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存在証明  作者: 和泉ふみん
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和泉ふみんとは

この「和泉ふみん」というのはもちろんペンネームだ。高校生の時につけたペンネームで、今は大学生だから結構長く使っている。他に小説を4つぐらい書いているが、どれも未完結のまんまでほったらかしている。元々、飽きっぽい性格なのかもしれない。ただ、考えるのは好きだから、設定とか法則みたいなのを作り込むのは今でもやっている。メールの下書きに設定とかストーリー展開なんかを書きなぐって、ある程度書いたらパソコンに送って保存するなんてことを繰り返している。大学生にもなってこんなことをやっていていいのかと、自問自答したことも何度かあるが、後悔はしていない。そう言い聞かせたいだけかもしれないが。

そもそも小説投稿を始めたのも、自分の妄想世界を自分で見返したいという思いが根底にある。年を取って脳が衰えたり、考え付いてから時間がたったりして、記憶から消え去ってしまうのがイヤだったからというのが主な理由だ。そのフォーマットとしてこのサイトが優秀だったので、脳の外部ストレージのように扱っていたというわけだ。

ただ、頭の中の映像を文字におこすのはこれまた才能と呼べる代物なわけで。後から読み返して、同じ映像が浮かぶなんてことはほぼ無いし、むしろ自分の文章の稚拙さに悶絶する事が多い。特に私はファンタジーを多く書いているので、厨二病チックな言葉を並べ立てる事が多かったのも一因だろう。世の中の作家の方々をそういうメンタル面でも尊敬している。作品が売れてみんながカッコいいと言ってくれるまで、自分の手元で作品を完成させるまでは、己のセンス1つを信じ続けなければならないというのは、なかなかの苦行だと勝手に思っている。そういうことが出来る人が成功する人なのかとも思う。

私は「上のネガティブ、下のポジティブ」という基本理念を持っている。例えば、大学のテストは60点未満は不可、10点刻みに可、良、優、秀と評価が上がっていくわけだが、私はテストが終わったときいつも、「まさか私が秀は取れないだろう、でもあれだけやったから不可ではないだろう」という気分に陥る。自分が高評価を得ることに関しては悲観的で、低評価を得ることに関しては楽観的になるということだ。もちろん実際の結果は様々なのだが。

この思考は少しばかり危険だという自覚はある。高評価を取れるかもしれないという自信のなさと、低評価ではないだろうという謎の自信から、中途半端な努力しかしない人間が出来上がってしまうからだ。モチベーションのレベルで言ったら、「自分は勉強できないから勉強しない」と言っている人の方が、1本筋が通っていて立派かもしれない。私はまだあわよくば秀を取ろうというラインでとどまっているが、心の糸が後1本でも切れたら、宙ぶらりんな人間の出来上がりだ。今はそんな人間を救ってくれる社会ではないと思っているので、どうしたものかと悩みながら、何とかなるという根拠なき自信が沸き上がるのを押さえている。



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