表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生悪役令嬢は甘えたい  作者: 狐由樹
転生悪役令嬢は甘えるのが下手すぎる
13/15

聖女姫は気付かない


聖女姫=アリアです!


原作軸(九年後) アズリス√






【メイリー・フォーラチタ

享年16歳

闇魔法に適性あり

光の聖女に無礼を働き神から神罰が下り死亡

聖女の混乱を防ぐため、記憶及び、死亡理由の改竄を行う】






☆★☆





昔から私には光が見えていた。チカチカ、フワフワすっごく綺麗で幼い私はその光が大好きだった。その光の言うがままに動いた。


『これをおぼえて』


『がんばってわらってて』


はじめはその程度のお願いが、いつの間にか。



『めいりーにちかよらないで』



……。



言われるがままに動くと周りの人はみんな私のことを好きになった……本当の私じゃないのに、それは本当の私が選んだことじゃないのに。


メイリーが死んだ後、少し経ってから光は見えなくなった。


光の言うことを聞かないようにしはじめて数日後のことだった。



……私は光の聖女じゃなくなった。



アズはそれでもいい、と笑った。




フワリ……彼にとってはメイリーのいない世界はどうでもよかったのだろう。私とアズの目の前で死んでしまった。


可愛い後輩だったのに。


フェルタシア先輩は私に対して一言だけ恨み言を吐いた。


『アリア。君がいなきゃメイリーが……ウェントスだって、死ぬことはなかったのに』


彼はアルテアお兄様のフリをやめていた。


その言葉の本当の意味もあの人がそれから何をしているのかも私にはわからない。




……それで終わりだった。


エーゼル先生も、カーキア殿下もイツキ先輩も、母様や父様、お兄様だって。


最初からメイリーもフワリもフェルタシア先輩も。


みんな、いなかったかのように、いつの間にか日常へ戻っていった。


あの子の最期の言葉も死因も私は知らないけれど、悪口だってたくさん言われたけれど。


それがあの子なりの愛情表現だったのだと気づくのにも、遅すぎたけど。


それでも家族だったのに。たった一人の妹だったのに。


 『お姉ちゃん、』


そんな綺麗事を言ってみても日に日に記憶からメイリーはいなくなっていった。


 どんどん記憶の中の15歳にしては幼い『お姉ちゃん』が、あの子の声が消えていく。


それを受け入れるしかないのだろうとも思っていた。




ーーーあの写真を見つけるまでは。


私は見たことがない天使のごとき笑顔を浮かべるアルテアお兄様の隣に。


あの子がいた。


お兄様以外見たことはきっとないだろう、それはそれは楽しそうな笑顔で。


この子に会ってみたい。


ここが楽園とでも言いたげに笑うあの二人を一度でもいいから直接見てみたい。



『ルクサルース』



私に残った光を全て使って……そして。




気付いたら。




「……大丈夫ですか?」



光を通して銀色に輝くアリスブルーの髪。


柔らかさを持つラベンダー色の大きな瞳。


揺れる黒のリボン。




拝啓、アズ


私、アリア・フォーラチタ。


ただいま9年前にいます。










最近70ブクマ超えました。本当に感謝です!!!!

下にアリアプロフィール置いてます。

最近別視点が多すぎるので、プロフィールまとめをしっかりしていきたいと思います。



アリアプロフィール↓


アリア・フォーラチタ


『私の力で誰かを救えるのであれば……』


攻略難易度 攻略不可

誕生日 1/22

年齢 16歳

所属 二年B組

適正魔法 光魔法 『ルクサルース』

好きな事 花の世話

嫌いな事 曲がったこと

得意な事 魔術 勉強全般

苦手な事 傷付けること 人とはなすこと

趣味 読書

カラー ピンク


金髪に桃色の目。フォーラチタ家の長女。

昔、妹と共に誘拐され、人間不信になりかけていたが、光魔法に適正があること(昔は緑魔法だと思われていた)が判明したことがきっかけに少しずつ他の人を受け入れ始める。


兄と妹がいる。


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ