No.21
文章は兎も角、自分でこんなに書けるとは(@ ̄□ ̄@;)!! 5/6
No.21
「さてそろそろ上がるか」
風呂から上がり拭くものはないのでそのままだ。
腰簑着け、帰ろうとした時に。
「おっとこいつも一緒に持ってきてたの忘れてた」
それは箱のような形をしたものだった。
こいつは筌と呼ばれるもので、竹で筒状にしたりして魚を採るための物。ひとつの入り口しかなく。一度入れば返しが仕掛けてあり、出ることが出来なくなる。
こいつを川に沈め一晩ほっとけば、魚か何かが入っていることがある。
「何処に沈めとくか。あの辺で良いか」
川の流れが少し緩やかなところに筌を沈めていく。
竹で出来ているため軽く浮いてしまうから、蔓草と石を使い重石の代わりする。
「設置完了」
今度こそやり残しはないなと、確認してから寝床のところに戻る。
「今日も一日、おっつかれさんしたー!」
自分で自分を労う。
「それでは今日のメインイベント紙、確認。イッて、みようかぁあ!!」
大分テンションがおかしいのは勘弁してもらいたい。人には時に勢いと言うのが必要なのだ。
昼過ぎぐらいに竹から服を作る事を考え付き。繊維素材を作るには紙から繊維加工の習得技が取れるか試していたのだ。
「まだ乾ききってないな。確認だし、これが紙になれば」
万物の瞳を使い確認に入る。
【木で作ったよく分からないもの】:木を磨り潰し煮立て作ったもの。
何を作りたかったかはわかるけど。作りたかった物にはならなかったよ。でも今回は干渉できたらかオマケだよ。それとタケノコ忘れてるよ。
「…………駄目だったか」
望んだものには出来なかった。
よく分からないもの……うんいいんだ。挫けるもんか、クスン。
タケノコに関してはすっかり忘れてた。別に今日明日採らなきゃいけないって訳じゃないからなぁ。
それにしても干渉に、オマケ? 何の事だ?
紙もどきはそのまま捨てずに置いておいた。失敗作は何故失敗したのかを考えるのに良い材料になりそうだからだ。
「あーでは恒例のステータス確認を」
紙が失敗してテンションがだだ下がりになった。
もう完全にやる気無し、ベットに横になり寝始めようとさえしている。
そして呼び出したステータス画面を見て飛び起きた。
「これがオマケか! はははは、よっしゃー! あんがとうよ、何処の誰だか分かんねえけど!」
ステータスに記載されていたものに驚き。天に向かい感謝の意を声にする。
【繊維加工】Lv:1
動植物を繊維状に加工する技能。
【織物加工】Lv:1
繊維状にしたものを加工する技能。
思っても見なかったものまで習得していた。だがこれで。
「服が作れるぞ、ヒャッハァー!」




