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02-08:呼べ、さもなくば……

今日の話は主人公が空気(当社比)

日葵と一絆メイン。


 ───真宵が冷蔵庫の隠し蓋を破壊して缶ビールを三つ強奪して、飲んで酔って寝かされた日の深夜。

 さり気なく真宵と一眠りした日葵は、二時間ほどの睡眠で目を覚まし、ふとあたらしく来た同居人に貸す予定だった布団を敷いていないことに気付いた。故に寝起きのボーッとした頭のまま、階段を下りる。

 あとお風呂にも入ってないし歯磨きもしていない。

 やらずに放置しているモノが多い。


 同じく、寝る準備を一切せずに寝た真宵は、階下に行った日葵の代わりにと用意された時成からの誕生日プレゼントである抱き枕にしがみつき今も爆睡中だ。そして日葵は、巧みな力技と柔軟な身体を活かして真宵の無意識抱き枕拘束から抜け出して今ここにいる。


 やる事やったら真宵ちゃん起こそう。でも多分起きないから、寝惚けている真宵ちゃんと一緒にお風呂に入って、歯も磨いてあげよう。多分、自分から動こうとはしないだろうから。

 そんなふうに心の中で呟きながら、日葵は明かりが付いたリビングの扉を開く。


「……おっ」


 L字型の黒いソファ、座り心地と寝心地を追求したお高い場所に、彼女たちの新しい家族が一人、黙々と本を読んでいた。

 彼、望橋一絆の手にあるのは『世界の歩き方』。

 世界情勢や特色、名所などの国の景色が載せられた観光客向けの一冊だ。


 机の上には『アルカナ文化』という題名の新日本を教える為の教材本、『エーテル冒険譚』と呼称された異世界での日常、空想生物、戦争を記した物語。

 三冊揃って、新天地を一絆に軽く教える為に真宵が用意した本たちだ。

 尚、全て真宵の持ち物である。汚したら死ぬ。


「ん、琴晴さんか」

「うん。ごめんね、寝ちゃってた」

「だとは思ってた」


 パラパラと本を捲り、今朝まで住んでいた地球とは見るからに違う情報を見て読んで、彼は目を抑える。

 その悩んでいる様は、理解を拒んでいる顔だった。

 一絆の苦悶の表情を見た日葵は、半笑いで疑問を受け取ろうと口を開く。


「なにか聞きたいことできた?」

「いっぱいある。特にアメリカ。なんで大陸が浮いてんだよとか、エルフ化現象ってなんだよとか、色々」

「あの国が一番空想化進んでるからなぁ……」

「……空想化?」

「ファンタジーに侵蝕される現象」

「やべぇじゃん」


 異世界エーテルと衝突した地球のアメリカ大陸は、何故か空中に浮かんでしまった。原理は三百年経った今でも不明である。ただ、魔法震災が全ての根源だということだけはわかっている。

 そして、エルフ化現象とはアメリカ国民の赤ん坊が高確率でエルフの特徴をもって生まれる症状である。これといった悪影響は観測されていないが、不可思議な旧世界からの変化の一つとして数えられている。


 思ったよりファンタジー。それが一絆の感想だ。


 ───その兇変の三割は自分たち勇者と魔王のせいだと理解している為、日葵は気不味い表情で答えた。

 現状何もできない為、歯痒い思いをただしている。

 いつか、魔王が全ての悪だという誤解を解く時が来るのを、日葵は待っている。


 そんなことは露知らず、一絆は冴えた頭に新知識を次々と脳に飲み込ませていた。


「んん〜、うちの世界とぜんっぜん違うな……」


 日本すら本来の世界線とは異なる歩み方をしている世界なのだ。他の国々も無くなってるか統合されているか別のモノに生まれ変わっているかしている。

 アメリカは合衆国だけど新大陸を名乗ってるし。

 中国は地上が植物型の空想生物に汚染されたせいでやけくそになり地下帝国を建設したし。

 フランスは勢い余ってヨーロッパを統一してるし。

 アフリカは荒野化が進んだ挙句、凶暴な空想たちが跋扈する危険地帯に変貌して立ち入れ禁止だし。

 日本は群島国家になった上に皇国になっている。


 あっちの世界の見る影もない。一絆は天を仰いだ。


 その最中、日葵は廊下の壁に埋め込まれたタンスを開いて来客用の布団を引っ張り出していた。

 これといって特徴のない普通の布団だ。

 両手で優しく持ち上げた布団を、日葵はリビングに運んでいく。


「ここに敷いといていい?」

「助かる。あー、机とかどかした方がいいか?」

「そうだね。じゃ、そっち持って」

「おう」


 本三冊と布団を一旦床に置いて、長机を二人で持ち上げてソファの裏に移動する。来客用の部屋の掃除が間に合えば要らぬ手間だったが、現状仕方ない。

 続けて布団を敷いて、追加で運んだ枕も上に置く。

 リビングの一角を寝室に改造し終えた二人は、軽く肩を回してソファに座り、ホッと一息つく。


「ありがとな、色々と」

「どーいたしまして♪ 私って、世話好きだからかな、こーゆうのは好きでやってるんだ」

「へぇ……洞月は?」

「座して待ってるね」

「上流階級か?」

「否定はできないなぁ」

「ふーん……?」


 一絆が脳裏に思い浮かべるのは、邂逅初日で性格の悪さを垣間見せ、更には酒浸りで百合な面なども見せつけてくれた非行少女のドヤ顔。

 なんやかんやで長時間一緒にいた女子の片割れ。

 狼始末で見た影を操る異能は、何処か恐れを感じて後退りかけたのも最早懐かしい。

 濃厚過ぎる一日のお陰で、全てが遠い記憶のように思える。


「……なんか、一日で馴染み過ぎた気がする」

「ふふっ、そうだね」


 世界を移動して僅か一日。まだ始まりを迎えたばかりの生活は、既に波乱が決まっているようなもの。

 異能に目覚め、現代唯一の精霊術師となった一絆。

 その行く末は誰にも分からない。最早、彼を選んだ邪神にすら。あの邪神が作ったのは、望橋一絆という乗り物だけで、レールは引いていない。これから先、どんな苦難が待ち受けているのかもただ用意しただけの神にすら分からない。

 行先不明の救道を、一絆は強いられてしまった。


 ……そんなもの構いやしないと、突っかかってくる女が二人もいるわけだが。


「ふんふっふ〜ん♪」


 日葵と一絆が座っているソファはL字型で、座れるスペースはかなりある。故に、離れて座っても充分なのだが……どういう訳か、日葵は一絆の隣にいる。

 鼻唄を歌いながら、本を……『エーテル冒険譚』を手に取って、パラパラと捲っている。


 ふと一絆は気付く。なんで隣合ってんだ俺ら。


「……」


 チラッと横を見れば、何かを懐かしむように微笑む日葵の姿。視線に気付けば、一絆に向けて困った様な笑みを浮かべた。

 確かに、ジロジロ見るものではない。

 しかし一絆は思う。なんでわざわざ隣に座って来たのだろうかと。


 思いっきりツッコンで良いのか、無視すべきか。


 悶々と頭の中で悩み、近距離にある温もりに喜んで良いのか考え、もう言霊にして呟こうかと悩む。

 悩んだ末に、口を開く。


「離れて良いか?」

「今距離感掴もうと頑張ってるから待って」

「えぇ……んまぁ確かに……」


 隣に座った理由は距離感の構築が目的らしい。その割には近いが。異様に近い。肌が触れ合っている。

 二人の出会いは、青空に生じた虚空の下。

 落下する一絆と、空を舞って救出に向かった日葵。その後なんやかんやあっても、真宵を混ぜれば基本三人で行動していた。ついでに言えば、大半の話は真宵を間に通して展開が進んでいた。


 そして、今は二人っきり。初めての二人っきり。


 並行世界生活一日目に数多くの人々と出会い、その大半が美少女、残りは男の娘と眼鏡と小太りの男という天秤が傾きまくっている出会いをしている一絆。

 彼は今、何をどうすれば良いのか思考している。国宝級の美少女を隣に何を話せば良いのか考えている。真宵も同レベルの美少女だと断言できるが、あっちは適当なことを言っても許される空気があった。

 しかし、日葵には? 何を話せば良いのだろうか。

 今更ながら一絆は本当に迷っていた。オタクを発揮するような会話をしても良いものか、本当に今更ながら悩んでいた。

 異性経験が中の上くらいしか無かったのが災いしている。


 対して、日葵は。暇潰しで会話を楽しんでいた真宵越しに、一絆をずっと観察していた日葵は……


 今後どうすべきなのか、距離感含めて悩んでいた。


 日葵にとって、望橋一絆という青年に向けた定義はあやふやだ。いや、だった。

 宿痾を抱えたまま、未だに死を求め続ける真宵を、自分から大切なモノを作りたがらない、目を逸らし続ける友を縛る情の鎖として。邪神という不確かな存在からの刺客、もしくはそれに連なる者として。

 観察対象であり、監視対象。

 かつて勇者だった者として、今でもその誇りを胸に抱く者として、日葵は一絆を終始見ていた。


 周りから責められる事も承知の上で、いつか光剣で切り伏せる覚悟もしていた。

 真宵が秘匿する第二の異能を使う計算もあった。

 最悪が起きる前に、自分が止めるつもりだった。

 けれど。


 ……あ、この子思ったより無害だ。なんて思って、その考えはすぐに改めた。


 真宵との会話や、子供を助ける為に己を犠牲にするその精神力。僅か半日の触れ合いだけで、彼の善性を測ることができた。前世、数多くの英雄や悪人、魔族と渡り合って来たが故、善悪の判別は容易かった。

 とにかく、日葵は一絆の存在を認めた。

 同じ屋根の下に共に住むことを許容したのだ。


 ……故に、距離感に困っている。


 数時間も前の公園での攻防を観劇していた前から、彼に抱いていた疑心は無くなっていた。

 無くなったからこそ、またこうも悩んでいる。

 監視観察は止める気はない。だってまだ未熟も未熟なのだ。異能犯罪者に襲われたら高確率で死ぬ。あの精霊を使役する異能を持っていても、だ。

 そもそも身体が成ってない。筋肉はあるけれど。

 勇者基準で考えても低い。異能部で一番筋力が足りない姫叶や廻とどっこいどっこいだろう。


 あれっ……異能部の男子、か弱くね???


 錯綜しかけた思考に日葵は蓋をした。それ以上は彼らの名誉に関わる。深く考えてはいけない。

 女の子ってすげーんだ。それでいい。いいんだ。


 代わりに一絆くんを鍛えよう。……そうだそれだ。


「ふふふ、決めた」

「なにが???」


 古来、友好を深めるに必要なのは肉体言語と云う。ならばこの方法は最適かもしれない。一緒に家に住むのだ、朝練の時間は必要以上にたんまりとある。

 勇者の武器は剣だけではない。今は紛失した為持っていないが、聖剣を振るって薙ぎ払うだけの武士ではない。徒手空拳も棒術もだいたいできる。

 教えられる基盤がある。ならば使おう。

 強くしなければ生き残れない……仲良くなっても生きてくれなきゃ意味が無い……!

 まずは体作りを、そして自衛から教えよう。


「私が強くしてあげるからね……!」

「……? お、おう。まぁ願ってもない話だ。死にたくないし頼むわ」

「うん! 全力でやるね!」

「さ、最初は優しめで頼む……いやまじで……」


 勇者式スパルタ訓練の近日開催が確定した。

 死にはしないが、血反吐を吐くレベルの戦闘訓練が盛んに行われるだろう。多分きっとバイオレンス。

 日葵は勇者であるが、元は町娘である。

 聖なる女神にその特異を見初められ、勇者の一人に選ばれ、王国の指導下で訓練を受けた日々。有り体に言えばそこで習った訓練しか日葵は知らない。

 つまり、一絆がこれから味わうのは“勇者”を育てる訓練に他ならない。


「……あっ、そうだ」


 言伝にだが、人の温もりとやらも友好を深めるには効果的だと聴いたことが日葵にはあった。

 それを実践してきた結果が、今の真宵との関係だ。

 かれこれ十年以上、度々拒否されながらも身体接触を毎日欠かさず行って来た。幾ら罵倒されようとも、暴力に訴えられても構わず真宵を構い続けた。

 結果、あの世界ぶっ壊元魔王も日葵との身体接触で安心感を抱く様になった。故に、慣れぬ大地で不安な気持ちに苛まれている一絆にも通用するだろう。


 日葵は純粋にそう思った。


「んふー♪」

「!? …………、……っ???」

「あれ?」


 思った瞬間即行動、肌がほんの少し触れ合う程度の距離を一気に飛び越えて、腕に抱き着く。

 考えが纏まった瞬間に行動に移した。

 結果、一絆は脳を破壊された。変顔の百面相を見た日葵は自分が如何に不味いことをしているか気付いていない。


 なにせ日葵だから。スキンシップは立派なコミュニケーションの一環だと思っている。

 というか異性との接触にそこまで抵抗がない。

 これも全ては異世界エーテルが悪い。戦争が悪い。戦を引き起こした魔王が悪い。つまり真宵のせい。


 尚、これを本人に言えば全力で逃げる。


 覚えがありすぎるから。


「ちょ、近すぎ近すぎ!! 死ぬ! 羞恥で死ぬ!」

「えぇ???」


 出会って一日目の相手にすることではない。

 数秒程脳がバグったが、混乱から一絆は立ち直り、あどけない顔で首を傾げる日葵の優しい拘束を、隙をついて解き逃げる。一絆は流されそうになった想いに蓋をして、揺れそうになる心を強く律した。

 ほんの1ミリも「勿体ないことしたなぁ」だなんて思っても考えてもいない。青春の1ページが少しだけ分厚く濃厚になっただけである。


 そんなふうに問題がなんやかんや起こりながらも、深夜二人は交友を深めていく。


「あのさ一絆くん」

「なんすか琴晴さん」

「苗字呼びやめよ?」

「……えーっと」


 そして、遂に日葵が痺れを切らした。初めましてで苗字呼びは普通だろうが、日葵は嫌がった。馴れ馴れしく見えようが名前呼びの方が本人的には好ましい。

 異能部の男子部員二人は頑なに苗字呼びだが。

 無論、日葵は最初抗議した。日葵って呼んで下さい琴晴は言いづらいでしょ!? と。しかし、二人は手を横に振って「やだ」の一点張り。個々人に事情があるのは承知だが、そこまで固辞されるのは予想外。

 泣く泣く日葵は苗字呼びを許容している。


 だが、一絆に対しては許容する訳にもいかない。


 なにせ、これから同じ屋根の下で暮らすのだ。苗字呼びは疎外感があって嫌だった。故に強行するのだ。

 さん付けも却下である。

 何故か真宵だけは既に“洞月”と呼び捨てだが。それも不満である。名前で呼んで欲しい。切に。


 青春真っ盛りの純情な青年には酷な話である。


「っ……あー、うー」


 困ったように唸る一絆は、頭を抱えて深く考える。この状況を乗り越える打開策を。そして、日葵が頑なに名前呼びを強要する意図を探ろうと思考する。

 考えて悩んで考えて……何も思い付かず諦めた。


 なので、一絆は腹を括って……


「ひ、日葵……さん」

「呼び捨て」

「難易度高ぇよおおおお!!」


 全国の青少年にとって夢のような出来事だろうが、今の一絆にとっては高難易度も良い所。ヘルとかスペシャルとか言うレベルの難所である。

 それでも日葵は急かす。定着するまで寝かせない。

 誰かにとっては役得な話だが、一絆はそうは思わない。せめて、せめて段階を踏んで欲しい。出会って一日目に強要することではない。


 しかし、流石に我の強い一絆でも押し負けた。


「……日葵、さ……日葵」

「うん、合格♪」

「恥ずい……」

「真宵ちゃんのことも真宵って呼んであげてね?」

「……か、考えとくよ」


 三分ほどの攻防を経て、一絆は折れた。頑張って、それはもう頑張って名前で呼んだ。

 前の世界に居た頃から、異性を、それこそ同年代の女子を呼び捨てにすることなど、ほとんどなかったので。子供の頃はちゃん付けやら呼び捨てやらを容易くできたが、大人になるに連れて抵抗が生まれるもの。

 それが今破られた。強制的に。

 一絆自身も悪い気はしなかったので、両人共に幸せになる結果だったので良かったのだろう。


 しかし、ここに更なる爆弾が一絆に降ってくる。


「改めて……これからよろしくね。かーくん」


 今日何度目かの爆弾を日葵は投下した。

 突然彼に、新しい弟分、望橋一絆にあだ名を付けて呼んだのだ。

 何故ゆえかーくん。いや単純でわかりやすいが。

 日葵にとって……否、勇者リエラの転生体にとって「かー○」という名称は大好きな部類に入る。一絆も自然とその枠に入ったことで、日葵からの好感度が急激に上がった。値にすると十段階の番目ぐらい。

 爆速で勇者と魔王の好感度を稼いでいたのだ。


 補足だが、真宵の前世の名はカーラである。つまりそういうことだ。


「おう……いや今なんて言った? なんて呼んだ?」

「かーくん」

「なんで???」

「親しみを込めて。あと真宵ちゃんを習って」

「えぇ……」


 裏話となるが、真宵は魔王時代、カーラだった頃、親しくなった者は愛称で呼んでいた、らしい。

 側近にして親友である魔女ドミナがいい例である。

 四天王や特別幹部、親衛隊隊長、あとはお気に入り扱いで愛称を作りやすい幹部は、だいたい名を短くして呼ばれている。

 それを日葵は真似たのだ。


 ……未だにリエラか日葵ちゃん呼びで、愛称をつけてくれないことに不満を抱いていないことはない。


 とはいえ、日葵は一絆のことをかーくんと呼ぶようになった。


「あ、それはそれとして、私たちってスキンシップが結構激しいから覚悟しててね?」

「待ってくれ俺が死ぬ」


 一絆に更なる追加ダメージ。彼の寿命は僅か半日で急速に減っている。これはひどい。

 無意識や意図的に抱き着いて来たり隣に寄って来たりして、異能部や同級生たちの心臓に容易くダメージを与えるやべーやつらなのだ、この二人は。

 その被害の四割が一絆に収束することが決定した。


 この後、一絆は説教をした。異性間の身体接触で生じる色々な問題を日葵に諭した、が。


 日葵は「平気平気」と理解を放棄した。


「……大変なことになるなぁ、俺」


 今後のあれこれを察して、悟ったような笑みを浮かべた一絆は、全てを諦めて布団の中に潜るのだった。


 異世界生活一日目。一絆の心労が絶える事は無い。

2023/08/03。新世界の外国事情を一部変更しました。

プロットに無いことはあんまり書くもんじゃないですね。

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