紫葵の友達。
暇になった時に考えたものです。よって、文章がおかしいかと思われます。指摘していただいたら、直ぐに訂正いたします。
誤字・脱字があった場合は、指摘していただけると助かります。
由希波が転校してから半月ほどが経った。紫葵は最近、元気が無くなっている。理由ははっきりしている。たった一人の親友であった由希波が居なくなってしまったからだ。
「由希波…今、元気にしてるかな…。」
鮮やかな夏空を見上げて、ぽつりと呟く。…寂しそうだね…。
「ちぃ。どうしたの?」
「あ…。架璃菜…。」
私が呼びかけると、紫葵はこちらに振り向いた。その拍子に肩口から零れ落ちた髪は、艶やかな金色。透き通った灰緑の瞳が、私の姿を映している。
「なんか寂しそうに見えたから…。つい、ね。」
私がそう言うと、紫葵ははっと目を瞠った。
「そ、そんなに判り易かったの…?」
自覚無しだったの!?…まぁ、それが紫葵なんだけど。
「ん。すっごく。最近、見るからに元気ないよ?」
紫葵は、心底ビックリしたように叫んだ。
「そんなに判り易いの!?わたしって!」
おっとりとした瞳は大きく見開かれ、風に揺れる金色の髪は儚く、綺麗な印象に拍車をかけていた。
「うん。めっちゃ判り易いよ?」
ワザと疑問形で言うと、紫葵は顔の前で両手を勢いよく左右に振った。
「な、なわけないでしょ!?」
あわあわと言い訳をする紫葵に、思わず苦笑してしまう。
「事実だよ、ちぃ。考えてる事が、顔に出やすいんだもん。」
「そうなの!?」
「うん。あれ?無自覚だったの?」
絶対そうでしょ。紫葵、自分では判ってないみたいだけど、天然だから。紫葵は純粋で、まっすぐで、真面目。ぱっと見儚そうに見えるけど、実はとっても強くて。気を許したら、なんでも話してくれて。でも…
「無自覚天然なちぃには、一生かけても分かんないと思うよ。」
…私たちだって、寂しいんだから。
短いです。ごめんなさい。紫葵の友達ということで、
夕稀 架璃菜ちゃんです。
これからもよろしくお願いいたします。