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No.52




 No.52




 かつてこの地は何もない平原であった。

 この地に住む動物たちも、自然の循環の輪の中を生きていた。

 しかしいつの頃からか悪しき獣が現れるようになった。

 その悪しき獣が現れてからは地は荒れ、生態系は崩れ、生きるものが困難な大地へと変わっていった。

 幾ばくかの残った動物たちは神に祈り、救いを求めたが、神はなにもしなかった。

 絶望に瀕し、死を待つだけの運命だと諦め掛けた時、悪しき獣と同じように何処からともなく一人の人間が現れた。

 人間は残った動物たちの言葉を聞ける稀有な能力を持っていた。

 人間は動物たちの言葉を聞いた後、自分と力を合わせれば悪しき獣を何とか出来ると言ったみたいだ。

 そしてその人間と力を合わせる動物が十二匹選ばれた。

 その後、人間と選ばれた動物は悪しき獣をどうにかすると行き。

 暫くすると荒れ果てた大地は今のような変わっいって、自分たちの体も今のようなに変化していった。

 大地が変わった後も人間と選ばれた動物は帰ってくることはなかった。

 変わった大地を歩き回り分かったことは、大地は十二の特殊な環境に変わり。

 その場所には十二の扉、十二の石が存在していたそうだ。

 それから残った動物たちは、この扉と石は何か意味の有るものだろうと。それぞれの種族事に別れ。扉と石を守り、管理することを決め。穏やかに暮らしていったそうだ。

 また希に外から別の種族が来ることがあるが、その者たちは長い時間この場所には居られないらしく。大概この地の食べ物や植物などを持って、直ぐに立ち去っていってしまう。

 ーーーと言った感じの事が聞けた。



 「では扉に関しては貴方でも分からないと」

 「があ」


 頷く土竜。

 説明が終わったからか、帯電していた体はいつの間にか収まっていた。

 土竜の説明を聞き考える。


 (十二の動物に扉と石か……)


 四尾猿(ピンクサル)獅子竜(土竜)闘牛鬼(ランボ)

 現在自分がこの地で出会った動物はこの三匹。

 他の動物と会わないのは、それぞれの場所に居るからだろう。

 扉のひとつはここに。石は、多分ピンクサルから貰ったあの石だな。大切なもんじゃないのか?


 「あの扉に関しては近づかない方がよろしいですか?」

 「ぐあ」


 別に構わないそうだ。今まで何も起こらなかったものが、ここに来て何か起こるとは思っていないみたいだ。


 (お願いだからフラグを立てるのは止めて貰いたい)


 「わかりました。自分としては()()と関わる気が有りませんので、今後は近づかないように致します」

 「があ、ぐぁあ」


 「そうか、何か分かったら教えてくれ」そう言われた気がしたので、軽く頷いておいた。


 「のんびりとはさせてくれそうには無いな」


 空を見上げ呟き。

 今日はもう何かをする気が起きなくなったので、土竜に帰りの挨拶をして、家に帰ることにした。


















こんな設定があるんだ、ぐらいで構わないものです。ええ、むしろ気にしなくてもOKな話でした。

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