表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
異世界に転生したのでとりあえずギルドで最高ランク目指します  作者: りゅうや
第18章 堅牢署からの脱獄者
372/516

効能、そして擦り方

 

 あ、いや。治癒核はなくても、医務室なのだからそれなりの薬が置いてあるはず。

 普段治癒核にばかり頼り切りで薬は滅多に使わない。

 使っても解毒や抗毒剤、抗炎症剤くらい。あとは胃薬とかか?

 それくらいしか使わないで済むのは幸運だな……

 ただ必要ないからと言って何も用意されていない訳ではない、はず。

 さっき見えた薬品の中にきっと傷に効く薬とかがある! はず。

 そうメルマンさんが置いている薬品に一縷(いちる)の望みを賭けて、『魔眼』にさらに魔力を流す。

 ----------

 オオジオの根:腹痛を抑制

 ハクノミの実:嘔吐を引き起こす

 ハクノミの実:嘔吐を引き起こす

 鹿毛毒:頭痛、腹痛、嘔吐、知覚麻痺、言語障害、呼吸困難

 シンナンヤマ葉:止血

 ----------

 薬品の情報がさらに表示される。

 なんか一つすごい物騒なのあるな。薬、なんだよな……?

 この中で使えそうなのはシンナンヤマ葉か。

 ただこれを内蔵に使えるのかはメルマンさんに訊かないと分からない。

 身体の傷には使えるだろうから、内以外の出血多量は防げる。

 ……待って。そう考えると俺はなんで生きてるんだ?

 今の俺は子供だ。身体が縮めば、高校生だった頃と比べて出血に対する値も変わる。

 どれくらい出たのか分からないが、怪我の具合から見て尋常ではない血が流れたはず。

 それにその後の戦闘でも彼らが去る前の一撃は自分の身体から流れている血を使った。

 あの時は集中していてそこまで気が回らなかったが、冷静に考えてみると自殺でしかない。

 だと言うのに俺は生きている。ただ意識が飛びそうな状態ではあるが。

 これは神様のお陰なのか?

 よく腕は切られるが、ここまで重症を負ったのは初めてだから、神様がこんな加護をくれていたのを知らなかった。

 確かにここまで重症を負って生きているのは普通ではない。

 でもそれが神様によるものなら納得がいく。

 ありがとう、神様。

 初めてアイツに感謝したかもしれない。ん? 二回目だったか?

 どっちでも良いか。

 それよりもそれで運良く生きていてもこのまま放置していては多分死ぬ。

 やっぱり内臓は治癒核で大まかに治して、シンナンヤマ葉を借りて止血をする。

 これが今のベストだな。

 ただ医学も薬学の知識もないからシンナンヤマ葉をどう使えばその効果が得られるのか分からない。

 普通に考えれば煎じるか擦るのどちらか。

 止血なら擦る方が正しいか?

 あ、でも擦る方法がない。腕は動かせないし、まだ水での細かい操作は出来ない。

 それに道具……はメルマンさんが持っているか。

 切り刻む程度なら出来るかもしれないが、それだと意味ない可能性も。

 いや、適当に言っているだけだけど。

 俺の能力は煎じる方が向いているからな……


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ