No.32
本日7連チャン投稿。4/7
No.32
ぐぅ~。
竹を伐採していると腹が鳴った。
もうそんな時間かと、中腰で伐っていた姿勢から背筋を伸ばし。自分が伐った後を振り返ると、かなり進んでいたことが分かった。
ピンクサル達は、自分が伐った竹の余分な枝を切ったり。持ち運びやすいように、幾つかに切り分けていたりしていた。
「よーしお前ら、一旦昼休憩。飯にすっぞ!」
「「「「ウキィキー♪」」」」
待ってましたとばかりに喜ぶピンクサル達。
昼飯と言ってもここは川原ではないから火は焚かない。だから果物オンリーになるんだけど。それでもピンクサル達とっては嬉しいみたいだ。
なるべく早くここの竹を整地して、向こう側と行き来が楽になれば、米や麦の携帯食が作れるようになるな。
「頑張ろう。米は早く食いたいからな」
「ウキキ♪」「キキィ♪」「ウィキィ~♪」
ピンクサル達が楽しげに会話をしているのを見ながら、竹はこれだけ採れば十分か、と考え。あとはどうするかと考えていた。
竹は大八車で持ってくとして。行きがあれだったから帰りが億劫だけど、しゃないな。竹便利だし。
あっ! そういやあ、薬用の野草が切れそうだったな。森で採取するか。ピンクサル達はどうするか…………集めるの大変だから手伝って貰おう。
「食休みして、しばらくしてから家に帰るぞ。それから野草集めも手伝ってくれ」
「「「「ウキ……」」」」
「いや手伝ってくれよ!」
ピンクサル達から「ええ……これだけじゃねえのかよ」と言った声がきた。
竹でも十分なんだが、野草集めは野草集めでしんどいからな。
「じゃあ、撤収~」
「「「「ウィキィ~」」」」
帰りもそれなりに苦労しながら、なんとか大きな木まで辿り着くことが出来た。
伐採した竹を一つの場所に置き、野草を採るための準備をしてから森の中を歩く。
「さて、特技【地図記録】」
【地図記録】を使い、薬として使えそうな野草を探す。
ピンクサル達にも野草を探して貰うわけだが、目的の物だけでなく色々あったら持ってきて貰うようにしている。
ただまあ、本当に色々なので。その辺後で仕訳しなくちゃいけないのが一苦労だ。
「ええっと、この間見つけた。『回復草』から行ってみるか。回復草……ベタな名前だよな」
【地図記録】を操作し、『回復草』の分布しているところを表示させる。
一度記録させておけばこう言った物探しなどの時は便利だ。
地図上に光の点滅が幾つか現れる。それを頼りに歩いていくと、目当ての物のそばまで来た。。
「ええっと、この辺か。あーと、あっ! あったあった」
この機能はピンポイント表示じゃなから、近くまで行ってあとは目視で確認しなくちゃいけない。この辺はちょっと不便だ。
青い鈴蘭のような花を見つけ、それを根ごと丁寧に取り。土を払いバックの中に入れる。
取りすぎないように他の『回復草』は残しておく。
「次の場所に行ってみるか」
こうして幾つかの場所を回ると、バックの中身は半分くらいには溜まっている。
「ウィキキ」
「ん? おおっそっちは終わったのか?」
集めているところで、ピンクサル達が自分のところに集まってきたので。終わったのかと聞くと、頷いたので。自分もこれぐらいで良いかと思い、終わりにして仕分けすることにした。
【地図記録】
自身が行って確認した場所を地図として記録することが出来る。それ以外にも様々な使い方が存在する。
【操獣術】Lv:1
獣を操るための知識と技術の術を持つ。
【採取師】Lv:1
鉱物、植物などの選び取る知識と技術を持った者。




