No.48
評価か頂きありがとうございますm(_ _)m
なにぶん不勉強ゆえに、つたない文とは思いますが。ご指摘等有りましたらいつでも受け付けております。
これからも頑張って書いていきますので、応援のほどよろしくお願いします。
またブックマークをしてくださった方が要るので、嬉しい気持ちを現すため連投したいですが。まだ書き溜まってないので、また今度と言うことで。
No.48
いくつかの稲や麦トウモロコシなどを採って竹林近くまで戻ると。散り散りに逃げていったピンクサル達がそこには居た。
置いていった荷物の周りをぐるぐると回っているところ見ると。自分が荷物を置いて何処かに行ったのが、気になると言ったところだろうか。
いつ来たのかは知らないが、自分が穀倉地帯を散策し始めたときからあそこに居たとすれば、随分と待っていたことであろう。
また怒られるかもしれないと言うのに、律儀なサル達だ。
そんなピンクサル達に声をかける。最初はビックっとしていたが。自分が怒っていないことが分かると、こちらに近寄ってきた。
「ウキキ?」
「ああ、もう怒っていないから安心しろ。それより随分と待っただろう。良い物を採ってきたから家に帰って、それを食べよう」
ほっと安心したピンクサル達は、自分が言った良い物が気になるようで、しきりに聞いてきたが。いつものごとく「食べてからのお楽しみだ」と言って、置いていった荷物と穀倉地帯から持ってきた物を大八車に乗せた。
「さあ、家に帰ろう。ただし大八車には乗るなよ、大事な食べ物が乗っているんだからな」
「「「「ウキッ!」」」」
さっき怒ったことが聞いているのか、普段以上に素直な感じがする。
いや、そうじゃなかった。ピンクサル達の目線が大八車の穀物類に釘付けになっている。
ピンクサル達は普段果物しか食べない分。自分がこうして他の食べ物を食べさせると、旨いものにありつけると思っているようだ。まあ時には口に合わないのもあるんだが。
「ふぅ、帰ってこれたな。じゃあお前たち水場で鍋に水を入れてくれ、それと火の準備だ」
「「「「ウィキィー」」」」
号令をかけると川原へと向かうピンクサル達。
自分も大八車を家の横に置き。荷物を家の中にしまう。それからトウモロコシが入ったバックを手に川原へと向かった。
現在の川原は来た当初と違い、大きな岩や細かな石等は無くなり。整地された場所となっていた。
元々あった石や岩を【石材加工】を使いブロック状に切り分け。【接合加工】を使い、川原へと敷き詰めていった。
自分達が使う場所だけとは言え。ここまできれいに、使いやすくするのにも苦労が絶えなかった。
その辺の話は暇がある時にでも語ろう、するかどうかは分からないけど。
とりあえず今は持ってきたトウモロコシを茹でて食べたいところだ。本当は醤油があれば焼いて、焼きもろこしといきたいのだが、今は贅沢は言えない。
「「「「ウキィー!」」」」
ピンクサル達が「準備完了」と、言った感じに声をかけてきた。
数分しか経っていないんだが、随分と手際が良くなっている。もう自分がやるよりピンクサル達に任せた方が早いかもしれない。
「よしそれじゃあ、こいつを薄皮一枚残して鍋に入れよう」
「「「「ウキィー!」」」」
バックを掲げて。それからトウモロコシを一本取りだしどうやるかを見せる。
皮は全部剥かず一枚分残す。これはトウモロコシの甘味を閉じ込めるためらしい。髭は捨てずに取っておく。こちらは利尿作用があるとか。トウモロコシの髭は漢方にもあるとか聞いたことがある。
理解したピンクサル達は、それぞれにトウモロコシを手に取り同じようにやっていく。
バックには三十本ほど入れてきたが、あっと言う間に剥き終わり。水の入った鍋にトウモロコシを入れて煮る。
茹できるまでにまだ時間があるので一旦家に戻り、稲や麦を乾燥させるために日の当たる場所に置いておく。
そろそろ頃合いかと戻ると、鍋から水が吹き出ていたので慌てて火から離す。
「あっちちち! 少しだと思って離れなきゃよかった……」
「「「「……ウキ」」」」
ピンクサル達から「大丈夫なんだろうな」と言った感じの声が聞こえるが。茹でただけだ焼いていればまた別だが、それほど問題はないだろう。
茹でたトウモロコシの荒熱を取り、頃合いとなったところで。
「それでは実食といこうか」
「「「「ウキィー!」」」」




