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転生悪役令嬢は甘えたい  作者: 狐由樹
転生悪役令嬢は甘えるのが下手すぎる
9/15

兄騎士は約束を結ぶ

あけましておめでとうございます。8日遅れです、すみません…。

今年も拙作をよろしくおねがいいたします。


 兄騎士=メイリーのお兄ちゃんです。


アルテア・フォーラチタ。


女性向け恋愛ゲーム、


『オモチャの国のお姫様』2周年記念イベント。


Rememberリメンバー*ブルーローズの丘で約束を結んで』



で登場する悪役令嬢の兄。


作中で一番、悪役令嬢メイリーを大切にしていた人。


彼はーーー原作開始の約9年前に殺されている。


 


☆★☆





⭐『ブルーローズの丘で約束を結んで』プロローグ⭐


ーー9年前ーー


森の中の小さな小屋。

その古びた小屋で似つかわしくないきらびやかな服を着た2人の少年がお茶会を開いていた。


「……で、どーしたのぉ? フェル~?」


ご機嫌そうに紫目を細める少年の言葉遣いは少し失礼だが、咎める人間は誰もいない。


「アルに報告しないと行けないことがありまして」


柔らかな微笑を称えた紺色の髪のフェルと呼ばれた少年が気まずそうに目をそらした。


「落ち着いてーーええ、そうですね、紅茶でものみながら聞いてください」


そういわれたアル……アルテアは素直に紅茶を口に運びーーー


「メイリー嬢との婚約が決まりました」


勢い良く咳き込んだ。


「大丈夫ですか、アル」

「、婚約? 誰と誰が!?」

「メイリー嬢と僕が、ですね……」


アルテアは勢い良く机に頭を叩きつけた。


 その様子にフェルことフェルタシアは溜息を付いた。


「……やっぱり……嫌、ですよね……」


彼のシスコン具合は普段から良く知っている。


「嫌とかじゃなくてさぁ……フェル。君に質問」

「は、はい?」

「フェルがメイリーと結婚してお屋敷をつくる時……フォーラチタ邸の隣につくってくれる?」


いつものどこか気が抜けるような喋り方ではなかった。

突然の申し出にフェルタシアは思わず目を瞬かせた。


「メイリー嬢がいいなら、いいですけど……」

「百億点の答え!!」


アルテアはさっきまでの困ったような顔とは打って変わって、楽しげに喋り始める。


「やったぁ、夢がもうじき叶う!」

「夢」

「大好きな俺の家族と一緒に皆で暮らすのぉ~」


そういうとふにゃりと笑み崩れた。


「ふふ、メイリー大好き! フェルも大好きぃ! えへへ♪」


あまりにも幸せそうに、そういうものだから、抑えていた悪戯心が少し顔を出した。


「……義兄さま、って呼んだ方がいいですか?」

「悪くはないけどぉ……それは、早い! まだメイリーはあげません!

約束だからねぇ、フェル。俺の妹を泣かせちゃダメだよぉ」


 小指と小指を絡ませる。


 「当然でしょう、僕とて親友とはいえ、騎士とは、戦いたくないです。

 ……幸せにしますよ、()()です」









最後まで読んでくださりありがとうございます。

下にアルテアのプロフィール書いてます。読まなくても支障はないです。こんど別でまとめる予定ですが、よければ……。






 




【2周年記念イベント限定キャラ】


★アルテア・フォーラチタ★


『ふふ、兄様の妹はメイリーだけだよぉ〜♪』


攻略難易度 ☓攻略不可☓

誕生日 8/21

年齢 享年10歳

所属 騎士育成学校フェアリアル 初等部2年(生前)

適正魔法 なし

好きな事 妹 親友

嫌いな事 メイリー以外の家族

得意な事 守ること 剣舞

苦手な事 手加減

趣味 特になし

カラー 銀


フォーラチタ家の長男。

メイリーのことを大切に思っている。フェルタシアとは親友。

メイリーとフェルタシアの婚約を誰よりも喜んでいた。

無魔力無適性で、膨大な魔力をもちながら、それを使わないアリアとリーテアのことを苦手としていた。

銀髪に青紫の目を持つ。容姿はメイリーに瓜二つ。


母親に殺されかけていたフェルタシアを庇い、命を落とした。



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