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異世界に転生したのでとりあえずギルドで最高ランク目指します  作者: りゅうや
第17章 リリーの真偽
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情報、そして本来

 

 調査を始めさせてから、数日。

 そんな期間で簡単にネタになりそうな案件が見つかった。

 私の家を襲撃したその少し前に、港で奴らは騒動を起こしていた。

 内容は、奴隷にしようと罪をでっち上げ(・・・・・)ようとしていた(・・・・・・・)所を、たまたまその時この国に着いたばかりだった東が割って入った。

 そしてでっち上げようとした男を追って、小屋で半殺し......にしたと思われる。

 現場には、大量の血飛沫の跡があるのに、負傷者おらず。

 詳しく調べ、そこで半殺しにされたであろう人物達を見つけ出し聞いた所、かなり怯えた状態で先の出来事と東に何をされたかを喋った。

 これだけでもでっち上げるのは可能だった。

 そこに加えて自身の領地への襲撃。あとは、殺人でも入れておけば良かろう。


「旦那様。例の女が来ました。誰かを連れて」


 画策していると、テヲロが先日の女の再来を報せる。

 とりあえず女を案内した部屋へと向かえば、テヲロが言っていた様に先日同様フードを被ったままの奴と、これまたフードを被った何者か。

 しかしどちらが誰か、という点で迷う事はなかった。

 何故なら、先日の女が連れて来た者の頭には──人間にはそこから生えているはずのない──恐らく耳がついているからだ。

 フードが盛り上がり、耳の形が僅かに分かるくらいの要素しかないが、獣人なのは確かだろう。

 奴隷以外で私の屋敷に獣人を入れるなど、まずない。例え許可したとはいえ、買った獣人でないというのは不快で不愉快極まりない。


「此度は何用だ?」


 そのため言葉に怒気が滲み出ていようと、それは致し方ないというもの。


「先日申し上げました、訴訟の内容についてです。どうも、何か別の騒ぎを聞きつけられた様で」


 ......何故、知っている。確かに全く周りに悟らせず、痕跡も消すようには言っていない。

 しかしだからと言って、逆に公に聞き回っているはずもない。

 それに加えて、丁度情報が集まり切った時に訪れた。


「(やはり、此奴を野放しにはしておかん方が良いな)」


 今回の件が片付きそうになったら、そうなるように手を回すとしよう。

 そして、終わり次第奴隷にしてやる。


「ああ。運が良いの悪いのか。あの小僧が分かり易いくらい悪行を振り撒いていたのでな」

「それはそれは。でしたら、それも今回の件に織り交ぜてしまうのは、如何でしょうか?」

「......ほう」


 そうして女から、もう一つの訴訟の流れと内容を提案された。

 数日前のを基盤とするのではなく、今回の調査で手に入った方を基盤とする。

 まず、港で物を盗まれた事を私の部下がされたという事にし、そしてあの小僧と盗っ人がその部下を亡き者にしようとした。

 そこで部下を助けるために何人かの仲間が助けに入ったが、全員殺される。

 その間に逃げた部下が、早馬を使い私の元までやって来た。

 そして救助とあの小僧を捕らえる準備をしていた所に、小僧と盗っ人が襲撃して来た。

 近衛兵等によって撃退する事は叶ったが、被害は甚大。

 早急に事の発端である盗っ人と小僧について調べ上げ、捕らえ、公判へ。

 これが本来の一連の流れだった。



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