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短文集  作者: 佐伯加賀夫
2/13

002話

※注意事項


本作はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。



煙が上がるミッドウェーの海に一機の戦闘機が着水する。炎上する航空母艦を前に。水上機ではなく、艦上機。被弾は無し。徐々に、暗い暗い海に飲まれていく。かつては、空を飛ぶ武士。今は、力尽きた一人の武士。静寂。波の音だけが、微かに届く。海に沈む機体の機首が、まるで深く頭を垂れるように前のめりに傾く。



火を放つ戦闘機が急降下。エンジンから絶え間なく火が出る。下は大地。パイロットは気絶。否、既に戦死。主人を失った馬は、一直線に走る。生まれ故郷、大地へと。ゴオオォーッと鳴きながら。



林の中を一両の戦車が前に進む。空は暗く、雨が降る。ポツ、ポツと雨が車体に当たる。それでも、戦車は進む。雪が降る。それでも、地面に積もった雪を踏んで進む。敵の徹甲弾が当たる。それでも、戦車は応戦して進む。命の源…燃料が尽きるまで。



ここはこうした方がいいなどのアドバイス、誤字脱字があればぜひ感想欄に。


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