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006話
※注意事項
本作はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。
霧の海。潜水艦が静かに潜航する。狭い艦内、呼吸だけが響く。潜望鏡の先に敵の船影。沈黙の中、心拍だけが大きくなる。魚雷を発射。魚雷がプロペラで水中を泳ぐ。敵船の船尾に命中。潜水艦が離脱する。次の獲物を狩るために。
夜の高射砲塔。空襲警報が鳴り響く。高射砲が数多の敵爆撃機が飛ぶ夜空を睨む。撃て!と将校が命令すると、砲身から火が出る。砲弾が空に軌跡を描く。ダン、ダンと発砲音が鳴る。兵士は砲弾を抱え、装填の機会を待つ。街を守るために。
塹壕の泥に足が沈む。バッババンと此方に機関銃を撃つ音。赤い津波が前線に押し寄せる。ある兵士は恐怖で戦意を喪失して、死んだ魚の目で塹壕の底を眺める。兵士の叫びは泥に埋もれる。誰も動けない、誰も笑えない。絶望が塹壕を覆う。
ここはこうした方がいいなどのアドバイス、誤字脱字があればぜひ感想欄に。




