突然の引っ越し。
主人公の下の名前。読み難いと思うので、先に載せます。
紫葵です。
誤字・脱字があった場合は、指摘していただけると助かります。
<回想終了後>
「…どこに、引っ越したの?ねぇ。教えてよ…。」
雨の日。いつも通りの場所で、いつも通りの時間に、待ち合わせをした。でも、由希波は来なかった。
…そして、その日のショートホームルームで、予想外の言葉を突きつけられた。
「みんなにお知らせがある。」
先生がそう言った刹那、今日来なかった由希波のことが思い浮かんだ。…なぜ?
「野上は転校した。」
その言葉を聞いて、紫葵は固まってしまった。…転校?聞き間違い…だよね?
キーンコーンカーンコーン…キーンコーンカーンコーン…。チャイムが鳴り響く。ショートホームルーム終了の合図だ。その音を聞いてでさえ、紫葵は茫然として座っていた。
「美海さん。…残念だったわね…。」
「先生…。はい…とても残念です。悲しいです…。」
悲しい。残念なんて言葉で間に合うとは思えない。…そう、まるで…己の半身が無くなったかのような感覚だった。あぁ、あれは、比喩でもなんでもなかったんだ。初めて、その事がよく判った。
主人公の名前がやっと出せました!フルネームは、
美海 紫葵と言います!
楽しんでいただけたら、こちらとしても嬉しいです!