表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

8/8

エピローグ「始まりと終わりはいつも一緒だよ」

エピローグです!!!

私──天倉ルナは、人間になった。

 力を取り戻せはしなかったけれど、メグルからもらった『たましい』が、私を人間にしてくれたみたい。

 私は、人間の頃の記憶を取り戻した。

 良い記憶……とは言えなかった。辛くて、口になんてできない。とても酷いものだった。

 だけれど、メグルと過ごした数日の記憶が、私を守ってくれた。


 人間になったはいいが、帰る家がなかったので、記憶喪失ということで保護され、施設に入ることになった。

 幸い、つらい記憶は沢山あったから、何かと過敏に反応してみた。

 すると警察や医者、精神科医などは。ひどい仕打ちをされたことで、自ら記憶を消したのだろう……と判断してくれた。

 過去の記憶に感謝だ。

 本で読んだのだが、過去は巡るらしい。

 自分の行いは巡り巡って自分に返ってくるのだとか。


 そんなこんなで十年後──


「──(ルナ)ちゃーん、あそぼ~」

「あ、ずるーい! おれとあそぶよね? 月ねーちゃん」

 両の手を、私より力の弱い子供たちが引っ張る。

「はいはい、みんな仲良くね。外で一緒にあそぼっか」

 わーい。と喜んで外へ走る子供たち。

 後を追おうとして、一人だけ隅っこで丸まっていることに気が付く。

「あきなちゃん、どうしたの? 私たちと一緒に遊ばない?」

 小さくしゃがむ彼女に優しく声をかけて誘う。

 彼女は何かと不思議な能力を持っていて、周りから仲間外れにされることが多かった。

 仲良くしてくれる子ももちろんいるが、その子たちはもう全員外に行ってしまっている。

「……院長先生。もうすぐお仕事入るから、遊べないよ」

 お仕事……? だれか新しい子でも入ってくるのだろうか?

 ちなみに院長先生とは私のことだ。

 十年経って、私は前任の先生からこの施設──孤児院を引き継いだのだ。

 そんな時、院のチャイムが鳴った。

「はーい! 今出ますよ~」

 外に向かって声を張り、あきなちゃんの方を見る。

「あれ?」

 あきなちゃんはそこにおらず、辺りを見ると外へと向かって走っていた。

 ……あの子、こんなに足速かったっけな?

 首を傾げていると、再びチャイムが鳴る。

 意識を切り替え、急いで玄関へ向かった。

「いま開けますよ~」

 ギィと音をたてながらドアをゆっくり開けると、そこには小さな男の子がいた。

「どこの子……え」

 私は、自分の目を疑った。

 なぜなら、目の前にいたのは……どう見ても()だったから──

「両親が死んだから、ここに来た」

 いや、そんなわけない……

 恐る恐る、私は名前を聞いた。

「俺? 俺は──」


ここまで読んでいただきありがとうございました!!

本作品、いかがでしたでしょうか?


本作品への感想・評価、心待ちにしています。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ