ」
「なら私も応援しますよ、合格したら盛大にお祝いしましょうよ」
「香さん、まずお友達でいいです、そこからで」
「なら私もお友達からで、したしぶりで、男性に包まれるのわ、」
まるで女で生まれたことを味わう香だった、寺本のリードの中で女で
いつづけた、いくら男性同様の仕事をしている立場でも私は、女だった
と胸の底から感じてもいた、そして欲しいままに踊り続けたのだ、
そしてパーティーは、終わりしかし居残りで楽しんでもいたのだった、
「ハハハハハ、純也てそうだったの、あまえんぼうなの」
「ハハハハハそうでして、そこが娘の留美が似てて、もうすみません
CEOの膝に上で、偉い人なのよ、もう留美」
「いやいやいいんだよ、僕には、男の子しか子供がいないんでね」
「そうなんですか、奥様は、今日は、来てませんね?」
「香、奥さんて国会議員なの、もっとすごい人なのよ」
「そうなんですか、亜紀さん、あらあら、驚いた」
「名刺みせてあげる、顔写真付きだから」
「やめろ、やめろ、河合、恥ずかしいよ、勘弁してくれよ」
そして崎本や寺本も驚き、写真入りの名刺を観たのだった、
「秋庭 静江て、テレビでまくっている方じゃないですか」
「今また話題の人で、その人が奥様なんですか?」
「まあまあ、落ち着いて、」
「出会いは、学生時代らしいの、それで学生結婚で学生出産らしいの」
「そこまでバラすなよ、まあいいけどよ」
しかしそこに現れたのが秋庭の妻、秋庭 静江だったのだった、
「遅れてごめん、て?言うか、もうお開きみたいね、遅すぎた」
「何だ来たのか、静江、まあ座れよ、こっちもめったにない機会だから
関係といろいろ交流してたんだ」
「そう、初めましての人ばかりね、どうもごきげんよう」
静江の威厳に驚く全員、その魅力は、とても人としての器量をいきなり
感じたのだった、この人は、出来ると、、
「そう木下さん、なら資料は、いただいとく、もうこの人は、仕事のこと
は、言わない人だからさ、こんなことなら私も動くわよ、あなたさ」
「はあ、静江、正直大ピンチかも、敵は、ホワイトロードのことを隅から
隅まで知っている、ライダーたちの負担は、増える一方みたいだ」
「それでこんなパーティーを開いたの、金高さんも来てくれたの?」
「忙しい中着ていただいた、短い時間だったがいろいろと気配りしてくれ
た、我々のことも激励をしてくれたよ」
「あなた、負けないでね、国会関係は、もうホワイトロードのことの全面
情報公開も要請してきている、出来るそれあなた?」
「ああ、用意は、している、どこにでも出向くつもりだ、それよりもだ、
戸部の妨害を止めなければならなくなった」
「公安も難しいと情報だったわ、どうすることもできないとね、」
そして二人に亜紀が堂々と発言したのだった、
「奥様、ご心配なく、ホワイトロードは、私たちが必ず守ってみせます、
いい新人も入りました、香、挨拶しな」
「あなたが咲田さんの奥様だったの、この人と会わせてくれたのは、
咲田さんなの、まずバイクに興味があってね、バイク販売店でね
バイトしてたころなの、それでバイクに乗せてくれてね」
「そうでしたか、純也のことそのころから知ってましたか」
「結婚しましたとお葉書が来たわ、僕よりうまいライダーだとも付け
加えてメッセージにしてくれた、思い出すわ、ねえ、あなた、?」
「そうだったな、香くん、咲田に感謝で、また乾杯で」
「よろこんで、なんか泣けて着ました、私、、」
そして後日、ホワイトロードは、大騒ぎともなっていたのだった、
状況を知り秋庭は、対応に追われていたのだった、
「とうとうやって来たか、数えきれないほどいるんだな」
「戸部の仕掛けた反乱ロボットが多数現れました、どうしますか?」
「休暇中のライダーに出勤要請を出せ、集めるだけ集めろ」
「はい、分かりました、要請をします」
「それと現場にいるライダーたちにホワイトロードからの撤退を
させろ、待機させとけ、今は、ロボットを放置しとけ」
「分かりました、ライダーたちに急がせます」
「まず人命優先ともする、これでは、現状は、対応は、不可能だ、
数が多すぎる、こうなるとは、思っていたがな」
「CEO?防衛省への応援要請は、どうしますか?」
「それは、本格的な危機が来てからでいい、あちらにも準備は、して
もらっては、いる、とにかく我々で対応する」
「どう考えても武装が足りません?やはり特殊部隊に来ていただいて
対応すべきと思えるのですが?」
「木下、それが戸部の目的だからだ、その防衛省のこちらの対応に
用意してもらっているのが武装ドローンだからさ、その情報なん
だよ、国会議員の自分の妻が手に入れた極秘情報がこれだ」
「そうだったんですか、戸部は、防衛省とも繋がっていたのですか」
「仕掛けられた罠なんだ、ここは、とにかく耐えることだ」
そして緊急要請に香と亜紀も対応することになり、
「すみません、じゃあお願いね、聖子ちゃん、留美のことさ」
「預かります、ママ?大丈夫なのね?」
「正直、分からない、だからこれ用意した、もしものときの契約書を
聖子に渡しとく、そういうことだから」
「分かった、でも信じている、ママ、死なないでね」
「分かっている、香、行こう、いいわね」
「はい、留美、ママ、やるしかないの、お願い、分かってね」
「ママ、分かったから、行ってらっしゃい」
「ごめんね、こんな仕事を選んだママを許してね、留美」
香は、留美のことを抱きしめるしかできなかった、相当な危機だと
分かっていてもここで辞める訳には、いかないと心に決めたからだ
別に夫の借金のためじゃない、逃げても同じことだと悟ったからだ、
ここで逃げても再び危機は、自分自身に降りかかって来ることだと、
人生では、自分の力で乗り越えなければどうすることも出来ないこ
とばかりだと感じたからだ、この仕事は、自分の決意でのこどたと
も、後悔は、したくは、ないと、そう人として考えたからだった、
そして、ホワイトロード指令室に到着して、木下部長がライダーたち
に事情を説明していたのだった、
「これがドローンでの撮影での現状のホワイトロードだ、ロボットが
数千体もいる、そこで今CEOが作戦を考えているのが現状だ」
「考えられない数なんですね、こんな機銃じゃ今は、無理と」
「そこで防衛省から極秘に手榴弾などを持ってきてもらったばかりだ
しかしこれでやると問題があってな」
「ホワイトロードにこちらから穴を開けてしまうのですね」
「そうだ、それですべて片付けられれば問題は、ないんだが、しかし
一体でも反乱ロボットが生き残っていたら大問題にもなる」
「つまり現世界に出てしまう、ホワイトロードから出してしまった
ことにもされる、そういう罠なのですね」
「何とかしなければならない、それが我々の使命でもあるからだ」
ホワイトロード内部に片付け切れないほど出現してしまったロボット
応援に駆け付けたライダーたちを合わせても到底やりきれない状況は、
ホワイトロード運営会社を大ピンチにへ追い込まれてもしまったのだ、
何とか対策作戦を考えたトップの秋庭を中心にした緊急作戦考案チーム
は、会議をまとめ指令室で発令したのだった、
「つまり爆破物でとにかく片付けることにする、しかしここにリスクは
ある、つまりホワイトロードその物も破壊することにもなるからだ、
そして破壊を逃れたロボットがそこから出ようときっとするだろう、
そこでライダー諸君には、穴の開いた場所へとまずは、行ってもらう、
そこで待ち構えて逃げるロボットを手前で食い止めてほしい」
その説明でライダー代表として亜紀が手を上げ質問する、
「もし現世界に出てしまった場合は、どうするのですか?」
そしてゆっくり手を上げて秋庭が応えたのだった、
「その場合は、追ってほしい、ある程度の現世界への繋がるポイントは
予測は、してある、約600の想定があるがその時は、指令センター
が君たちに指示を出す、この辺りの街となる、そのことを理解して」
そしてまた亜紀が手を上げ質問をした、
「敵のロボットの特徴などは、あるのですか?」
そして再び秋庭が質問に応えた、
「街に飛び出したら猛スピードの計算力で現世界を解読して成長をしよう
とする仕組みにAIは、プログラムされている、つまり何かと結び付き
巨大化しようとする、その成長を黙って観ていれば街ごと飲み込まれる
その前に破壊することだ、その成長中にロボットの成長の目があるのが
特徴と捉えてくれ、わずか三センチの光の目玉だがそこに小銃でも命中
すれば一撃で破壊は、可能だ、AIの中心は、すべてそこに集中してる
かなり難しいターゲットとなるがここが勝負の分かれ目にもなる」
そして亜紀が再び質問をする、
「AIロボットは、我々に襲い掛かる可能性は、ありますか?」
「ある、この成長段階では、危険だと考えてくれ、君たちが乗るバイクも
その対象にされる可能性は、ある、そこでバイクにも起爆装置も装着も
する、もしそうなった場合は、すぐバイクを放棄して遠隔操作の上での
バイクごと爆破ともして欲しい、まずは、ホワイトロード内での爆破の
作業とする、そこからが君たちの出番だ、連携を取りそれぞれ指示の上
で動いて欲しい、それと戸部の件だが今から査察に入ることが決定した
これ以上の戸部の妨害は、阻止できそうだ、無理やりの家宅捜査となる
が国側が動いてくれた、別件での捜索だが奴のことは、止められそうだ
とにかく勝負の行くは、君たちにかかっている、自分もバイクで出る、
この危機を全員で乗り越えよう、我々ならきっと乗り越えられる」
そしてホワイトロード内に飛行ドローンが入り爆破作業が開始された、
そして10分が経ちライダーたちがいよいよ投入となるのだった、
そこへ秋庭が発令する、秋庭自身もバイクに乗り言い放ったのだ、
「行くぞ、やはり生き残りも出た、頼むぞ、みんな」
ライダーたちは、次々とホワイトロード内に入る、そして猛スピードで
現場へと向かったのだった、爆破でかなり穴の開いたホワイトロードは、
修復もしつつの残されたロボットの破壊も使命ともなっていたのだった、
各ポイントへと急ぐライダーたち、指令室からの指示でそれぞれ向かい
ホワイトロードを突き進んで行った、そして秋庭自らも発進したのだった、
そして各ポイントに着くライダーたちは、穴の修復をやりそして一人は
銃器を構えロボットが来ないか目視しながら警戒をしていた、
そして各ポイントにロボットが現れ穴から逃げようとしていた、そして
機銃で破壊し続けていた、まだまだかなり残っているロボット、対応は、
予想を超えていた、そのことを指令室から秋庭たちに伝えられたのだった、
「木下です、CEO、破壊したのは、600体ほど、予測を下回る結果
です、そして穴は、まだ到着していないポイントもあります」
「分かった、とにかく指令センターは、センサーなどで確認をしてくれ
こちら予定ヵ所にほぼ散った、作戦開始だ」
「了解です、そちらもそろろそ来ます、」
そしてロボットが出現しそれら狙撃開始をしたライダーたち、何とか
対応しているが事なきを乗り越えるのは、予想超えた生き残りロボット
を倒れるしかなかった、爆破である程度の破損をしたホワイトロードは
異空間と現世界を繋ぎ始めてもいる、予想を超える戦いとなっていった、
そして亜紀と香も指令どおりのポイントへと到着して対応をしていた、
「香は、ホワイトロードのガスをまいてその穴をとにかく塞いで」
「了解しました、ここには、まだ来ていないみたいですね」
「とにかく急いで、真中と石井は、いい、他へ行って」
「了解です、もっと先の穴を塞いできます」
「他は、かなりの銃撃戦との情報です、ここにもきっと来ますよ」
「分かっている、とにかく任せて、ここは、私たちでやるから」
そして石井と真中は、バイクで走り出して行った、
香は、急いでホワイトロード物質のガスをまき穴の修復をしていた
そして亜紀は、ロボットが来ないかマシンガンを持ち見張っていた、
今のところ敵は、現れない、それでも気を抜いては、いなかった、
そして他のライダーたちのところは、ロボットは、来るは、来るは、で
対応に追われていた、機銃を撃ち弾が切れると装弾を急いで換えてそして
またすぐ撃ちだす、休む間もなく必死に続けられる攻防戦ともなっていた、
機銃の音が響き渡り汗ばむライダーたち、開いた穴を必死に塞ぐ作業もし
何とかロボットを食い止めては、いたのだった、
そして秋庭のチームは、事なきを得ていた、
「よしここは、いい、君たちは、本部に戻り武器の入れ替えをしてくれ」
「了解です、各エリアでも武器の補充の要請ですから」
「間に合えばいいが、とにかく急いでくれ、君たちは、その仕事をして
くれ、木下?応答してくれ、ここは、何とかなった」
「こちら指令センター、やはりロボットの動きは、開いた穴を目指して
進んでいます、やはり現世界への逃亡をしようとしています」
「木下、今での敵としていたAIロボットも戸部が造り出した物でさえ
実は、変りは、ない、同じさ、元々がどちらも人が造り出した物だよ
そして人の造り出した物は、人の想像を超え予測を超えた危機となる
のだよ、科学という物は、また厄介な物だ、科学のすべてを人類は、
支配できると思い込んでいる、そのおごりが今また起きているだけだ」
そして国家公安委員会に逮捕された戸部は、徴収を受けていた、
「秋庭 静江様のご登場とわ、政治介入するつもりかい?」
「公安の人間でなくって不満なの?いろいろご質問したいんだけどね?」
「何をだ?我々のやっていたことは、ただの研究だ、それだけだ」
「すべて証拠のつかみにくいややこしい科学の悪用てところね、それでは
こちらも送検を確かに難しい、でも一つ聞きたい?目的は、いったい何
あなたそれほどホワイトロードにしつこくしなくても食い扶持は、ある
はず?どうしてそこまでこだわっているの?」
「俺を認めないからだ、俺は、秋庭より頭もいい、俺のやり方の方がずっと
いいからだ、周りだって喜ぶからだ、秋庭議員、あなただって国会議員で
もあるから分かるはずだ、たっぷり儲かるのによ」
「ホワイトロードのことは、利権では、ないわ、原子力発電とかそういうの
とは、違う、あなた科学をただ悪用したにすぎない」
「科学は、人類のためにある、悪用だろうが何だろうがどう利用するかだ、
それを利口な人間が支配して何が悪い、政治だって同じだろうよ、結局は
つじつま合わせすればいいんだ、税収が足りなきゃ国債をいくらでも発行
すればいい、今だってやっていることだろうよ」
「それで思がままやった、そういうことなのね?」
「俺がやらなくてもまた誰ががやるだけ、簡単なことだ、こんなことは、今の
世の中ならちょっと科学を知ればできてしまう、ホワイトロードが出来た時
も同じだった、よって来る科学者は、みんな利権目的だった」
「そしてあなたもその一人だった、それは、認めるのね」
「俺は、これからの科学者のためにもなると思える、予算が倍増されそして
より国家のために造られる科学創造ができるはず、科学とは、またそうい
う物でもある、どれだけ人類が戦争して科学が発展をしたか分かるだろう
だから貢献者だ、みんな喜ぶ、より優秀な科学者が集まって来る、そして
より世界は、発展する、ホワイトロードには、それが埋もれているんだ」
「戸部さん、司法取引をしない、どれだけの科学者やらにホワイトロードの
情報を渡したの?あなた一人でできることじゃないわよね?」
「裏には、他の大国が潜んだりそういうのご想像にお任せしますが、」
「よほど手の込んだシンジゲートを築いたのね、そして投資家たちもいた
でも今後は、無理よ、ホワイトロードのことは、国会でも全面公開する
覚悟よ、現総理もそのつもり、私たちだって世界からもっと知恵を借り
たいほどよ、やっとホワイトロードは、安定したばかりなのよ」
「これ以上は、話さない、さあ弁護士を呼んでくれ、その権利は、あるはず
これは、逮捕では、なく任意になっている、そうだろう秋庭さん」
「あなた任意になることも想定してたのね、そしてこちら困るだけ困られせ
てそして取引するはずと考えていたのね」
「頭を使っただけ、俺は、誰よりも利口なの、立ち上げた会社が買収された
ことだって想定していた、あれは、奪われたんじゃない、世間にそう見せ
ただけ、中身は、何もない会社だって言うのに買いやがったよ、アハハハ
世の中こんなものだ、アハハハハ、楽勝だった、そして今回のことだって
楽勝さ、ハハハ、証拠も何もない、裁判したって科学の難しいことだから
頭の悪い裁判委員も分からないだろうよ、ハハハハハ」
「一つだけ言っておくわ、絶対に許さない人間だっていることもね、それを
忘れないでね、世の中は、頭の構造のいい人間だけで決めては、いけない
あなたの様に間違えだって犯すの、そのことに気付いてほしいわ」
そしてホワイトロードでは、ロボットたちとの銃撃戦に追われていた、まだ
まだ現れるロボットたち、何とか穴から抜け出そうとして寄って来るのだった、
それに耐えるライダーたちは、穴を塞ぐ者そして銃撃をする者、その忙しさは
息絶えるほどでもある、しかしこの帰路は、何としても乗り越えなければなら
ない、ホワイトロードのライダーたちは、自分たちに誇りを持ち戦い続けた、
そして同じくライダーと戻りホワイトロードのトップまで上り詰めた秋庭も
かつての時代も思い出していた、仲間たちのホワイトロードをバイクで駆け抜け
守り続けたあのころも、自分も一警備ライダーだったと、そこから始めたんだと
これこそ原点だと、だからこそ守りたいと、命を懸けていたのであった、それら
ことは、ホワイトロードを守る者たち全員の心にも伝わったのだった、トップが
自ら現場に出て戦っていると、全員の思いが一つになりそして対応していたのだ
指令室の者は、無線での情報伝達を必死になりやっていた、現場のためになるこ
となら何でもやるつもりだとも、いの威勢は、素晴らしい人間関係を築いたのだ、
誰もが意見を言い、情報伝達も早く、次々と対応をしていったのだった、
そして亜紀と香は、ポイントに到着して、対応していた、
「ラッキーよ、穴は、小さい、すぐ塞いで香」
「はい、これならスプレーで出来ます、よかったです」
ほっとしたのもつかの間、ロボットが多数出現したのだった、そして銃撃戦と
なる、香も亜紀も必死に機銃を発射したのだった、
「指令センター?応援を要請します、数が多すぎます、無理ですか?」
「木下だ、秋庭CEOのチームがそちらへ向かっている、それは、耐えてくれ」
「了解しました、香、下がるわよ、応援が来るまで待機で」
「了解です、しかしまだまだ出ますね」
「CEO?応答願います、このポイントに集まるとは、予想外では?」
「秋庭だ、何かあるかもな、とにかく周りを撮影しててくれ、もしかしてだ
そこに狙いがあるのかもしれない、木下、一回情報のすべてのリサーチを
してくれ、我々は、この戦いにだけ集中してしまい抜け落ちたことがある
と判断した、ホワイトロード創設時のころから再検証してくれ」
「はい、そうなると、戸部は、元々知っていたことだとも」
「思い出したんだ、ホワイトロードは、無数に分かれる通り道もいくつもある
それは、無数に広がる異次元を塞ぐためにどうしても広げたエリアだった、
繋ぐポイントは、たまに現世界につながることがあるんだよ」
「分かりました、早急に調べてみます」
そして創設時からの資料などを再検証する指令室、そしてホワイトロードの
頭脳集団が緊急会議で集まりいろいろと発言をした、そして見つけたのだった
年に一回だけ現世界と一分間だけ広がる穴があることを、
そして到着した秋庭チームは、そのことを知り、対応することにしたのだった
「ここにいるロボットたちは、爆破処理をする、こちらも時間もない、いいか
全員でそのポイントへ行く、そして現世界に出たのを追うぞ、いいか」
「はい、分かりました、なら香と私は、バイクで待機します」
「頼むぞ、弱点を同じだ、慌てず狙えばいい、いいね、咲田も?」
「はい、分かりました、やれるだけやってみます」
そして現場では、ロボットたちの爆破作業となり開始された、爆破されそして
煙が立ち込む、その中を潜り抜け走り出すライダーたち、時速100kmを超え
猛スピードで現場へと向かう、そしてたどり着き一体のロボットが現世界へ出て
行くのが見えた、そこに亜紀と香が飛び込み追いかけたのだった、
「指令センター、こちら街は、桜橋街、現場は、高速道路のインターチェンジの
近くです、ターゲットは、目視してます」
「了解だ、応援を向かわす、見失わない様に」
「私たちでやります、お任せください」
AIロボットを追いかける亜紀と香、そしてインターチェンジ近くまで到着する
その近くある高さ30mほどのモニュメントがある、それに接近するロボット、
そこで亜紀がバイクで踏みつけるつもりで接近した、その攻防が開始されたのだ
そしてタイヤで踏みつけたのだがひっくり返され転倒する亜紀、バイクごと流され
横へとなり路に流されていった、そこに近づく香は、亜紀のことを起こそうとした
「亜紀さん、大丈夫ですか、どこか痛めましたか」
「私が甘かった、香、追いかけて、見なさい、モニュメントに巻き付いている」
AIロボットは、モニュメントに巻き付き巨大化しようとしていたのだった、
周りある物質を取り込み猛スピードの計算で街を飲み込もうとしていたのだった、
そして亜紀が香に告げたのだった、
「高速へ行きなさい、そこに登ればAIロボットの成長の目が狙えるはず、
いいわね、私も後から行く、あなたがやりなさい、急いで香」
「分かりました、私がやります、成長の目を狙えばいいのですね」
そして高速道路へ急ぐ香、インターに入り高速道路へと昇っていたのだった、
この戦いの終結をするために、香にすべては、託されたのだった、
そして高速道路とへと出た香は、路側帯に止まり、バイクを降り、銃を構えた
「成長の目?成長の目?赤外線を発し赤くなっているところ?」
モニュメントに絡みつく巨大化するAIロボット、周りは、夜明け間近で暗く
ターゲットも小さくなかなか見えない、しかしそこに赤く光る発行体を見つけた
そして香は、狙いを定め銃を構える、そして狙い撃つ、しかし当たらなかった、
「外れた、落ち着け、大丈夫、AIの性能が上がる前に食い止めなければ何もかも
失うのも私自身、純也、助けて、見守ってて、そして勇気をください、純也、」
心に叫び自分を落ち着かせようとする香、しかし自らの心拍も上がり手も震えて
また銃弾を撃つが当たらない、小さすぎるターゲットに困り果てた香、しかしここ
であきらめる訳には、行かない、ふっと息をつきそしてまた構え、そして弾を撃つ
そして命中した、そして巨大化したAIロボットは、モニュメントを割るかの様に
崩れ去っていく、落下する衝撃音と共に崩れていったのだった、そして煙がまき、
辺り一面は、粉くずが散りばっていったのだった、
そして亜紀が香に合流して香のことを後ろから抱きしめたのだった、
「終わったわ、香、よくやった、大丈夫ね」
「はい、私やりました、はあ、やりました、、終わりました」
「落ち着いて、大丈夫、疲れたね、香」
「私?震えてますか?はあ、」
その場に崩れる香、の膝を道路へと付き、疲れ果てた体を隠しきれなかった、
そしてしばしして、現場へと秋庭たちも到着したのだった、
「ご苦労様、香さん、よくやってくれました、助かりました」
「いいえ、私だけの力では、ありません、亜紀さんも転倒したほどだし」
「私は、大丈夫よ、痛みもないわ、上手く転んだみたいだし」
「河合も一応は、検査するように、君たちは、もういい、あとの処理は、こちら
でする、一応の危機は、脱した、ありがとう、感謝する」
二人に頭を下げた秋庭、そして振り向き去ろうとしたところへ香が言葉をかけた
「秋庭さん、ありがとう、私、生きるところができた、どうすればいいか分からず
いました、純也を亡くしてどうしていいか分からないときあなたが助けてくれた
感謝してます、私の心の中のホワイトロードが今ここで見えました」
そして秋庭が振り向き応えたのだった、
「心の中のホワイトロードですか、無限に広がり続ける異次元との境にある道こそ
人一人の人生かもしれませんね、自分にも見えたよ、香さん」
その二人の間に立ちそして亜紀も応えたのだった、
「心の中のホワイトロードは、誰にでもあるわ、そして誰にでも現実もあるだけ
その現実にくじけ立ち上がれない人たちもいることでしょう、思い通りになら
ずに、でもそれでもいいこともある、きっと誰にでもある、」
そして一か月が経ち
私、香は、また日常を取り戻していた、朝が来て娘の留美を起こしまた新たな日を
迎えていた、私たちの定例会ともなったモーニングの会に再び出席ともなった、
亜紀さんの紹介で知り合った人たちとあいさつをし楽しい朝を迎えていたのだった
娘の留美は、また大好物のワッフルを食べながら保育園のお友達が持っていた物が
欲しいとおねだりをしてきた、だから私は、今度の休日に買ってあげると約束した
モーニングの会のリーダーでもある亜紀さんも娘さんの聖子ちゃんを連れちょっと
遅れてやって来た遅刻してごめんと謝る亜紀さんは、聖子ちゃんにいろいろと叱ら
れ周りを笑わせていた、また寝坊したと、これも会の恒例ともなっていた、
そしてお友達になってくれた寺本さんに交際を以前から申し入れられてもいた
私もいい人なので付き合おうと考えている、寺本さんのお子さんたちにも気に入ら
れいろいろと話もしていた、私にも楽しく過ごせる人たちに囲まれていい人生にな
るかもしれないとちょっとは、思いだした、
そしてホワイトロードへと亜紀さんと出勤した、入り口の警備の人にあいさつを
されそして受付の彼女たちにもあいさつをされ今日も仕事へと切り出すことにした
そしていつもの様に再びホワイトロードへと入った、バイクに乗り私は、走り出す
それが私の選んだ仕事となった、
人が働くには、いろいろ事情がある、私の様に死んだ夫の借金のために働く女も
きっといるでしょう、そして亜紀さんの様に女一人でも生きていきたいと思い働く
人もいるでしょう、自分のため、家族のため、社会に認められるため人は、様々で
もある、私は、いつまでホワイトロードで働けるかは、分からない、とりあえず
目的は夫の借金の返済が目的、そして次は、娘の留美の明るい未来のためにも働き
続けたいそしてもう一つは、自分のため、しかしその自分のためがもう一つ見えて
ないのも私自身でもある、それができるだろうか?それが最も難しいのかもしれな
い、その理由が分かるまで私は、ホワイトロードでただ走るだけかもしれない、
「香、指令よ、AIロボット出現、ホワイトロードに穴も開いた、行くわよ」
「了解、亜紀さん、ただちに現場へ向かいます」
私は、また走り出す、このホワイトロードの中で、
ホワイトロード
作、渋谷、孝保
終わり、