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短文集  作者: 佐伯加賀夫
11/13

011話

※注意事項


本作はフィクションです。登場する人物・団体・名称等は架空であり、実在の人物・団体とは一切関係ありません。



壊れた橋の上。銃声の余韻が空気を震わせる。兵士が倒れ、川に赤が滲む。後ろから突撃する声。橋は揺れる。木片が砕ける。誰も、橋を渡りきれない。風だけが残り、戦争の匂いを運びながら、静かに橋を揺らし続けた。



夕陽に染まる海。駆逐艦が波を切って進む。煙突から上がる煙が橙色に光る。艦橋では水兵が目を細める。敵はもういない。けれど、海の静けさが怖いほど深く、未来を語らない。海は静かに、沈黙の重さを抱える。



朝靄が谷間を覆う。一個小隊が湿った土の上を進む。ライフルの先に露が光る。銃声は遠く、風がそれを消す。兵士の息が白く上がる。前線の沈黙が、恐怖より重い。谷を渡るたび、胸の奥に沈む静寂が、ひそやかに意志を試す。



ここはこうした方がいいなどのアドバイス、誤字脱字があればぜひ感想欄に。

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