No.13
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No.13
テントの幕として使用したのは大きめの葉だった。
木の皮を大量に採取するのは大変なので、余裕がある時にしたい。
大きな葉一枚で骨組みを全部覆うのは難しいので、蔓草で葉同士を連結させ使用した。
グリーンカーテンのようになってしまったが、まあいいや。
「立派かどうかは分からないが家みたいに見えるな。あと早急にやりたいのは、寝床だな。昨日地面に横たわっていたら、もう寒いの寒くないのて」
一応洞の周りを木で覆ったから夜風は来なかったが。地面に体の熱を取られ、寒い思いをした。
寝床に敷くのは何が良いのだろうか。直ぐ思い付くのが獣の皮だが。準備もなく、策もなく、度胸もない状態で獣相手はちょっと。いやいずれは相手にしないといけないだろうけどね。とにかく今はパスと言うことで。となると何が良いかな。
何も思い付かなかったので、周囲探査も兼ねて何かないか探しに行くことにした。
持って行く物の中に余った竹で竹槍を作ったので、手作りの石斧の代わりに持って行くことにした。
「ふふふ、これぞ古来よりある百姓の武器なり。せいやあ!」
二~三メートルほどある竹槍を突いたり回したりして取り回し確認した。
「槍なんか扱った事何て無いからこんなもんで良いのかな?」
何かの際に壊れるかもしれないので、これももう一本予備で持って行くことにした。こちらは先程よりも短いものだ。一メートル有るか無いかの長さだ。
「『竹の二槍使い』と呼んでくれ。うん無いな、イタすぎる」
お遊びはここまでにして、暗くなる前になんとか探したいものである。
そこで行くのは竹林の先。あの辺一帯から微妙に植物の生態が変わっていた気がした。もしかしたらこちらにはない物があるかもしれないと、期待しながら竹林へと向かった。
「しかし竹林も人の手が入って無いと歩きにくい!」
密集している竹を避け突き進むこと数十分。
竹林を抜けた先はやはり植物の生態が変わっていた。
そこには見渡す限り金の穂を実らせた。
「稲穂だ! いや麦か? おおっ! とにかくすげぇえ!!」
近寄っててみればひとつは間違いなく稲穂だったし。他にも実が生っているものがあったのでそちらを見に行くと。こちらは麦のようだった。
麦の方は実物ではみたこと無いが、生っているところは映像や本などで見たことがあるので、これも間違いないだろ。
「本物だよな? 何で一緒くたに……いやもうそう言う世界だと思お」
本物だと思うが念のため万物の瞳があることを思い出したので使用した。
【稲穂の実】:お米のもとだよ。銀ジャリでお願いします。
【麦の実】:パンのもとだよ。白くてふわふわなパンを所望します。
「知らんがな! あとやっぱり誰か見てるな!」
鑑定内容に突っ込み、誰とも知れない奴の要望など聞く気もなかった。と言うか今の状況で白パンなど作れるか! 無茶ぶりにもほどがあるわ!




