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短文集  作者: 佐伯加賀夫
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001話



ピンク色の夕焼けが、雲を染める。弾幕が一つまた一つと、空を黒くする。双発機が4機。ブーンと双発機が空を飛ぶ、魚雷を抱えて。水面ギリギリ、魚雷が海に落とされる。ポチャと水しぶきが上がる。向かうは敵航空母艦。



雲の上に複葉機が一機。ただ、一機。青く、広い空の中を飛ぶ。日光が複葉機に当たり、機体との絶妙な美しさをつくる。ブーンとプリペラの回る音が、空に響き渡る。小さな存在が全体を変化させる、この風景を。



ガタガタガタガタ…とキャタピラの音が、世界の終末を語る市街地に響き渡る。バリケードを踏み潰せば、人も踏み潰す。国際法なんぞ存在しない世界。そこら辺、何かしらの残骸。当たり前と言われた平和という世界では、あり得ない風景。人々の犠牲の上に築かれている平和という世界では、あり得ない風景。



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