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異世界に転生したのでとりあえずギルドで最高ランク目指します  作者: りゅうや
第14章 ボアアガロンを捕縛
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魔具、そして死体

 

 翌日ギルドへ行き、ティアさんに魔具のことを簡単に説明した。

 そしてボスが持っている魔具について今はどうしようもないことを伝えた。


「そうですか....」

「なのでボスのあの魔具は早めに手術とかで取った方が良いと思う」

「です、ね....しかしあの魔具は所有者が寝ていても発動するようでして」


 え⁉︎あの魔具ってそんなに面倒だったの⁉︎


「なら俺がまた止めておくか?」

「...申し上げ難いのですが、以前アズマ様がボスを運ばれた際少々危険な状態でした。医師によるとしばらくの間心臓が全く動かなかったとの事で...」

「....」

「....」


 ティアさんからの思いもしなかったことを言われ何も言えなくなった。

 嘘だろ...


「ま、まあ今回のは正当防衛という事ですのでお気になさらないで下さい」

「……は、はい。ありがとうございます………」


 ティアさんが慌ててフォローしてくれた。

 というか心臓を止めればそうなることは分かっていたはずなのにな...いや、でも魔具の力を考えると正解だったのか?

 けど、危うく殺しかけたのか・・・日本だったら過剰防衛になってたな。いや過剰か。

 とりあえずその件についてティアさんに謝罪しておいた。


「それと、話は変わりますが報告したい事がございまして」

「報告?」


 ティアさんが真剣な表情になったので一旦ボスの件については頭の隅にでも置く。


「はい、ボアアガロンの幹部達の中に“ドゥクル”という男がいたとその部下の者達が話したそうです」


 ドゥクル。ボスに会った翌日から姿を見ていないが一体・・・


「そのご様子ですと、ご存知なんですね?」

「ええ、まあ。潜入する際に少し関係を持ったので」

「その男が何者かによって南側の道端で殺されていました」

「え!?」


 殺されていた!?つまり姿を見せなかったあの日の夜から翌日の昼にかけてが犯行時間ってことになるのかな?

 そういえば・・・


「ドゥクルと俺たちが別れる時にあいつをどこかへ案内した男がいたんだけど」

「!その男の特徴を教えて頂けますか?」

「別にいいけど」


 俺がそう言うとティアさんは後ろで控えていた女性に視線を向ける。するとその女性は一礼して部屋を出て行った。

 そして少し待ってと言われた。

 しばらくして扉をノックされた。ティアさんが入るように言うと、先ほどとは違うペンと紙を持った青年が現れた。


「それではお願いします」


 ティアさんに言われて俺はその男の容姿を覚えている限り話す。

 それを聞きながらペンを走らせている青年。


「後は・・・髪がアシンメトリーに似てたかな」

「・・・・こんな感じでしょうか?」


 そう言って青年が紙を裏返した。

 そこには俺が見たあの男と瓜二つの男が描かれていた。


「そうそう、そんな感じだった」

「成る程・・・ではこの男を、捕らえた部下達の中にいないか探すように言って下さい」

「かしこまりました」


 青年は一礼して部屋を出て行った。

 今思ったが、今さっきの刑事ドラマとかでよく観たな。


「ご協力ありがとうございます」

「いえ」


 ティアさんが一礼する。


「では、俺はこれで」

「あ」

「?何か?」

「あ・・・・いえ何でもありません。ありがとうございました」


 ティアさんが何かを言おうとしたがそれをやめた。そして笑顔でお礼を言われた。

 しかしその表情は少し硬いというかぎこちないというか少し作っているようにも見える。

 さっきまではそんなことはなかったのに・・・詮索するべきか、否か。

 ・・・否だな。人が言いたくないことを無理に訊くのはやめた方が良い。

 そう決めて部屋を出て、しばらくしてからゲートで家へ帰った。

 これでようやく依頼が終わったので家でゆっくり出来るな。



最近忙しくなってきていて遅れがちになりすいません。7月末くらいからはもう少し早く投降出来ると思いますので、お願い致します。

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