パーティ集め①
「それじゃ次、アン君」
「はい」
俺は返事をして、緊張した足取りで前へと進み机へと腰をかけた。
目の前にいる人は、普段はギルドでクエストの受付をしている人
だが今日は人が不足なので通常の図る人達と一緒に
子供たちの魔法の属性を調べている。
「はい、リラックスして目の前の球体に魔力を込めてみてね」
「はい」
リラックスしてといわれても緊張はしてしまう。
前の子達はこれをしたんだと思うと凄いなと素直に関心するところだった。
「あれれ?おかしいわね、ちょっと待っててね」
そういうと計測員は奥へと行って何か他の人と言ってそしてそののち
さっきとは大きさの違うものを出してきた。
ここには珍しい魔属性も図れるものも在るものだと聞いている。
「改めてこれで測ってみましょう」
「はい・・・」
何やら不穏な空気になった。
珍しい魔属性のものが反応しなかったら俺はいったいどうなるのやら。
いいやまだやってもいないことでうじうじ考えていても仕方がない
そう思った俺は目の前の魔法石に手をかざし魔力を込める。
「・・・」
「・・・」
隣隣りからは計測し終わってから自分の属性が知らされて和気あいあい
としている子達がいる一方で俺のところだけはただただ時が流れた。
そして計測員さんがまた奥へと行き何かを話してそして戻て来た。
「トントン」
「???」
肩をたたかれそして
「次の方」
と計測員さんが言った。
ああどうやら俺には魔力こそあれどそれが何の属性だか分からないとの
ことだった。
落ち込むことは簡単だが逆に考えれば魔力を流し込むことはできるのだから
魔力自体はあるんだ。と自分に強がって見せて測定が終わった子達のところへと
行った。
強がっている俺の隣で男の子どうしが会話をしていた。
「おい、ほうお前何属性だったんだよ」
「お前こそ何属性だよゼク」
一方の子は、ほう
外見は燃えるような赤色の髪の毛で鋭い目をしていて子供たちからは
遠ざかられてた
そして、もう一方の子は、ゼク外見は静電気が髪全体を覆い重力に逆らっているかのような黄色の髪
こちらも鋭い目をしていて子供たちからは怖がられていた。
「俺はもちろん炎属性だぜ」
「俺も当然のごとく雷属性だけどな」
ほうはエンの一族でありそのほとんどが炎属性の魔法を使える。
ゼクはライの一族でありそのほとんどが雷属性の魔法を使える。
そしてこの二人は俺の友達であり小さいころから今まで結構遊んだ。
「ほう、ゼクお前らも終わってたのか」
「まあな、今ゼクと話してたところだ、そんでアンは何属性だったんだよ」
「分かんねぇんだと」
「どんまい」
二人から軽く肩をたたかれそう言われた。
(ねえ、やめよ。その空気、なんだかどんどん虚しくなって来るじゃん)
(いつももっとバカやったじゃん)
「・・・」
「・・・」
「・・・」
三人とも何を喋っていいか分からずそして時刻が過ぎ解散した。
ほうもゼクも家族が迎えに来たのだが俺はいないためここのギルドの二階を
特別に使わしてもらっている。
1人になったとたんに涙が込み上げてきた。
泣かないように泣かないようにと自分を奮い立てて布団へと向かうが目の前は
ぼんやりと微塵てくるそして布団にはいったら・・・
「誰だよ、お前」
「・・・?」
僕は慌てて起き上がり布団をどける。
するとそこには女の子が一人いた。
このギルドで面倒を見てもらっている子の1人
ふりぃだ。
ふりぃは誰とでもあまり会話がなく冷たい印象を受ける
「あ、ごめん」
そう言われふりぃに紙を渡された。
えっと何々、ギルドマスターからか。
ふむふむ
スペース確保のため予備のためふりぃと同じ部屋にしたとのことが手紙には
書かれていた。
「マスターは?」
「今、一階」
抗議というかお願いに行かないと。
俺は慌てて一階まで行った。
するとそこにはマスターと今まさに冒険から帰ってきたばかりの人々がいた。
「マスターこれなんです?」
「よお、アンうれしいじゃろ?」
マスターじゃなかったら全力で殴っているところだ。
まあたしかに女の子と同じ部屋なのはうれしいから殴りたいと思たったのはそこ
じゃなくて相手、相手なんだよ(マスター!!)
「どれどれ」
マスターから渡された手紙を冒険者の男の人が取った。
そして大笑いし
「まさか、氷面のふりぃと一緒とはな」
俺が嫌がっているところはまさにその相性とも呼べるにふさわしい彼女の性格と
後人がいる筈なのに何も反応がないとのそこなのだ。
「・・・」
「そういえば、アン
ふりぃは氷属性だ夜襲ったら凍らされるぞ」
誰がふりぃを襲うかよ
外見がいいからってあの冷たそうな目で見られたらそれも一気に冷めるっての
まあ外見はいいけどさ
などと考えているとふりぃが下りてきて俺を二階に連れて行った。
「なんだよ、ふりぃ」
「下、騒がしいさっさと寝る」
「それじゃお前ベット使えよ俺適当に寝るから」
「それいうなら私が適当にどっかに寝るここ元々アンの部屋」
「お前女なんだぞ」
「それが?」
「いいからお前そこに寝ろって俺が適当になるから」
「じゃアンがベット寝るなら私もベットに寝る」
「・・・」
俺もしかして男として見てもらってない?
いやいやちょっと待て俺ももう十歳だ。
えっちなことに興味がないといえば嘘になる、だがだこれはちょっとさすがに
まずいぞ。
だって俺ここしか住む場所ないし
別件で前そんなことあったけどそいつらこのギルドから出されたし・・・。
「・・・」
「・・・」
無言な時が少し過ぎそして
「お前って確か氷属性だったんだろ、魔力検査」
「そうだけど?」
「それじゃここに薄い氷で壁を作れ」
魔力で作ったものは基本的に他の魔術師か干渉しなければずっとそこにある
例であげるなら魔術師が火を起こしたものを普通の人が水で消化しても火
は消えない
これは何故かというと単純に精霊が干渉しているからだ。
精霊はこの世界のどこにでもいて術者の魔力と引き換えに事象を起こす
なので魔法で作った火は通常の水では消えない
これを応用して、氷壁を作りそこに誰も干渉しなければとけない仕組みだ。
これなら安心して寝れる。
「意気地なし」
「は?」
「だからそんなことしないと私と一緒に寝れないの?」
「・・・」
ふりぃさん・・・いつもと違って情熱的ではないですか?
でもそれはそれこれはこれだから
「はい」
ときっぱり言ったら
理不尽にも
「ペシン」
と叩かれふりぃは壁を作ったのち寝た
ちなみにふりぃが寝たのは外の景色が見たいとのことで窓側になった。