転生悪役令嬢はオタクである
お久しぶりです。
50ブクマ越えました!めちゃくちゃ嬉しいです。
皆様、ありがとうございます。
『Remember*ブルローズの丘で約束を結んで』は、メイリー死後、結婚間近のアリアがひょんなことから、過去に行ってしまい、兄様を救おうと奮闘する話だ。
簡潔に言ったが間違いではないはず。
記憶が濁っているせいで断言は出来ないけど。
ここでポイントなのが過去に"行く"というところだ。
アリアは9年後の姿でこの時代に来る。
私は、兄様を生かしたい。
しかし、未来を知っている私でもそれは不可能に近い。
なぜかというと。私は今、6歳である。
たかが年齢、されど年齢。
いたいけな幼女が成人女性であるフェルタシアの母親に敵うだろうか?
答えはもちろんNOだ。
よってとんでもなく嫌だが、私は未来のアリアに会わなければいけない。
……確か『Remember*ブルーローズの丘で約束を結んで』は、メイリーが殺されたあとの話だった。
アリアは、私に、メイリーに協力してくれるだろうか?
私にもっと力があれば。
そんなもの無くったってメイリーの"兄様"を救えたのに。
悔しいけどこんなことひとつ出来ない私にはどうしようもない。
けど、こんな悔しさも全部。
きっとあの子が笑ってくれれば全てが報われる。
少し落ち着いてから、何故か瞑っていた目を開けた。
「……ここどこ?」
見渡す限り、黒、黒、真っ黒。
なにもわからない。
いや、ほんとどこだよここ。
「もしや、イベストに関係ある場所か……???
ブルーローズでこんなとこ出てきた覚えないんだが?」
心当たりがないかしばらく考える。
「……フレリアの泉……?」
フレリアの泉。
『召喚☆エルデールの森』ガチャストに登場する女神の脳内世界。泉といわれてこそいるものの、ただの永遠に続く暗闇である。
もう一度辺りを見渡して、ひとつうなずく。
うん、フレリアの泉にとても似ている。
「フレリアの泉に見えるけど」
フレリアの泉と違い、黒の中に微かに光を感じる。
とりあえずそっちに向かって走る。
なんでかって? 王道だからだよ!
光源があるようで、光は近付くにつれ強くなっていく。
しばらくたつと辺りは完全に光に包まれた。
「やっぱり、正解だったか」
オタクの目に狂いなし。
さらに前に進もうとすると、ふらりと意識が遠退いていく。体が床に叩きつけられたというのに痛みはない。
『オモ姫』の世界に戻るんだろうなと理解をして、体から力を抜いた。
なにも見えなくなっていく視界のなかで子供特有の高い声が聞こえた。
「がんばってね、おねえちゃん」
番外編リクエスト募集してます。
正直この話数でなにいってんだコイツという感じですので、この話の後からしばらく、というかいつでも感想にお寄せしてもらえば本編ネタバレになる場合を除き、一週間以内に書きます。
パロでもなんでも(過去、√ルートなど)書きますのでよろしければ!
本当になんでもどうぞ




