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異世界に転生したのでとりあえずギルドで最高ランク目指します  作者: りゅうや
第18章 堅牢署からの脱獄者
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感謝、そして情報

 

「──待ってくれ……本当に俺は、三日間も気絶していたのか?」


 しかし例えその可能性が高いとしても現実味がない。あり得ることなのは理解している。

 ただ今までそんな状態に陥るほどの怪我や病気をした経験が……いや、似た経験はあったな。

 エルフの里に行った時も十数時間も気絶していたか。それでも約五倍は寝てた訳だが、自分がそこまで重傷だったことに驚きだ。

 通りでこれだけ全身が痛む訳だ。

 重体の可能性もあったと考えると生きていて良かったと本気で思う。


「それだけ傷を負えばな。魔道具もなしによく生き残ったものだ」

「魔道具?」

「貴様を搬送していた者の中に一人だけ生き残った者がいた。あの子の場合は魔道具によって衝撃が緩和されたが、貴様は特に何もしていないのだろ?」


 首長の追求が答え難い。彼女の言う通り最初の攻撃は衝撃を緩和するための手を打っていない。

 そもそも防御の仕様がない攻撃だっただろうし、武装していた襲撃者たちでさえ殺す威力。

 ……それを生身で受けて生き残ったことは置いておいて。

 魔道具らしき物もあった気はするが、あの時は死んでいると考えていたから彼らの持ち物までしっかり見ていなかった。


「……本当に良かったよ。生きていてくれて」


 そんな訳で返事はせずに思っていることだけを伝える。

 実際に彼女が生きていたのが魔道具によるものだったらしいが、それのお陰で助けることも出来た。


「医官が言っていた。ズタズタに切れていた傷や血管が氷で無理矢理くっつけられていたお陰で死ぬことはなかったと。覚えは?」

「……やったのは俺だ。知識なんてなかったから応急処置としてだったけど、上手く行って良かったよ」

「感謝する」

「こっちだってキリやリリーの治療をしてもらったんだ。感謝してる」


 ブライアンもそうだが、首長たちがあの襲撃者を送って来たようには感じられない。今だって部下を案じている様子。

 となる探るべきは隣か……


「話を戻すが、それだけの間気絶していたのなら俺が考えていた証拠も意味がなさそうだ」

「そもそも件の討伐は事件の前日に終了しておっただろ。言い訳に使うにしては詰めの甘いことだ」

「ん……? あー、そうか。俺の想定とズレているんだった。それで冤罪だと晴らしたかったんだけどな……」

「冤罪ではない。多数の目撃証言が寄せられておる」


 へー、そんなに目撃されているのか。逆に言えばその目撃情報がデマだと証明出来れば冤罪を証明出来る。

 弱気でこっちがしゃべりそうになったからか少しだけ情報を漏らしてくれる。

 ただ、これが開示されている情報の可能性も考慮してさらに探ろう。


「……だとしたら言い逃れなんて出来ないじゃないか」

「そうだ。お前がいくら足掻こうとキリサキは罰せられる。これ以上庇えばお前も刑罰が増す。無駄な足掻きはよせ」

「だっておかしいだろ! そんなことをしていない人間がどうして目撃されるんだよ!」

「小僧がいくらキリサキたちはしていないと思い込もうと事実がある以上意味を成さん。あの者はラグナロの居場所や交代の時間は調査してようだが堅牢署内や外の造りまでは把握してなかった。目撃されるには十分な詰めの甘さよ」

「造り……? 三階ごとの見張り場のことか?」

「…………小僧、特定の人物だけと言っていた割に構造を熟知しているな?」

「俺が初めに目を覚ました時に首長の後を追ったからだ。対象の顔を認識していれば追える」

「……なるほど」


 部長は言い分に納得してくれたらしい。

 ──あっぶな! とっさの言い訳が間に合ったし、辻褄もなんとか合った。

 心の中で安堵しつつも、それを表情には出さないよう努める。


投稿がかなり遅くなり申し訳ございませんでした!

リアルが忙しく書く暇がなかったです。大変申し訳ございません。

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