表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生悪役令嬢は甘えたい  作者: 狐由樹
転生悪役令嬢は甘えるのが下手すぎる
6/15

転生悪役令嬢は考える



フェルタシアとの初対面を経て、数日。


私がたどり着いた結論は、傍観である。


彼がマトモなままなのは、困るから。


今の彼は、おそらく王子タイプ。

キャラが被っちゃう……!!


キャラとアリアの恋を確実になりたたせるためにも、多種多様なイケメンを揃える必要がある……乙女ゲーの制作者みたいなこと言ってるな私。


婚約破棄は、フェルタシアが王子タイプから、愉悦犯に変わってからじゃなきゃ、無理。


フェルタシアの人格形成に影響が出るのは困る。


どうせ、あのあと泣くのも忘れてぽけっ、としてた私の事なんて、フェルタシアは気にしてないだろう。


私が、フェルタシアに婚約破棄されたあと、嫁げそうなのがいないのも、彼の人格形成への影響を考えれば些細なことなんだよ、うん。頑張れ、私。強く生きよう。






読んでいた本を置き、ベットにゴロリと寝そべる。


一人ぼっちだなぁ。


6歳なんて甘えたい盛りだろうに。


この家の人は、私に興味がない。

もしくは、敵意を持っている。信用出来る人なんていない。




……少し、考えた。なんで私は、メイリーになったんだろうと。

もしかしたら、メイリーは、寂しかったのかもしれない。


ティフォニーも、みんないなくなって、一人ぼっちで。

一人ぼっちで、死ぬのは嫌だ。

瑠花が、なんで死んだのかはわからないけど。きっと一人だった。



自分の頭に手を乗せ、数回撫でる。


……本で調べたところ、私の中に私の前の人格……『メイリー』がいる可能性は、かなり高いそうだ。


流石、魔法世界。転生などもまれに有るらしい。

まぁ、その事が書いてある本は、禁忌書のようで、厳重に鍵付き保管されていたが。

誰にでもあると思いたい厨二病を患っている時に、練習したお陰で鍵くらいなら、開けれる。


それは置いといて。


つまり、『メイリー』は、今、私のなかにいる。

『メイリー』を復活させたら、瑠花は消えるようだが、それは別に良い。

私は、『メイリー』が生きてくれるなら、『メイリー』が幸せなら。


 それで充分。




ともかくの、目標が決まった。


その1 敵を排除する。

その2 フェルタシアとの婚約破棄。

その3 アリアの恋を成就させる。

その4 甘えられる相手を見つける。

その5 『メイリー』を幸せにする。


……この5つを叶えるために、今、出来ることは。



ティフォニーを私の専属侍女から、外す。



まずは、ここから。

待ってて、『メイリー』。貴女は瑠花(わたし)が幸せにする。



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ