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異世界に転生したのでとりあえずギルドで最高ランク目指します  作者: りゅうや
第18章 堅牢署からの脱獄者
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方法、そして即行動

 

 腕に割く分を内蔵に回して、内臓に回す分だったのを彼女に割けばなんとかなるか?

 ただ腕を治さずにどうやって内蔵を治すのか。

 それに仮にそれが出来たとして腕を治さずに移動はどうす……あ、いや。これに関しては能力を使えば出来る。

 もう水儒核を取り出せるのだから水には困らない。

 身体の下に土台を作って、氷の蛇を動かした時のように水鉄砲の要領で動かせば良い。

 ジャンプして飛んだ様に見えるけど、実際は身体の下から勢い良く血を噴出してその勢いで動いている様に見せる。

 他にも『水流操作』でニョロニョロとした動きも再現出来ていた。

 なので移動は問題ないだろう。

 ならあとは内臓か。

 腕の代わりに治癒核に魔力を流す方法さえ見つかればそっちもなんとかなるんだけど。

 魔力が他の物にも流すことが出来て、ついでに魔力効率の良い。

 そんな夢のような物なかったかな……

 ああ、頭も回らなくなってきた。もう時間がない。

 仕方ない。内臓は凍らせて数十分耐えよう。

 確か内臓は熱くし過ぎるとダメらしいから融かす時は気をつけないと。

 ん? 融かす……熱く……

 あ、カイロ! じゃない、ナルミトルの血。

 忘れてた。都合の良い物を持ってたのに忘れていた。

 剣を取り出した時と同じやり方で、宝物庫から水儒核を五個と余りのナルミトルの血が入った瓶を取り出す。

 そして身体の下に水を広げて、それを凍らせる。

 濡れているのに全然分からないし、冷たい氷の上に寝てるのにその感覚ももうない。

 その状態に少し焦りを覚えつつ『水流操作』で土台を動かす。

 川の流れに乗る葉っぱの様に氷の土台を甲冑女の元まで運ぶ。

 まずは俺の内臓だ。治癒核は一番近い怪我を治す。

 だから内臓を治すのなら内側に入れなくてはならない。腕が動かせたのなら、多少傷口を開いて体内を治すことが出来たのだが。

 普段はそれの代わりをゲートで行うのだが、今回はどこかへ行ってしまった。

『魔眼』で探そうとしているのだが、ここら一帯が霧だらけで視界が悪い。

 それも多色。茶緑色や薄黄水色、セミ色などまだ他にもあるが、それらが戦闘のあった一帯に漂っている。

 情報が表示されない程度にしたが、リングを探すために一度さっきの状態に戻した方が良いか。

 ただあれ頭痛くなるんだよな。

 あ、でも今なら痛みで感覚が鈍っているから辛くないかも。なら使っても大丈夫だな。

 そんな訳で『魔眼』に流す魔力を増やす。

 それに伴って視界に入る物の情報が表示され始める。

 うん。痛くない。

 つまり今の状態は本当に深刻な訳だから、早く見つけて手当しないと危険だな。

 だが『天眼』もあるからすぐに見つかるはず。

 はずなんだけど……え、見当たらないんだけど。

 もしかして口から出たあと、襲撃してきたやつらの能力のせいでどこかに飛んで行った?

 いや、それでも霧か情報で見えるはずだ。

 もう少し目に流す魔力を増やして情報量を増やせば見つかるか?

 とりあえず思いついたことは即実行しよう。時間がない。

 考える時間がもったいないので、決めた通り流す魔力を増やす。


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