兄騎士は愛が重い
アルテア視点です!
「なぁ、兄さん」
「なに」
零した声は自分で思ってるより低かった。
フォーラチタ家の一室。
何故か俺はリーテア・フォーラチタと話していた。
充満する魔力の気配に気分が悪くなりつつ、紅茶を啜る。
んで、なんだっけ。俺の声がいつもと違う?
あぁ、確かフェルが俺は興味のあるものとないもので反応が違過ぎるとでもいってた気がする。
さすが大親友。俺のことを俺よりずっと知っている。
「実はさ、」
まぁ、俺が弟とは思っていない血縁上は弟である存在は、興味のあるときの声など知っているはずがないから、特に何も言わずに話し始めた。
「ここ最近のメイリーの様子が変なんだ」
メイリーの様子が変。
……は? お前があの子の何を知ってるっていうの。
お前みたいな奴にも俺にもあの子は優しいんだよ、だから気を遣ってお前にも愛されようとしてる、可愛いだろ、いつだって。どこがおかしいの。
綺麗で賢いあの子のままだっただろ。どうなろうとあの子は可愛い俺の唯一の家族で妹なんだからな。今日倒れたのだってお前と違って頑張り屋さんだからなんだよ。
「変……?」
色々と言いたいことを飲み込んで、とりあえずは繰り返す。
「なんか冷たい……というか、生意気というか」
しばらく、お兄ちゃんとも呼ばれてないしと続ける彼は本当に何も知らない。
メイリーがお前に優しく接してたのは無魔力である俺の立場が弱くならないため。
生意気になった……? お前に優しくする理由がなくなったんだろ、それだけのことだろう。
お兄ちゃんという呼び方はただの、肩書き。
大人になったら呼べなくなるような呼び方をあの子はわざわざしない。
「……反抗期じゃない? あの子もそろそろお兄ちゃん離れしなくちゃでしょ」
うん、それ本当。
……メイリーが何もしなくても慕ってくることにコイツが優越感を覚えていたのは知ってる。
「……そっか」
明らかな作り笑いを浮かべると俺より二個下の彼は紅茶を礼儀もなにもないように飲み干す。
無言の俺に気まずくなったのか、出て行った。
ばたんとドアが閉じて俺は大きく溜息をつく。
「……フェルの様子でも見にいこっかな」
最近あの家も不穏だし。
いざとなったら俺がフェルのことを守らなくては。
「俺は未来の義兄様なんだから……♪」
最後まで読んでいただき感謝です!
おまけ
リーテアのプロフィール↓
リーテア・フォーラチタ
『困った事があればいつでも言ってくれ』
攻略難易度 攻略不可
誕生日 3/8
年齢 17歳
所属 三年A組
適正魔法 緑魔法 『ラピスショナリー』
好きな事 読書
嫌いな事 フェルタシア・アイラン
得意な事 魔術
苦手な事 人と話すこと、勉強
趣味 読書
カラー 金
金髪に青紫の瞳を持つ、騎士志望のアリアの兄。
二個上の兄であるアルテアに憧れていたため、生前の彼に可愛がられていたフェルタシアに苦手意識を持っている。メイリーに関しては『お兄ちゃん』として慕われることに少しの優越感を感じている。が、本人は無自覚。フォーラチタ家の次期当主。
困った事があったら彼に話しかけてみよう!




