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異世界に転生したのでとりあえずギルドで最高ランク目指します  作者: りゅうや
第14章 ボアアガロンを捕縛
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罠、そしてもう一つの罠

 

 ガーズの突進を避け、ブルスさんたちはすぐに後を追う。

 イノシシは走る速さが速い分、急に方向を変えたり出来ない。

 方向を変えるには大きくカーブしながら曲がるか、一度止まり方向転換してからでないと方向を変えられない。

 このガーズという魔獣も同じなのは数回攻撃を避けたり観察したりで分かったことだ。

 なので後方を追う形で戦えば攻撃されることはなく、止まればこちらが攻撃出来る。

 しかし走っているイノシシは種類にもよるが時速八十キロは出ると聞く。そんな物の後を追うなど普通に考えて無理である。

 だから、ちゃんと罠を張りそれを使って追っているのだ。

 罠は簡単でガーズを狙って欲しい方向へ誘導し、ピンッと張られた縄に少量の肉を巻いてくわえさせるだけ。

 要は馬の手綱のような状態にしたのだ。

 縄はガーズの顎の力がどれほどか分からなかったので結構前に倒したペロリグの腕は柔軟でそのままでは剣で斬ることは出来ない。

 その腕は火で熱せれば柔軟性が低下し、剣でなくても切れるようになる。

 話を戻してその腕を縄結びで結び、柔軟性が高くそう簡単には切れない縄が出来た。ちなみに伸縮も出来る。

 その縄をくわえてから離されないようにするために釣り針と同じような針を数本付けて外せないようにした。

 それが刺さって痛がるかと思ったが、身体が巨大だったせいなのか痛がらなかった。

 という感じで手綱を作りそれを掴んで追いかける。

 まあ、ガーズのスピードが速すぎてそれを掴んだ俺らは全員宙を浮いた状態になってしまったが。

 それでも全員縄を伝ってガーズへ近づき攻撃を加える。

 しかし身体に当たる風力に負けて吹っ飛ばされることも多く、その度にかなり大きな怪我を負ってしまう。

 みんなにはあらかじめ治癒核を持たせているので悪いが自己回復をしてまた復帰してもらう。

 それの繰り返しだ。

 だがそれは俺以外の作戦だ。

 俺はガーズが真正面に来るような場所を予想して先回りする。

 能力を使えばもっと早く、簡単に終わらせることが出来仲間にも無駄なダメージを与えずに済んだのだがボスまではあまり使いたくない。

 だから剣で倒すしかない。

 リリーの能力は優秀だがちょっとした弱点のようなものがある。

 リリーの能力はバフ、デバフを付与する際に流す魔力の量で持続時間が決まる。それは自然と消費するらしい。

 またこの能力には付与を同時に使用するには数回しか使用できないという制限があるそうだ。ただし魔力が回復すれば回数も元に戻るそうだ。

 なのでリリーの貴重な一回を使わせてもらい剣に『切れ味上昇』を付与してもらった。

 俺自身に付与しなければ無効化されることはないのは実験済みだ。

 さてとそうこうしているうちにそろそろガーズがこちらへと向かって来るのが見える。

 俺は剣を構えて一メートルほどジャンプする。

 そしてガーズの鼻骨だと思われるあたりを数回斬りつける。最後に突きをしてから弱まった突進を受ける。

 吹っ飛ばされたが空中で身体を回転させてちゃんと着地する。

 何度か試してようやく威力が弱まったか。

 この前にも腹部や背筋、主に胸骨や尾骶骨(びていこつ)を狙ってみたがこの辺りが一番効くな。

 無茶な戦い方だがこうするしかないのだから仕方がない。


「強いな....けどそろそろだな」

「....があぁぁぁぁっ」


 時間をかけながらもう一つの罠を時間をかけながら少しずつ仕かけていった。

 そのおかげでガーズの動きが鈍くなり始めた。勝ったな。

 バレないように気をつけるのは疲れた。ゆっくりガーズの身体に能力を発動させつつ、初めはこいつが戦うために必要な部位だけは残し他の所だけを使い物にならなくした。

 その次にさっきとは逆の行動に出る。ただし攻撃を加えてた時だけ。

 そうすることでバレないと踏んだからだ。まだバレてないかは分からないが今は勝てれば次の段階へ行ける可能性が高いからだ。


「動きが鈍ったぞ!お前ら!今だっ‼︎」


 ワオルさんがそう叫び、全員が攻撃を加えるためにガーズへ突撃する。

 色々とバレないように気をつけながら戦い続けたんだし、少しは本気で戦って気晴らしがしたい。

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