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012話
※注意事項
本作はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。
炎が甲板をなめる。爆発の光で水兵の影が伸びる。弾が空気を切る音が耳を打つ。艦橋では通信兵が沈着に無線を打つ。その目に、仲間の命が通り過ぎる。燃え盛る鉄の上、時間だけが止まったように流れる。海はただ、全てを映す鏡のように、静かに彼らの祈りを飲み込む。
廃墟の街。瓦礫の山、壊れた家々。兵士たちは立ち尽くす。榴弾の穴に足を取られ、声は消える。かつて笑った子供たちは、今は少年兵となり、壁に貼りつくように眠る。戦いは終わらず、静寂も、わずかの間だけ。
荒波の上、艦隊は行進する。雷鳴と砲声、火の粉が水面を染める。戦艦は沈み、巡洋艦は裂け、駆逐艦は横たわる。指揮官は叫ぶが、声は届かず。煙が目を塞ぎ、潮が口を濡らす。水に沈む鉄の巨人たち、夢も希望も、ただ波間に漂う。
ここはこうした方がいいなどのアドバイス、誤字脱字があればぜひ感想欄に。




