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No.18

いつまでこの波乗れていられる? 2/6



 No.18




 「そろそろ服が欲しいんだが、どうしたら良いだろうか?」


 少しずつ物は充実しているが、いまだに腰簑(パンツ)一つでの生活している。

 まあ裸族な方達もいらっしゃるので、文句を言って良いのか分からないが。服を日常的に着ていた人間としては服が欲しいところだ。そうしないと裸で要ることに慣れ、新たな性癖に目覚めてしまうかもしれない……そんなことはないと思いたい。


 「服、服を作るには繊維?」


 思い付くものだと蚕の糸やコットン花等だが。どちらにしてもあったからと言って、それを加工する技術が無いので無理な話だ。


 「でも習得技で覚えられないか、どうにかして」


 うんうん唸りなら頭を捻り、考え、思考していくが、結局良い案は浮かばない。手慰みに竹をいじっていて。


 「もういっそのこと竹で服作るか………………ああぁああ!? あった! 竹繊維ってのがある!!」


 昔ニュースか何かで竹で服を作る、竹布と呼ばれる話を見た気がする。

 でもあれって特殊加工してたような? いやでもいけるか? 習得技で繊維加工をとれれば、いけるだろうけど。問題はそこまでの道のりか。

 よしやるだけやってみよう。


 「しかし竹すげな。加工品だけじゃなく。竹炭、竹酢液、竹布とまだまだ色々できそうだな。竹万能説?」


 思い立ったが吉日。即座に実行してみた。

 紙を作るために先ず木を【木材加工】で細かく粉状まで持っていき、チップ化させる。


 「さてここからが問題だ。紙なら昔作ったことがあるけど、もううろ覚えだしな」


 やるだけやって出来なきゃそん時だ。

 セルロースに持っていくには確かアルカリが必要だった筈。


 「アルカリって灰で良いんだけ? 昔過ぎてわからん」


 石で作った鍋に取り合えず入れてみて煮てみる。

 ぐつぐつ煮たって要るのを見て掻き回してみるとドロッとしたものに変わっていた。


 「こんな感じだったか?」


 記憶の中のモノと微妙に違うようなと、頭を捻りながら事を進めていく。

 ある程度まで煮たって来たところで火から離し。浅い木箱を作ったので、その中に流し込み。薄く伸ばし後は冷えて乾くのを待つ。紙を作った時と大分手順は違う気がするが、今回は繊維加工の習得。紙を本気で作るわけではないので今回はこれで良い。


 「これで上手く取れれば良いな」


 成功と習得技が取れますようにと祈りながら出来映えを待つのだった。













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