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小さな四季

作者: 音澤 煙管
掲載日:2018/10/29

幼い時の一年間…



陽を浴び影が短くなる時…



そろそろ上着も要らなくなると

空飛ぶ者は帰郷して

土這う者は動き出す



土の色が替わる時

小さな命が芽生えてくる

地中の氷が溶け出すと

白い息も少なくなる



春の色は華やかで

慌てん坊が自慢する

未だ冷たい風を温めて

色は揺れ出し風見れる

優しい風に撫でられて

一年振りだねご苦労さんと

褒められ喜び濃さが益す



風も受け継ぎ緑が増えて

広く四角い水を張る

そこにも規則正しい緑の毛

育むまでの数ヶ月

ジッと我慢しぼっ立てる



夏の陽が眼に刺さる

朝も昼も夕方も

色にはならない眩しさで

何か言って伝えたくて

そこには確かに僕が居た

今とは違う僕が居た



暑いお休みあっと言う間に

また何時もの集団行動

皆んな眩しい色を浴び

身体か真っ黒白目が目立つ

元気に会えた新学期



暑さの思い出自慢話

話し続けて影伸びる

風の当番冷えた頃

土も水も冷やされる

頭上の様子も変わってく

緑や橙赤や黄に



しまってあった上着出す

黄色が道に転がると

秋の風が見える時

明るい一日短くなって

早く帰れとカラス鳴く



冬は厚着で動き難い

白い息が目立ち出す

周りの色は寂しくなって

外に居ると風邪引くと

冷たい風が指刺さる



冷たい手と手で温めあった

あの子はここにもう居ない

毎年ミソカに思い出す

真っ赤なほっぺで暗くなり

いつの間にか星が見え

よく母さんに怒られた



今日は早く帰ろうと

手を引っ張ってじゃあねまた!

一人寂しく寄り道し

あの子の冷たい手思い出す




夕日を背に浴び帰り道

前より影が長くなる…



未だ眼に映る、色と風と影。

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