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パーティ集め②

日差しが眩しく朝になった。

ウトウトして布団から起き上がるとムニっという感触とともに


「いや」


と小声で言われ焦っていた。

(いやだって昨日さ、氷で壁作ったはずじゃん。それなくなってるしこれって

不可抗力じゃん)

俺の思いとは裏腹にふりぃが焦っていた。

その焦りぶりが氷面のふりぃって誰が名称付けたんだよってくらいあせっていた。

まあつけたのは俺なんだけど・・・。


「顔」

「え?」

「いいから顔こっちへ貸しなさい」


ふりぃにある程度顔を近づけるそして


「バシン」


と大きな音が鳴るり俺のほほは真っ赤に腫れあがった。



※※※



ギルドにて


「ワッワッワワ」


と笑われた。

マスターをはじめとし冒険者に受付の人まで笑われてしまった。

まあ理由を言ってないだけまだましだけどマスターとかは知ってるんじゃないの?

おそらく冒険者と受付の人は俺の腫れた顔みて笑ってるんだろうけどさ。

そして俺とふりぃは朝食を二人で取った。

(気まずい)


「・・・」

「・・・」


気まずい雰囲気が漂いそれを断ち切るかの如く、ほうとゼクが来た。

ありがとう、我が親友

だけどふりぃは何故か「ち」と舌打をしたように見えたんだ。


「アンとふりぃあちっち」

「アンとふりぃあっちち」


幼稚だな・・・

てか俺達まだ10歳なんだ。

ほうとゼクは両親がまだ生きているから何不自由ないのだろうが俺とふりぃの

両親は魔族に親を殺されている。

特にふりぃの場合はふりぃが生まれる前からいないそうだ。

状況が人をここまで変えるんだなとその時俺は思った。


「別に・・・」


ふりぃのその一言であたり一帯が凍り付いたかの如く静まった。

あれ?

ふりぃさんまだ魔法使ってないですよね?

それがふりぃの通常運転で昨日のふりぃは俺からしたらありえなかったんだ。


「・・・」

「・・・」

「と・・・ところでよ、お前らこれ見たか?」


ゼクが静まり返った空気をどうにかしようとある一つの書類を見せる。

何々、えっと

これは!


「「「ギルドのパーティ」」」


の書類で俺・ほう・ゼクははしゃいだ。ちなみにふりぃは通常運転だった。

でもギルドのパーティは原則として5人以上必要で仮にふりぃを入れてもあと

1人足りないのだ。

まあふりぃが入ってくれるかどうかは分からないが・・・。

とそこに二人組の女子が何やら喋っていた。手にはギルドのパーティの書類・・・

これはもしかして、

ねえ二人とも俺らのパーティに入らない?

と俺が声をかけた瞬間


「ちぇ、ゼクの勝かよ」

「有難く頂くわ」


ブロンズコイン2枚ゼクがほうからもらっていた。

これってまさか、賭け事なのかよ。


「ちぇ、だったら説明いらねぇ感じなのかな?」

「はい、私はらてぃでこっちがパルです」


らてぃは、

流れる風のようにさらさらした緑色の髪

小さめの目だがその目はしっかりと相手を見ているような眼だった。

パルは、

水色の髪の毛で首元ぐらいまである感じ

しっかりとした大きな瞳と整った顔立ちで誰からも好かれる容姿をしている。

両方とも俺達と同じ10歳らしい。

昨日の中にほうとゼクにあっていた二人がお願いして四人になってあと一人

どうするかってなったときに真っ先に俺が浮かんだそうだが楽しくしたいらしく

二人にお願いしたんだとか。


「なるほどね、そんじゃ俺もパーティにさ」


参加という前で止められふりぃに連れられ俺は外へと出て行った。



※※※



「ふりぃ、どうした?最近変だぞ?」

「女の子二人・・・二人・・・」

「ちょ・・・ふりぃさん?」

「アンは本当にパーティを組むつもりなの?」


俺は力強く


「もちろん」


と答えた。

ギルドの皆には今までたくさん迷惑をかけたしお世話になって来た。

だから次は自分が返す番だと思た。

だからそう言った。

するとふりぃがじっとこっちを見て


「確かにそうみたいだね、だけどあんなかわいい子二人もいたらアン取られちゃう」


・・・え?

何言ってんのこの子

それじゃまるでふりぃが俺のこと好きみたいな感じじゃん。

確かに昨日のこと考えれば俺もちょっとはそう考えてしまう

少しうぬぼれてる感じもあるけど・・・。


「大丈夫だって、ふりぃあの子たちただただパーティチーム探してる感じだったし、それにまあ釈然としないがほうとゼクのほうがイケメンだしな・・・」

「・・・」

「あ、もしかしてふりぃ俺のこと好きだとか?」


冗談ぽく言ってみる。

すると


「全然、そんなことないしてか冗談とかまじ最低告んならちゃんと告りなさいよね」


・・・

めっちゃ脈ありですよね。

でもこれ以上言ってもふりぃがおかしくなりそうだし


「いいか、ふりぃ俺はパーティに入るこれは決定事項だ」

「・・・」

「今までお世話になってきたギルドに少しでも恩返ししなくちゃなんねえ、だからもしお前が不安なら俺と一緒にギルドパーティにはいってくれないか?」

「!!!」


自分でも無理なことを言ってるのはわかっているつもりだ。

ふりぃの両親はふりぃが生まれる前に魔族によって殺されているのだからでも俺の考えとは違って


「アンが守ってくれるならギルドパーティに入ってもいい」

「・・・」


守るって言っても俺何の属性かいまだに分からなくて足を引っ張るかもしれない

だけど思ったんだ。

ふりぃは俺が守って見せるって。

その思いを胸に俺たちはギルドへと戻ったんだ。




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