No.39
|ω・)ノ少し書き貯まったから連投します。
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No.39
【地図記録】を使い赤い光点が指し示すところに、偶然足が向いてしまった。
そして光点の近くまで来たときに、茂みに隠れながら光点の存在は何なのかを確認した。
「……魚人?」
自分と同じかそれより小さいくらいの、魚の頭に人の姿をした、半魚人とか呼ばれる存在だった。
そいつは何かを探しているのか、立ち止まってはキョロキョロと辺りを見回してはの繰り返しをしていた。
「ピンクサル達を探しているのか?」
探している視線があちこちなので分かりづらいが、特定の場所に有るものを探している素振りではない。移動出きる物を探している様な雰囲気だ。
「どう考えてもあれは敵、モンスターと考えて良いよな。光点の色も赤いし」
【地図記録】には使用説明文がないので自分で読み解くしかない。
例えばピンクサル達を示す光点の場合は青い光点となり。果物や野草の場合は黄色となっていた。なので赤い色をした光点は今まで見たことがなく。何となく赤は危険な色、と言う判断の元。あの魚人を敵性認識にした。
「こっちはLv1。あっちはどう考えても序盤で出てきて良い相手じゃない気がする」
武装はしているが戦闘なんてしたことがない。当たり前だかな。
喧嘩すら小学校低学年を最後にしたことがないくらいだ。
近・中・遠距離の武器は持ってはいるが、持っているだけだ。練習らしい練習も殆どしていない。
「威嚇をして、相手が逃げてくれることを願ってみるか」
そうと決まればゆっくりと音を立てずに茂みを掻き分けて進み。ポジショニングとる。
使うのは竹で作った短弓と弓矢。はっきり言って射る事は出来ても使いこなすと言う意味では出来ない。
まず自分が弓など使ったことがないことと、矢羽がないから真っ直ぐに飛ばない。
「すーはーすーはー……すぅ」
深呼吸をして息を止める。矢がなるべくブレ無いよう腕を固定して、狙いを定める。
相手が立ち止まり何かを探す素振りではなく、別のものを気にして止まった感じがした。
(……気づかれたか)
だがやることは変わらない。相手に狙いを定め。
(射る!)
矢は予想通り真っ直ぐに飛ぶことはなく。相手の斜め横を通りすぎてあった。
舌打ちしたい気分であったが。仕方がない。急いで次の矢の準備と動いた時。
「何者ぞ! 名を名乗られい!!」
魚人が如何にも時代かかった口調で喋ったのだ。
驚きはした。だかそれ以上に相手が完全にこちらを認識したので、出ていかなければ何をするか分からないと考えた。
警戒を解かず矢を構え、ゆっくりと茂みから出ていき。
「くそッファンシーな獣の次は、喋る深きもの共だと。どうなってるだ、この世界は!」
こちらも言葉が喋れると言う意味合いも兼ねて、悪態ではあるが言葉を発した。




