表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

月夜譚 【No.301~】

読書は窓辺で 【月夜譚No.399】

作者: 夏月七葉
掲載日:2026/04/26

 窓辺で読書をするのが好きだ。自然の光の中で文字を追い、時折外の風景を眺めて物語の情景に思いを馳せる。

 暖かな季節には、窓を開いて風を感じるのも一興だ。時たま強い風に煽られてページが捲れてしまうこともあるが、頬を撫でる風は心地が良い。

 春の陽射しについうとうとと舟を漕いでいた彼女だったが、小鳥の鳴き声が耳に入ってはっと目を開ける。何処まで読んだのだったかと膝の上に広げたページに目を落として、ふふっと笑みが零れた。

 物語を刻む文字の上に、一片のピンクの花弁が載っている。それがなんだか微笑ましく思えたが、ふと桜はもう散ってしまったのではないかと思い至って、窓の外に目を向けた。

 しかしながら、そもそもこの窓から見える位置に桜の木は存在せず、どれほど探したところで見つかるはずもない。

 何処かでまだ咲いている木があるのか、それともぼんやり見ていた夢から飛び出てきたのか。

 彼女が花弁を摘まんで撫でたページには、満開の桜の描写が咲いていた。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ