希望のスキルアップ
私はこれまで、家族のつてを頼りに職を得てきました。マッサージ師としての道を歩む中で、周囲の優しさに心から感謝しています。視覚障害を抱えながらも、上司や同僚の理解と配慮に支えられています。
しかし、入社して1年が過ぎると、スキルアップを求められるようになりました。具体的に何を学ぶべきか分からず、デイサービスや整形外科の現場で行動に移せずに悩んでいました。その結果、仕事をやめざるを得ない状況にもなったのです。
そんな中、全盲の同僚が研修先に誘ってくれました。それはマッサージのコンテストで、自分の不足を把握する良い機会となりました。AIを活用して専門知識を学び、研修レポートを作成することで少しずつ自信を取り戻しました。
とはいえ、上司からはスキルアップと認めてもらえず、求められている内容について尋ねても具体的な答えは得られませんでした。そのため、自分の価値を否定されているように感じました。
そんな時、A上司との出会いが私を救ってくれました。彼は私の悩みを聞き、「今後は僕が指導します」と言ってくれたのです。その言葉に大きく勇気づけられました。
A上司の支えで、スキルアップは仲間と共に成長する喜びだと気づきました。彼は、私を認めてくれる人が必ずいることと、ありのままの自分を受け入れてくれる人がいることを教えてくれました。
これからは、自分の利点を認めてくれる方の意見を大切にしながら、前向きに学び続けていきます。スキルアップは自分の可能性を広げるための新たな一歩です。A上司との出会いを通じて、その一歩を踏み出す勇気を得ました。