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ダンジョン 8階ウッドマン 10階トンドンガエルと池

 

 空腹ではあるが、目の前に転がるのはネズミの死体。

 魔獣だから美味しい可能性は高い。しかし齧歯類を食べるのは抵抗がある。

 しかし次や次の次の階でもスケルトンやこのネズミのようなタイプの魔獣だった場合、食事が出来ない。

 ...時間はかかるけど、一旦ゴブリンの階まで戻るか?死体はそのままだからもしかしたら残っているかもしれないし。

 さすがにクイーンゴブリンが同族の死体を食べるにしても、数時間ほどで全部は食べきれないだろう。

 でもなー、別のも食べてみたいんだよなー。

 ゴブリンの肉は確かに美味い。しかし3日も同じ味の肉を食べ続けると、飽きが出てくる。

 なのでとりあえず次の階に賭けてみて、食べられそうにないなら戻ることにしよう。

 そういう訳で次の階への石段を探す。

 数分ほどで見つけ、石段に着いたのでいつも通り慎重に降りて周りの様子を窺う。


「(どうか食べられそうな相手でありますように...)」


 ....は⁈

 洞窟内にあったのは木だ。

 だいたい2メートル半の天井にギリギリ届いている木が洞窟の真ん中に生えていた。しかも並の木より太い。

 鬱蒼(うっそう)としている樹冠部分にはいくつかの木の実がなっているが、ここにいるのだから魔獣のひとつなのだろう。

 念のため『魔眼』で見ておくか。


 _______________

 ウッドマン...就寝

 _______________


 やっぱり魔獣か。

 ...腹が減ってるし真っ向から相手しないで、倒し方はソウチュウバナと同じでいっか。

 手探りで小石を探して手に取り、階段を登り始める。

 ...いや、やっぱり辞めよう。普通に戦うって決めたんだから、空腹を理由にそれを投げ出すのはダメだ。

 よし、二刀流で行くか。

 『魔眼』の力を弱めて、相手に気づかれないように慎重に石段を降りてウッドマンに近づい行く。


「ウォォォ?」


 なぜかウッドマンが目を覚ました。

 ウッドマンは木の表面、真ん中くらいに黒色の穴が開き、それが目と口のように見える。

 また、バレた。音とか立ててないのになんでバレたんだ?


「ワオォォォ!」

「うわっ⁉︎」


 ウッドマンが地面から木の根を出して俺のいたところに突き刺してきた。

 それを横へ転がるようにして避ける。

 クソ!今はバレたことなんて考えていられない。

 ドォン!ドォン!ドォン!ドォン!


「ウオォォオ!」


 再び地面から根が出てきたがさっきよりも量が多い。

 ひぃ、ふぅ...やぁ...認識出来るだけで十八本くらいは出ている。

 やるしかないか。


「ウオォォォォ!」

「うおっ!...このっ!」

「ウオォォ!」


 ウッドマンが根を上から振り下ろしてきたので、身体を横に避けてから剣で叩き切った。

 包丁できゅうりを切るみたいにスパッと切れた。

 これなら行けるか?


「ウオォォォォ!」

「2!...3っ、本目!」

「ウオォォ!」

「まだまだー!おらっ!おらっ!」


 ウッドマンが何度となく攻撃してくるのを切りまくるが、それに(ひる)まずに次々と根で突く、薙ぎ払う、叩くをしてくるので、こっちも切り続けるのみ。

 残りの根は九本。


「ウォォォッ‼︎ウォオ!」

「くっ!...うぉっと、このっ!」


 すると自分の攻撃が当たらないことに怒ったのか自分の根で地面を叩き、それによって壊れた地面の石をこっちに飛ばして来た。

 俺がそれを避けていると、そのタイミングを突いて根で攻撃して来たのをギリギリのところで避けてからその根をぶった切った。

 頭良いな、この魔獣。

 でもそんなんじゃやられないけどね。

 俺は剣を下で構えてウッドマン本体へと走る。


「ウオォォォ!」

「ちょぉっ⁉︎」


 数本の根を上に掲げ、90度に曲げると連続で刺すように攻撃して来た。フェンシングの突きにも見えるが、絵的にはキツツキだ。

 ドドドドドッ...!

 走るのを辞めて横に飛んだり、剣で流して軌道を逸らしたり、単純に躱したりして切れそうな時は根を切り落としながら近づいて行く。

 根はあと3本。

 しかしウッドマンにあと1メートルくらいまで近づいた時だった。

 ドォンッ!ドォンッ!

 な⁉︎


「しまっ⁉︎」

「ウオォォ」


 急に地面から新たに2本の根が出てきて1本は腕を腰と一緒に拘束され、もう1本は脚に巻きつき、宙吊りにされた。

 ウッドマンはそんな俺の様を見て、口の端を釣り上げている。

 この野郎...


「ウオォ、ウオォォオ!」

「ッ!手は動くっての!」


 俺を捕らえて、良い気になっていたウッドマンは、身を揺らしてこちらを煽っていた。

 それにカチンときて、腰に巻きつけている根を先に切ってから、自由になった左手も剣に添えて勢いよく脚に巻きついている根も切る。


「ウオォォ⁉︎」


 その行動に驚きの表情を浮かべるウッドマン。勝ちを確信していたのか追撃を仕かけて来なかったのが悪い。

 ドッ!

 俺は華麗(かれい)に着地を、出来る訳もなく背中から落ちた。

 高さ1メートルもないとはいえ、かなり痛い。


「痛ーっ」

「ウオォォオ!」

「ムキになって一気に全部使うんじゃねえ、よっ!」

「ウオォゥ⁉︎」


 切られたことに再び怒って一気に根を伸ばして攻撃してきたが、逆に単調な攻撃なため簡単に相手出来た。

 そして最後の一本を切り落としたことで無防備になったウッドマンに剣を横から力一杯剣を振って切ろうとしたのだが、思った以上に固くて全く切ることが出来なかった。


()った⁉︎やっぱり火の方が良いのか?でも、うおっ⁉︎」


 作戦を考えている間に根が再生し、横薙ぎで一帯を薙ぎ払おうとして来たのを飛んで避ける。

 しかしもう1本再生しており、その突きにもなんとか反応して直撃は避けたが、右脚を少しカスった。


「いって!この野──」

「ウオォォォ‼︎」

「⁉︎」


 俺が脚の痛みについて文句を言おうとしている途中でウッドマンが急に騒ぎ出した。

 何事かとウッドマンの動きを観察すると、さっき攻撃して来た2本のうち、1本の根の先端が(しお)れていた。

 どういうことだ?

 まぁ良いや、今のうちに...


「おらっ!おらっ!おらっ!」

「ウオォォ‼︎ウゥゥゥ、ウオォォオ!」

「ぐふっ⁉︎」


 気が逸れているうちに攻撃をと思い、比較的柔らかいであろう根上り部分を切りつける。

 それが効いたのか攻撃に夢中になっていた俺に再生した根を横に振って、その場から引き離す。

 それを横腹部にもろに喰らってしまったため、壁近くまで吹っ飛ばされてしまった。


「ごほぉっ、えっほぉっ...いっっつぅー、口の中切れたぞ。この野──」

「ウオォォオ⁉︎」

「またかよ!」


 そう怒鳴りながらもウッドマンを見れば、さっきと同様にうねる根の1本が少し萎れてきていた。

 その現象が気になり、詳しくウッドマンを観察する。

 萎れた部分から徐々に正常な根の部分が侵されていく訳ではないらしい。

 最初のは先端、次のは先端からまあまあ離れた部分。どちらも一部分だけ萎れている感じだ。

 暴れるやつの地面を見ればさっきまで俺がいた場所に少しだけ飛び散った血の跡がある。恐らく脚をカスった時のだろう。


「(もしかして血、いや水とかが弱点なのか?試してみるか)」


 そう考えて、さっきカスったところ剣を当てて血を伝わらせる。

 鉄の冷たさと鋭い物体が当たっているという僅かな触感が背筋を少しぞわぞわさせる。

 さて行くか!


「覚悟しろよ」

「ウオォォォォォ!」

「っと!」


 ドォン!ドォン!

 いつの間か2本も再生していた根が接近する俺に向かって左右から挟み込むように迫ってきたが、それをジャンプで避け、根の上を走ってウッドマンに近づく。


「ここなら効くだろっ!」

「ウオォォォォォ⁉︎」


 ウッドマンの目にあたるであろう穴に剣を突き刺して、その場をすぐに離れた。


「ウオォォォォオ⁉︎ウオォォォォォオ⁉︎...」


 ウッドマンはさっきから(うめ)き声のようなものを大音量で上げている。

 そして剣を刺したところから萎れて始めている。それも最初のより明らかに萎れる範囲が広い。


「ウオォ、ォォォォ...」


 ...最期の一言だったのか声を上げなくなる。


「やっと倒せた、のか...?」


 念のため『魔眼』を発動させる。


 ______________

 ウッドマン:死

 ______________


 良し、死んでるな。

 ウッドマンの死を確認すると身体の力が抜けて、どっと疲れが押し寄せてきた。。

 グゥゥゥゥゥゥ!


「腹、減ったなぁ...ん?あれ?」


 ウッドマンの葉が色あせて()れているのに、なぜか木の実はなんともないように木に生っている。


「もしかして食べれるのか?」


 近づいて採ろうと思ったが届かないので剣で枝ごと切り落とした。

 恐る恐る食べてみる。

 シャリ...

 はむ、はむ、はむ....


「なんかリンゴみたいな味だな、でも美味い!」


 はむ、はむ、はむ....


「ふぅ、食べた食べた。全部食べちゃったな」


 十何個かは食べたな。少しお腹がタプタプである。

 さて次の階へ行くための石段を探すか。


「おっと⁉︎」


 急にフラついてしまった。

 (まぶた)がかなり重い。

 ね、眠い。


「しょうがない、寝るとするか。でも魔獣がいつ来るか分からないしなぁ。...あ!そうだ!」


 俺はある作戦を思いついたので降りてきた石段を目指す。二階上を目指して登って行く。

 スケルトン(アーチャー)の死体?残骸?があった。

 スケルトンの死体から弓を取り上げて小刀で糸を切る。

 弓の糸は少し切り辛いけど何度か斬っているうちに切ることが出来た。

 それを弓の数だけやる。

 ...よし!全部切れた!

 次はこいつらの骨を何本かもらって。

 バキッバキッバキッ....

 これで素材はよし、っと!

 さてこれを持ってさっきの階へと戻る。

 着いたらまず、等間隔(とうかんかく)で糸を骨の先端に巻きつけたのを出来る数だけ作る。

 四つ出来た。

 これを降りてきた石段のところと次の階へ行くための石段のところに2つずつ。

それぞれの端には、余った骨を削って(するど)くしたのを巻きつけてあるので、石壁に突き刺す。

 ちょっと手間取ったが、これでこれに引っかかったら音が鳴るようになっているのだ。骨版の鳴子だ。

 つけ終わったので中央の横の石壁を目指して歩く。

 そして石壁にもたれかかり、目を閉じる。

 ちゃんと持って来ておいた布を身体に巻いて眠りにつく。

 周りへの警戒をしつつ眠る。


 ______________


 目が覚め、まだ意識がはっきりしないが周りがほぼ真っ暗で数本の松明の明かりしかない。

 どうやら魔眼が閉じてしまったようだ。

 目に軽く力を入れる感じで魔眼を発動させる。

 ...

 ほぼ真っ暗な部屋が次第に明るくなっていく。


「さて、次の階へ行きまふあぁぁぁ....はぁ。俺ってどのくらい寝てたんだろ?まあいいや、次の階へ行きますか」


 さっき作った罠?を回収してそれをボクサーバッグにしまってから次の階へ行くための石段を目指して歩く。

 石段に着いたので慎重に降りて行く。

 降りた瞬間だった。


「ぐおぉぉぉぉぉ、ぐおぉぉぉぉぉぉ」


 う、うるさい!


「(これはいびきかな?にしてもうるさい)」


 耳を(ふさ)ぎながらも慎重に石段を降りて行き様子伺う。

 そこにはカエルがいた。

 もちろん普通の大きさなはずもなく3メートルくらいはある巨大なカエルが1メートルくらいのほぼ全開で大口を開けて寝ている。

 よし、一寸法師作戦で行くか!

 ボクサーバッグから小刀を取り出して剣を鞘に納めて腰くらいに下げてからカエルに気付かれないように降りて、中腰の姿勢で近付く。


「ぐおぉぉぉぉぉぉ!ぐおぉぉぉぉぉぉ!」

「(近くだとまたしてもうるさいなぁ)」


 そんなことを思いながらもちゃんとカエルの口の前まで着けた。


「(行くぞ!せぇぇぇのっ!)」


 意を決してカエルの口の中に入る。

 生臭⁉︎


「ぐふぉぉぉぉ⁉︎」

「おらっおらっおらっ!」

「ぐふほぉぉぉぉぉ⁉︎」


 このカエルが口を開けていたから牙などがないので噛み殺されることがないのが救いだ。

 小刀でカエルの腹の中から突きまくる。

 にしても本当に生臭な、匂い付かないと良いけど。

 ⁈


「あれ⁈これ飲み込まれてね⁈」

「ぐほふぉぉぉぉ!」

「やばい!やばい!」


 急いで小刀を反対の手に持ち替えて右手を口から出して剣の柄を掴んで剣抜こうとするがなかなか抜けない。

 やばいってのに!


「っく!っく!...抜けた!っ!おらっ!」

「ぐほふぉぉぉ⁉︎ぐえっ‼︎」


 あっぶねぇぇ!

 カエルの鼻くらいを狙って腕が動かせるギリギリまで剣を刺したのでなんとか脱出することが出来た。

 と言うか、ただ吐き出されただけだけどね。

 おえぇぇぇぇ

 身体は胃液やら唾液やらでベトベトだしすごく生臭。

 自分で選んだ選択とは言えこれは...


「(おっと剣を回収しないと)」


 そう思いカエルに目をやろうとした時だった。

 ドォンッ!

 重いものが落ちる音が洞窟内に反響した。

 そのせいで起こった砂埃に前が見えなくなった。


「な、何だ⁉︎」


 何が起きたのかわからないがとりあえずさっきのように耳を澄ませて周りを警戒するが特に何の音もしない。

 少しして目を開けると砂埃がなくなっていたので再び目をカエルに向けると剣の刃が脳天を鼻から貫いていた。


「嘘だろ⁈」


 とりあえず魔眼で確かめることにする。

 目に力を入れる感じで魔眼を発動させる。


 ________________

 トンドンガエル:死

 ________________


 やっぱりカエル何だな。

 まあとりあえず倒せたから良いとしよう。

 おえっ!

 生臭!

 次の階へ行きたいがこの生臭さを何とかしないとな。


「うぅぅぅん....ん?何か聞こえた気が...」


 そう思い耳を澄ませてみる。

 ....ポチャンッ......ポチャンッ....

 何かが水に落ちる音が聞こえた。

 もしかして近くに水が溜まっているのか⁈

 どこだ⁈どこだ⁈

 辺りを見回す。

 お!あっちの壁に穴が開いている!

 俺は走ってその壁穴を目指す。

 しかし走るたびにカエルの胃液や唾液がクチャクチャと音をたてるのがすごく気持ちが悪い。

 ....

 壁穴の中を慎重に覗く。

 ⁉︎


「やった!池だ!水だ!」


 洞窟の大きさは横幅2メートルと少しで高さは2メートルもないくらいので池の大きさは直径2メートルくらいのほぼギリギリで深さは3メートルくらいだ。

 洞窟内に松明はないが魔眼のおかげで昼間同然で見える。

 剣は鞘から抜いて剣と小刀を地面に置く。

 念のためさっき寝る時に使った罠を出入り口に仕掛けておいた。

 服のまま入らないといけないのが気がかりだけど、早くこのベトベトを流したい。

 ボチャンッ!

 勢いよく池に飛び込んだので音が洞窟内で反響する。

 俺は勢いよく飛び込んだので2メートルくらい沈んでしまった。


「ぷはぁっ!はぁ...はぁ...でも何でこんなところに池がって何だ?」


 都合良くあった池に疑問を口にしていた時にふと下を見ると下の方に何かがあるのが見えた。

 気になったので潜って見てくることにする。


「はぁぁぁぁ、んっ!」


 ボチャンッ!

 息を吸って潜る。

 魔眼のおかげで水の中でもよく見える。

 水泳はあまり得意ではないけど3メートルくらいはまだ楽だったのですぐに何かのところへと着いた。

 何かはまたしても訳の分からない文字だった。


「トンドンガエルの胃液の汚れを落とし進め」


 訳の分からない文字の上に日本語が表示された。


「(なるほどここはそう言う意味で作られたのか。それなら納得って出来る訳ないだろ!)」


 心の中で下手なノリ突っ込みをしてから上を目指して泳ぐ。


「....ぷはぁっ!はぁ....はぁ...はぁ」


 鞘もベトベトなので手のひらで鞘の上から下へと滑らせては池に手をつけてから再び手のひらでを繰り返してベトベトを落としていく。

 何度か繰り返していってベトベトしないのを確認してから鞘を地面に置いて少しでも乾かしておいて、その間に髪を洗う。

 洗い終わったので池から上がって剣と小刀と鞘を持ってカエルのいる洞窟へと戻る。

 寒い。

 剣以外の荷物をさっき降りて来た石段の一番下のところに置いて一番近い松明のところへ行く。

 剣を使って松明を地面に落とす。

 これをあと2回繰り返す。

 途中で次の階へ行くための石段のある壁穴があったが今は無視をした。

 地面に落としたの松明を回収してそれを持ったままさっき荷物を置いたところを目指して歩く。

 荷物を置いたところへ着いたので松明を一箇所(いっかしょ)にまとめて置く。

 ここまでくればもう分かっていると思うが服を乾かすのである。

 糸は罠で使っている糸を使う。

 骨は先の方をグルグル巻きにしてあるだけなのでそれを解くだけでいいので楽である。

 服を糸に通して鋭い骨を壁に刺して吊るす。

 火との距離はだいたい20センチで大丈夫かな?

 乾くまで素振りでもしておこう。

 裸足は冷たいなぁ。


 ______________


 少し経ってから服を触ってみると乾いていた。

 よしさっさと着て次の階へ行くか。

 そう決めて服を糸から外して着て(服は少しだけ濡れていたがもう諦めた)剣を鞘に納めてボクサーバッグを持ってからさっき見つけた次の階へ行くための石段がある壁穴を目指して歩く。



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